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・この作品は戦争美化を目的にはしていません
・この作品は、あくまで二次創作です。原作、または現実とは違う点があるかもしれませんが、お許しください。

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空母いぶき~新第五護衛艦隊、始動~

#1

はたして日本の運命は―――

20XX年5月24日、東亜連邦がアメリカの商船を攻撃、通商破壊を開始した。理由として東亜連邦は、我が国固有の領土を日本から取り返そうとしただけなのに[太字]アメリカ[/太字]に止められた。と、この発言に対しアメリカは東亜連邦を強く非難し、今までの東亜連邦の動きから必要であれば戦争も惜しまない。と、強気な発言をした。しかし、それ以降東亜連邦はアメリカを無視し続け、通商破壊も続けた。そして、同年6月23日。日本の記念日でいえば沖縄慰霊の日にアメリカが東亜連邦に対し宣戦布告。
アメリカの宣戦布告により日本は最悪の状況、自国の付近で他国同士による戦争が起きた場合、自国も戦闘に参加しなければならない。という、国際的なルールにより少なくとも日本が戦争に加わることになる、日本単独かどちらかの国につくかの選択で日本国民は少なくともどちらかの国につくべきだ。という声が上がり日本政府は対応に迫われていた――。

国会議事堂前 まだ、朝の暗い時間 黒塗りの車が何台か止まり、政府幹部らが降りてくる。

国会議事堂内 会議室 Uの字の長い机の先、モニターに日本周辺の海上、太平洋、東シナ海、日本海の様子がリアルタイムに映っていて、周りでは政府幹部らが対応に追われている。

総理が資料を片手に入ってくる。
「状況は?」
すると、防衛大臣が総理の方を向き、
「総理、アメリカ太平洋艦隊が一斉に動き出しました」
と言い、モニターの方を振り返りリモコンで拡大する。
「現在、東シナ海に向け航行中です」
モニターにいくつもの点滅する点が映し出される。
すると、
「総理!アメリカを敵に回すのはまずい!今すぐアメリカと協力するべきだ!」
と、副総理兼外務大臣が言う。しかし、
「それは無理です」
と防衛大臣が立ち上がりながら言う。
「何故だ!」
「今の状況を戦略的に考えてみて下さい。東亜連邦は日本の南南東に位置する国です。アメリカとの位置関係から、日本は戦略的に重要な場所。日本はいつ両国に侵略されてもおかしくないのです!」
防衛大臣が言う。すると総理が、
「それが狙いだったんだろう」
「はい?」
「最初からそれを狙っていた。だから東亜連邦は通商破壊の際、アメリカを名指ししたんだ…!」
「‼」
「じゃ、このタイミングで東亜連邦がまた日本を侵略してくるということですか⁉」
官房長官の質問に対し総理がうなずく。
今の日本の立場を再認識した政府幹部ら。
すると、総理がため息をつきながら目を閉じ、
「…外務大臣、第三国を通じて東亜連邦、そしてアメリカにアポをとってみてくれ」
「…分かった!」
と言い外務大臣が去っていく。
「総理。我々は既に海上警備行動を発令し、海上自衛隊は実戦経験が唯一あることから、第五護衛艦隊を派遣しました」
「第五護衛艦隊か…頼んだぞ…いぶき!」
モニターに第五護衛艦隊の様子が映される―――

日本海南側 第五護衛艦隊 旗艦いぶき

いぶき艦内

CIC(コンバット・インフォメーション・センター)

レーダ画面などがいくつものモニターに映し出されている。
突然、無線が入る。
「フリッパー1よりいぶきCICへ。前方に不審な貨物船を発見」
すると、
「いぶきCICよりフリッパー1へ。貨物船とは、どこのだ」
副艦長が聞く。
「確認、できません」
無線による会話が終わる。
「群司令!…は不在だったな…。艦長、貨物船を立ち入り検査しますか?」
「いや、いい」
再び静かになるCIC。すると、ソナー室から連絡が入る。
「ソナー室よりCICへ。貨物船内から注水音が聞こえます」
「注水音?」
副長が疑問に思っていると、
「ソナーCIC、対潜警戒を!」
突然艦長が叫ぶと、副長がソナー画面を振り返り、
「まさか…」





「…ソナー室よりCICへ!ミサイル発射を探知!潜水艦です!!」
「貨物船内から堂々と登場して来た⁉」
副長が驚いた後。
「ミサイル迎撃!」
と、副長が叫ぶ。
「距離フタセンゴヒャク、間もなくCIWSの射程圏内です・・・うーてぇー!」
砲雷長が叫ぶとCIWS(近接防御火器システム)の音が響く…
「…ミサイル一発、やりきれません…」
「総員!衝撃に備えー!」
爆発音が艦内に響く。しかし、
「被弾して…ない…のか?」
副長が不安そうに言う。
「もがみよりいぶきCICへ。大丈夫でしたか!」
「…大丈夫だ。ありがとう。先程のミサイル迎撃はもがみによるものだろう?」
「はい!自衛隊に新しく配備された装備、SeeRAMが役に立ちました!」
新しく第五護衛艦隊に配備された最新鋭艦、護衛艦「もがみ」の艦長が嬉しそうに言う。
すると、いぶき艦長が
「ソナー、潜水艦は?」
「だめです。逃げられました。」
「逃げた方位は?」
「爆発音に紛れて逃げられたので、わかりません」
「引き続き、対潜警戒を厳となせ」
「はっ!」
会話が終わる。
すると突然、大きな爆発音が鳴り響く。
「フリッパー1よりいぶきCICへ。…貨物船が…自爆…しました…」
「自爆…だと⁉分かった…」
「しかし、まさか東亜連邦があんな方法をとってくるては、驚きました」
いぶき副長が言う。
「いや違う。あれはアメリカだ」
「え?」
いぶき副長が艦長の方へ振り向く。
「誕生して間もない国の東亜連邦が用意できる品物じゃない」
「確かに…。アメリカの可能性が高いな」
いぶき副長が納得している。
「本部に報告してくる」
そう言い、CICを去るいぶき艦長


[水平線]


国会議事堂内 会議室

総理が椅子に座り悩んでいる

防衛大臣が慌ててやってくる。
「総理!大変です。第五護衛艦隊が米原潜と思わしき潜水艦に攻撃されたとのことです」
「攻撃だと?」
総理が驚く。
すると、外務大臣が入ってくる。
「どうだった?」
総理が期待をこめた声で聞く。
「どちらの国も話し合いをする気はさらさら無いようだ」
「そうか…」
残念そうな顔をする総理。
「アメリカ太平洋艦隊は?」
総理が防衛大臣に思い出したように聞く。
「すでに、我が国に領海に侵入しています。現在、第五護衛艦隊が現場に向けて急行中です」
「総理‼防衛出動を下令していない状態で接近するのはするのはするのは危険だ!防衛出動を下令するべきだ‼」
外務大臣が怒鳴るように言う。
「…アメリカが再度、第五護衛艦隊に攻撃をしてきたら発令しよう」
総理が覚悟を決めたように言う。


[水平線]


PM 11:00 沖大東島沖15㎞

いぶきCIC

「ついに来ましたね…アメリカ太平洋艦隊」
副長が言う。
「各艦に告ぐ。対空、対水上、対潜警戒を厳となせ」
「無線で呼びかける」
艦長がそう言い、無線を取る。
「接近中のアメリカ太平洋艦隊に告ぐ。貴艦隊は日本の領海に侵入している!
転進もしくは停船せよ。転進もしくは停船せよ」
「こちらアメリカ太平洋艦隊司令官、サム・パパロだ。
現在、本艦隊はアメリカの独断で航行している」
「貴艦隊が領海に侵入する事を、日本政府は認めていない!」
「日本政府など関係ない‼これは安保条約で保証された我々の権利だ‼」
「…」
突然無線が途切れる。
「無線封鎖か?」
副長が言う。すると、
「敵空母からF/A-18E/Fが発艦!5機向かって来ます‼」
砲雷長がレーダー画面を見ながら叫ぶ!
副長が驚く。
「撃ってくる気か⁉」
「各艦に達する。対空戦闘よーい!」
艦長が言うと一般警報のアラームが鳴り響く―――
艦長が言うと一般警報のアラームが鳴り響く。
すると、警報音とは違う音がなる。
「FC(火器管制レーダー)探知!ロックオンされました‼…敵機ミサイル発射!5発向かって来ます‼」
「来たか!艦長‼」
副長が艦長の方に言う。
「いぶきからもがみへ。水戸艦長!」
「捉えてます。…うぅーてぇー!」
「もがみが迎撃ミサイルを発射。迎撃コースに入ります。インターセプト10秒前……マークインターセプト!…目標に命中。キル…キル…キル…キル…キル…、全弾撃墜!」
砲雷長が言う。
「最大船速!面舵一杯!…一旦離脱する!」
「最大船速!最大船速!」
艦長が言う。
「ソナーよりCICへ。米原潜を探知!今度は二隻です」
「音紋は?」
「原子力潜水艦『キー・ウェスト』と、同じく原子力潜水艦の『オクラホマシティ』…どちらもアメリカ海軍、太平洋艦隊所属です」
「引き続き、対潜警戒を厳となせ」
「了k…⁉」
驚くソナー員の声が聞こえる。
「どうした?」
「…ソナー……発射管開口音探知…!」
「各艦に達する。対潜戦闘よーい!」




[水平線]





潜水艦はやしお

「魚雷発射管、開口音」
水雷長が言うと、
「ここでやりあおうってのか」
艦長が言う。



[水平線]
空母いぶき

CIC

「『はやしお』も魚雷発射管開きました」
ソナー員が言う。
「秋津艦長、判断はどうする?」
「敵は銃の引き金に指を掛けました。洋上の我々は魚雷を回避できても、近距離で対峙している『はやしお』は危険です。…やらなければやられる。状況は攻撃要件を満たしているものと考えます」
「我々の任務は海上警備行動です。正当防衛以外攻撃はできません」
「事態は既に急迫不正の侵害に当たることは明白です」
「仕掛ければ……戦闘になります」
「…これは我々が越えなければならないハードルです」
「距離2マイル、目標直上まで2分」
「司令部、攻撃命令を」
「……向こうが撃つまで…一発も撃ってはならん!攻撃状態を維持したまま…直進だ…」
「…攻撃状態を維持。このまま直進」
「了解。攻撃状態を維持。このまま直進」
艦長がCICの中央にある机を見ている。机には現在の周辺の日本、アメリカの艦艇の位置情報のようなものが映っている。
「ソナー室よりCICへ、探針音探知…!」
「何⁉」
「目標直上一分前!」
砲雷長が声を上げる。
「…ソナー、距離上げろ」
「距離1000…距離500…距離100…目標直上!」
「…」
「…通り過ぎました。敵艦遠ざかります」
「ふぅ、行ってくれたかぁ」
「気を緩めるな。引き続き、対潜警戒を厳となせ!」
「どちらへ?」
「本部に報告をしてくる」



[水平線]



国会議事堂内 会議室のそば

総理が一面ガラスの壁にうなだれている

「攻撃された⁉アメリアにか⁉」
その声を聞いた総理が両開きになっている扉を過ぎ会議室に入る。
「総理。アメリカ太平洋艦隊が第五護衛艦隊に対し、戦闘機五機を用いたミサイルによる攻撃をしたとのことです。また、米原潜に攻撃されそうになったと…」
「で、被害は?」
「ミサイルは全弾撃墜し、損傷ゼロとのことです」
「…ふぅ、良かった…」
「攻撃をしないで撤退する判断は正解でしたね」
会議室に喜びの声が広がる。
ドンッと音が響く。
「そいつは結果論だ!もし攻撃されていたら…。総理!防衛出動を下令するべきじゃないのか⁉」
「…」
「…安易に下令するのも危険です。もしそれが理由で攻撃されたらさすがに危険です」
「……もう少し…時間をくれ…」
「…」
会議室が元の様子に戻る。
「官房長官。こちらへ」
言われた官房長官が眼鏡をかけながら行く。
「戦死者⁉」
「⁉」
静まり返った会議室内。防衛大臣が動く。
「確かなのか?」
「東亜連邦の北方艦隊の戦闘機が日本海に侵入したとの情報から、現場に向かった空自の偵察機が、撃墜されました」
そう言い、総理に1枚の紙を見せる。



[水平線]
少し前 東シナ海上空

偵察機内
「コンタクト!」
「あれが例の機体か…。無線で通信を試みる」
「こちら日本国航空自衛隊、第9航空団所属機。あなた方は事前に通告したフライトコースを逸脱している。繰り返す。こちら日本国航空自衛隊、第9航空団所属機。あなた方は事前に通告したフライトコースを逸脱している」
「This is the Japanese Air Self-Defense Force, 9th Air Wing. You are deviating from your previously notified flight course. I repeat. This is the Japanese Air Self-Defense Force, Wing 9. You are deviating from your previously advised flight course」
英語で伝える。すると
「This is an aircraft belonging to the Northern Fleet of the East-Asian Federation. You are in the airspace of the East Asia Federation. Turn back immediately. I repeat! This is the East Asia Federation Northern Fleet. You are in East Asia Federation airspace. Turn back immediately. If you do not follow instructions, we will attack! Turn back immediately!」

日本語訳
こちら東亜連邦北方艦隊所属機。ここは東亜連邦の領空内である。ただちに引き返せ。繰り返す!こちら東亜連邦北方艦隊所属機。ここは東亜連邦の領空内である。ただちに引き返せ。指示に従わない場合は攻撃する!直ちに引き返せ!

「ふざけるなぁ!領空侵犯しているのは貴様らだろうが!」
東亜連邦機が機銃を撃ってくる。
「こちら偵察機。警告射撃を受けた」
「こちら那覇基地。直ちに離脱せよ。繰り返す。直ちに離脱せよ」
「…了解」
偵察機が大きく旋回し、現場を離れようとする。
「…FC探知…ロックオンされた‼」
「回避だ!ブレイクライト!」
偵察機が右に動き、ミサイルを回避しようとする―――



このボタンは廃止予定です

作者メッセージ

こんにちわ。初投稿の者です。初心者なのでおかしなところがあるかもしれませんが、よろしくお願いします。

2023/07/22 07:49

ヤギメ― ID:≫6pZrcTRg2Z7KA
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