2/3のことだった。

海渡『女神。異世界に鬼っている？』

女神『ええ、いますけれども…。最近はあまり活発的な活動は行っていませんね。鬼界隈はそれほど平和なんですよ…。』

海渡『じゃあその鬼を追い出すために豆まきするね。』

女神『話聞いてました！？平和なんですよ！平和！！』

でも[太字]節分[/太字]だからなぁ…。地球での節分は親とかが鬼のお面をかぶって鬼役をするみたいなのが定番だから、本当の鬼に豆まきしたらどうなるんだろうっていうただの遊び心だけどね。

俺は、節分の豆を手に取り、食べた。まあ実はいうと、豆まきなんて最近じゃあやったことない。逆に食べる方が美味しいだろう。この硬さと美味しさがたまらない。

異世界には節分という文化は無いし、女神も節分を知っているかどうか…。

女神『あっ、今日は節分なんですね！恵方巻を食べるイベント…？だそうなので、早速恵方巻というものを作ってきますね！！！』

海渡『え、ちょ、えぇ…。』

節分＝恵方巻になってる？？まあ正しいっちゃ正しいけれども…。俺にとって節分は『豆まき』だった。

その時だった。突然、背後に気配を感じ、後ろを振り向いた。

鬼がいた。いや、鬼のお面を被った[下線]女神[/下線]がいた。一体何事…？と思ったが、本物の鬼じゃなくて、偽物の鬼で我慢しろ、とでも言いたいのだろうか。

俺は、一体どうしようか…と思い、仕方がなく豆を女神(鬼)に当ててみた。

海渡『えいっ』

女神『えええ！？』

海渡『あれれ〜？鬼ってこんな[下線]可愛い声[/下線]だっけー』

女神『(はっ…)』

俺は少し女神を煽ってみることにした。女神に煽ったら、女神がキレるとかそういうのは無いが、ムキになるというか。

女神『が、がおー！！』

その鳴き声はライオンだよ女神。というか、鬼の鳴き声って一体なんだろうか。

そして、俺らは豆まきを楽しんだ。