人魚の夢は叶わない
[明朝体]私は出口を探すため水の跡とは逆側に歩き始めた。あの男が進んだ方向と逆なら少しは安全であると願って。私はどこが出口が分からない中、一切足を止めなかった。いつあの男に見つかるか分からなかったからだ。こんな大きな建物の中に監視をする人間が二人だけなはずがない。もし誰かに見つかれば情報を共有され、私はここから逃げられなくなるだろう。そんな見つかったら終わりという不安がずっと心の中にあった。ここに来てから心が休まる暇がない。ずっと見つかるかもしれないとう緊張があったからか疲れてしまった。どこか適当な部屋に入って一度休むことにしよう。これからどうするべきか考える時間が必要だ。[/明朝体]
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