ー助けてっ!ー

　女の子は涙を流しながら事情を話してくれた。
彼女の名前はリン。どうやら、テロ組織につかまり、妹が人質に取られているらしい。僕はなんでも屋であって、【マフィア】【殺し屋】【スパイ】ではない。だから、テロ組織の名前は知らなかった。テロ組織の名前は《世界征服団》、なんて胡散臭い名前だ。まぁ、彼女は人質に取られていたのだからしょうがないが。あの鉄の首輪には毒針があるらしい。悪いことをすると、毒を注入されて死に至るとか。残酷だ。僕は依頼を引き受けることにした。
「ありがとう…ございます…」
リンが落ち着いてきたところで作戦会議をした。リンはなぜか、僕の能力にすごく驚いていた。
「すごいですね…！、相手の能力を見ただけで同じ威力で扱えるだなんて!!」
リンの目はすごくキラキラしていた。綺麗なダイヤモンドのような色だった。

　作戦会議が終わったろころで、作戦開始だ。

「ボス…仲間に入れたい人がいるのですが。」
「ほう、こいつが新入りか…。」
　リンが敵のボス、そう《世界征服団》のボスに勧めている人物は…

　　もちろん、僕だ。

「リクと申します。よろしくお願いいたします」