異世界から帰ってきたら、最強になったことに気づいてしまいました。
燕『でも僕の本当の目的はあなただ。』
海渡『へえ、じゃあ死ぬ気で来てよ。』
海渡『どうせ引き分けになる勝負なのだから。』
海渡side
俺が死ぬのは構わない。自分の死に対する恐怖がない。ただ、世界にたった一人しかいない自分の妹が死ぬのが怖いんだ。優を失ってしまったら、僕は明日の希望すら見えなくなるだろう。
…でも、
未来はまだ変えられるはずだ。
俺は優ともっと幸せな日常を送りたい。魔法なんかに頼らず、普通の人間で普通の暮らしで普通に生きたい。
だから…、
燕『死ぬのは怖い?』
海渡『…いいや、全くだね。』
燕は少し驚いた顔を一瞬見せた。きっと見当違いの返事だったのだろう。
そして燕は声を荒げて言った。
燕『だったら正々堂々戦って終わりにしよう何もかもを!!!』
海渡『僕も、君と真っ向から戦えて嬉しいよ。』
燕『スタークリティカル!!』
海渡『ファイアマシンガンレクリエム。』
燕はまるで敵の隙を狙うかのような星の魔法を放ってきた。連続攻撃だ。
だが俺も火玉を連続して発射する連続攻撃。
俺の火玉と燕の星はぶつかり合った。出てきた煙が視界を邪魔する。そして、そのぶつかり合いはどんどん加速していく。止まらない衝突。
俺は自分が意識しなくても自動的に撃つ魔法だから、この視界不良の中で防御に力を入れることができる。魔力切れは流石にないだろう。
だが相手はツバメの神様だ。何をしてくるか何も予想できない。
燕『…へへっ。』
海渡『!!』
背後から燕の声がした。しかし視界不良で見えないしどうやらもうそこにはいない。
面倒だな。この煙の中でも分かるのか?
それはさておき、相手が俺の位置をわかっていて、俺は相手の位置がわからないままだととても不利だ。
じゃあ相手の視界も見えなくしよう。
海渡『フラッシュ。』
燕『っ!?』
何処からか燕の声がした。
でも流石にこれだけだとした意味がないように思えてくる。俺はもう一回燕の視界を奪った。
海渡『フラッシュ。』
俺はその隙に素早く移動した。相手に位置をわからせなくしよう。
そう思っていたのも束の間、煙が消え掛かってきた。
見えた。燕がいる。
燕『ただでさえ視界が悪い真っ只中なのに、さらに視界を悪くさせる魔法を使うとは思ってもなかったなあ。先に見つけたのは自分なのに。』
海渡『それにしてもよく俺の魔法に追いついたな。火玉にあんなに喰らい付いてたのは久しぶりに見るかもしれない。』
燕『そうなのか。まあいいだろう。』
燕『神力躍進!』
!?
俺は突然視界が奪われた。
…そうか、そういうことか。燕も視界が奪われたら、俺も視界が奪われるのか。
燕『スターシャイニング!!』
なるほどね。そういうことか。
…なら、
海渡『神力躍進・電光石火』
燕『!!!』
海渡『へえ、じゃあ死ぬ気で来てよ。』
海渡『どうせ引き分けになる勝負なのだから。』
海渡side
俺が死ぬのは構わない。自分の死に対する恐怖がない。ただ、世界にたった一人しかいない自分の妹が死ぬのが怖いんだ。優を失ってしまったら、僕は明日の希望すら見えなくなるだろう。
…でも、
未来はまだ変えられるはずだ。
俺は優ともっと幸せな日常を送りたい。魔法なんかに頼らず、普通の人間で普通の暮らしで普通に生きたい。
だから…、
燕『死ぬのは怖い?』
海渡『…いいや、全くだね。』
燕は少し驚いた顔を一瞬見せた。きっと見当違いの返事だったのだろう。
そして燕は声を荒げて言った。
燕『だったら正々堂々戦って終わりにしよう何もかもを!!!』
海渡『僕も、君と真っ向から戦えて嬉しいよ。』
燕『スタークリティカル!!』
海渡『ファイアマシンガンレクリエム。』
燕はまるで敵の隙を狙うかのような星の魔法を放ってきた。連続攻撃だ。
だが俺も火玉を連続して発射する連続攻撃。
俺の火玉と燕の星はぶつかり合った。出てきた煙が視界を邪魔する。そして、そのぶつかり合いはどんどん加速していく。止まらない衝突。
俺は自分が意識しなくても自動的に撃つ魔法だから、この視界不良の中で防御に力を入れることができる。魔力切れは流石にないだろう。
だが相手はツバメの神様だ。何をしてくるか何も予想できない。
燕『…へへっ。』
海渡『!!』
背後から燕の声がした。しかし視界不良で見えないしどうやらもうそこにはいない。
面倒だな。この煙の中でも分かるのか?
それはさておき、相手が俺の位置をわかっていて、俺は相手の位置がわからないままだととても不利だ。
じゃあ相手の視界も見えなくしよう。
海渡『フラッシュ。』
燕『っ!?』
何処からか燕の声がした。
でも流石にこれだけだとした意味がないように思えてくる。俺はもう一回燕の視界を奪った。
海渡『フラッシュ。』
俺はその隙に素早く移動した。相手に位置をわからせなくしよう。
そう思っていたのも束の間、煙が消え掛かってきた。
見えた。燕がいる。
燕『ただでさえ視界が悪い真っ只中なのに、さらに視界を悪くさせる魔法を使うとは思ってもなかったなあ。先に見つけたのは自分なのに。』
海渡『それにしてもよく俺の魔法に追いついたな。火玉にあんなに喰らい付いてたのは久しぶりに見るかもしれない。』
燕『そうなのか。まあいいだろう。』
燕『神力躍進!』
!?
俺は突然視界が奪われた。
…そうか、そういうことか。燕も視界が奪われたら、俺も視界が奪われるのか。
燕『スターシャイニング!!』
なるほどね。そういうことか。
…なら、
海渡『神力躍進・電光石火』
燕『!!!』