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なんでも屋は事情がありすぎる

#1


「はぁ…」
(なんでも屋は事情がありすぎる…)

 僕の名前はリク。なんでも屋だ。この国には【マフィア】、【殺し屋】、【スパイ】の3つの組織がある。昔は仲が悪い敵組織だったが昔のすごい人が同盟を組ませたらしい。【マフィア】【殺し屋】【スパイ】は主に警察の手におえない仕事を手伝っていて、最近ではテロ組織が増えてきて忙しいらしい。だから、なんでも屋である僕も最近はとても忙しい。

「リクくん仕事だよ、お願いしてもいいかい?」
上等なスーツを着た男性が言ってきた。
「はい、大丈夫です」
彼は、なんでも屋の社長だ。僕が道端で捨てられてたところを助けてくれた。でも、小さい頃だからわからない。だけど、助けてもらったお礼でなんでも屋の手伝いをしていた。
 依頼の詳細は、テロ組織らしき人物が暴れているため止めるということ。
(最近の依頼はこういう以来のほうが多いんだよな…)
最初はペット探しやお悩み相談のほうが多かった、なんでも屋であっても【マフィア】【殺し屋】【スパイ】の仕事を手伝うなんてことあるのか、なんて最初は考えていたが、思ったのだ。
―もともとそういうもののためにあるんじゃないか―と。
 僕の先輩は優しく、わからないところがあれば教えてくれた、本当に大好きだった。ある日先輩から、さっぱり連絡がさっぱりつかなくなった。それから、いろんな人と連絡がつかなくなった。気づいたこととしては、連絡がつかなくなった人には皆同じ共通点があるということ。その共通点は『依頼がテロ組織のものだった』ということ。テロ組織の依頼を受けた人たちはみんな連絡が途絶えたのだ。
なんでも屋はどちらの組織にもつく可能性があると考えた。
そして皆は【マフィア】【殺し屋】【スパイ】のどちらかに始末されたか、そっちの依頼でついてるなんでも屋に始末されたか、だ。
(まぁ知ったところで何も変わらないし、さっさと仕事終わらせよう…)
 暴れてたと目撃のあった場所へ行ってみると何やら女の子と自分の同僚が戦っていた。
(なるほど、手に負えなくなって僕に依頼したってことか…)
「リク‼助けてくれっー!俺もう限界だぁ!」
元気そうな声でしゃべっているが同僚はすごくボロボロ、たぶん満身創痍だ。その一方で女の子は無傷。あの同僚は割と優秀だというのに女の子の圧勝だった。
(強いな…)
「わかった!もう下がっていろ!」
僕がそういうと同僚は瞬間移動で戻っていった。
「あの…邪魔しないでもらえますか…?」
女の子が控えめにそう言った。
「ごめんね、でも依頼受けちゃったし、僕の同僚だし死んでもらうのはちょっと困るかな」
「依頼…じゃあ敵…ですね」
そう女の子が言うと戦う姿勢に構えた、さっきの控えめな感じがどっかに消えて、少しピリッとした空気になった。
瞬きをしていて目を開いた瞬間、蹴りが目の前にあった。
「…っ!」
5メートルぐらいあったはずなのに…!なんとか避けられたが避けられなかったら目が失明していた勢いだった。理由は見ればわかる。蹴りが地面にたたき落されたがコンクリートがボコボコでヒビが入っていたからである。自分は冷や汗をかきながら慎重に女の子の行動を見ていた。避けていること数十分
「…なんで避けてばっかりなんですかっ…?」
なぜか女の子は焦っていた。戦い方もだんだん焦りが見え始めていた。
(なるほど…)
自分は女の子に蹴りを入れた。
「…っ!?それは…私の…技!」
そう…自分は女の子の技を真似たのだ。自分が真似ているのは最初見ていた時の技だ、今の女の子は焦っていてわたわたしている。つまり、今はこっちが有利だ。
「僕の能力は"コピー"だ、見た能力、動きを真似ることができる」
「…じゃあ、どうして私が負けているんですか!!」
女の子はすごく焦っていた。
(なにに、焦っているんだろう?)
「君が冷静でないからだよ」
「‼」
女の子は、青ざめていて何かにおびえているような気もした。
「君はなにに、おびえているの?」
「…あなたには…関係ありません…」
すると、女の子の首に鉄のような丈夫な首輪をつけていたのが見えた。
「‼」
(奴隷か…?)
「依頼してくれれば、手伝うよ」
「…」
女の子は震えて下を見ているだけだった。
「…誰か人質に取られているの?」
「‼」
女の子は勢いよくこっちを見上げてきた。

―涙目で―

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作者メッセージ

初投稿です。国語が少し苦手(勉強全般苦手)で、日本語などがおかしなところがあるとおもいますが、もし好評でしたら続きを投稿したいと思うのでよろしくお願いします!!

2024/02/18 18:03

ねこまる ID:≫apIefD1Ir3WCo
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