君には絶対に言わない
私は毎日のように遅刻する。ダメなのはわかっている。でも冬のこんな寒い時期に布団から出られないのは、もう人間の習性だと思う。
そして今日も当たり前のように寝坊し、急いで準備を済ませ、食パン…ではなくカロリーメイトを口にくわえて走り出す。
その瞬間。誰かとぶつかって私は尻餅をついた。
「ってえな」
男子だった。
「す、すみませんでした…っ!」
私は男子が苦手だ。5歳ぐらいのとき砂場で遊んでいたら、ヤンキーに詰められてトラウマになったのだ。
「…そんな怖がることねえよ」
いやまず口調が怖いし…。
「と、とりあえず遅刻しちゃうんで!また!!」
「おい、もうチャイムなったからどうせ間に合わねえよ」
「平気です!!」
とりあえず私は逃げ出した。
「怖かったぁ…」
友達に今朝あったことを話そうか迷っていると、
「おいお前」
なんだか聞き覚えのある声が聞こえてきた。
「っ、朝の…!?」
「ちょっとこっち来い」
彼のところに行ったは良いものの、私はクラスメイトの会話を聞いてしまった。
「あれって…」
「やっぱりそうだよね、学校で一番のヤンキーとして有名な」
ヤンキー…?戦慄が走る。
「どうした?」
でも私を心配して顔を覗き込んでくる彼はやっぱりヤンキーとはちょっと違う印象だ。
「今朝は、本当にすみませんでした…!!」
「俺こそ…ぶつかったのは互いに責任があるからな」
彼の上履きを見ると、赤色…同級生だった。
「い、一年だったんだね…」
「そう。だからなんで敬語使うんかなーって思ってた」
「ご、ごめん…」
「とりあえず、話したい事あるんだけど」
そして今日も当たり前のように寝坊し、急いで準備を済ませ、食パン…ではなくカロリーメイトを口にくわえて走り出す。
その瞬間。誰かとぶつかって私は尻餅をついた。
「ってえな」
男子だった。
「す、すみませんでした…っ!」
私は男子が苦手だ。5歳ぐらいのとき砂場で遊んでいたら、ヤンキーに詰められてトラウマになったのだ。
「…そんな怖がることねえよ」
いやまず口調が怖いし…。
「と、とりあえず遅刻しちゃうんで!また!!」
「おい、もうチャイムなったからどうせ間に合わねえよ」
「平気です!!」
とりあえず私は逃げ出した。
「怖かったぁ…」
友達に今朝あったことを話そうか迷っていると、
「おいお前」
なんだか聞き覚えのある声が聞こえてきた。
「っ、朝の…!?」
「ちょっとこっち来い」
彼のところに行ったは良いものの、私はクラスメイトの会話を聞いてしまった。
「あれって…」
「やっぱりそうだよね、学校で一番のヤンキーとして有名な」
ヤンキー…?戦慄が走る。
「どうした?」
でも私を心配して顔を覗き込んでくる彼はやっぱりヤンキーとはちょっと違う印象だ。
「今朝は、本当にすみませんでした…!!」
「俺こそ…ぶつかったのは互いに責任があるからな」
彼の上履きを見ると、赤色…同級生だった。
「い、一年だったんだね…」
「そう。だからなんで敬語使うんかなーって思ってた」
「ご、ごめん…」
「とりあえず、話したい事あるんだけど」
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