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君には絶対に言わない

#4

登場人物 佐々木礼奈 後藤卓也

その日の放課後。
「礼奈」
聞き覚えのある声に呼ばれて、思わず振り返った。
「ご、後藤君…」
「卓也って呼べ」
「た、たたたた…た、た…」
「あぁ、吃音だとた行は出しづらいもんな。ごめん。後藤君でいいよ」
「な、なんでそれを…」
「それを話したくて呼んだ。一緒に帰ろう」
「わ、わわたしは…き、ききききつおんじゃない」
私は、絶対に後藤君には言いたくなかった。
同情されたくなかった。
『そうか、大変だったな』なんて言われたくなかった。
私は普段から、できるだけしゃべらないようにしている。
話し方で、友達を失うから。
もう私は、それを学んだから。
「…っ!」
気付くと私は、後藤君に手をつかまれていた。
「行くぞ」

ついたのは、近くの公園だった。
二人でベンチに座る。
後藤君のペースで走り続けていたせいで、息が切れている。
「お前…本当のこと言えよ」
「わ、わたしは、き、きき吃音なんかじゃ、ない」
「俺も…吃音だったんだよ」
言葉が出なかった。というか、後藤君の言っていることを理解できなかった。

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作者メッセージ

しばらく出せていなかった分二つ連続で出しました!
次から、参加型にしようと思います!ぜひ物語に出たいという方募集中です!
参加したい方は
1.名前
2.物語の感想(アドバイスもお願いします!)
をコメントお願いします(*- -)(*_ _)ペコリ

2024/02/28 20:55

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