ドン！
一人やったぞ。
私はセレーネ。私の種族はキャットハーフだ。簡単にいえば猫とエルフのハーフで、当然頭に猫耳が生えている。キャットハーフは数が少ない。地球上の人を100人に例えると、人間が85人、10人が猫や犬などほかの生物、3人がエルフ、2人がキャットハーフだ。私の父と母は1000年以上前に人間に殺された。私は、かつて人間の王の生贄になり、56されかけたときに、師匠に助けられた。それからしばらく経っころに今の人類との戦いが起こった。
見つけた。あそこに人がいる。
少女「た、助けてください…。」はあ、また命乞いか。命乞いはもう山ほど見てきた。私は少女に銃を向けた。
パン！
よし、あと一人だ。よく見ると、その少女の手には紙が握られていた。私はその紙を懐に突っ込んだ。
隊員「あそこに少女がいます。」っていていた。私はそこにいた少女のところへ駆け付けた。その少女は案の定命乞いをしてくる。命乞いをしたって、なめられて56されるだけなのに。人間って本当に可哀想だな。と思って、少女に銃を向けた。
隊員「セレーネさん、それはさすがに可哀想です。」後輩がいうからには仕方ない。私は、「それじゃ、その子は王の生贄にする。」と言って、少女を縄で縛り、他の隊員に引き渡した。後にその少女の名前はルナというらしい。
～1000年後～
この世界は人間がいなくなり、平和な世となった。エルフやキャットハーフが昔よりも増えてきた。そして今、ルナの子孫が生きている。どうやら、戦いが終わった後、ルナはキャットハーフの男と結婚し、子供が生まれたが、子供は一人までと言われて、二人以上生まれたら一人残して子供を処刑したらしい。それは子供だって孫だって同じルールだ。でも人類がまた増えないようにするためにはこうするしかないんだって。私はかつて56した少女の手紙を王に届けた。王はその手紙を読んだ。
「今手紙を読んでいる人たちへ
この手紙を読んでいるということは、戦争はもう終わったのでしょう。なぜ、争う必要があるのでしょうか。確かに、私たち人間らが悪いです。私たちが、かつて、たくさんの人たちを56したから。そして、一つお願いがあります。この戦いで亡くなった人たちの慰霊碑と博物館を作ってください。それを新しい世代の人たちに見てもらい、二度とこんなことが起こらないようにしてほしいのです。これが、私たちの願いです。 カナより」
この手紙を読んだ王様は泣いていた。それからしばらく経っころ、あちこちに慰霊碑や博物館などが建てられた。これが、少女カナの願いだったから。