【2025/04/21 2周年】異世界から帰ってきたら、最強になったことに気づいてしまいました。
草野海渡side
草野海渡『女神。今日はお客さんが来るらしいけれど、一体誰なの?』
女神『いやぁ、勿論あのテンションが高い可愛い女の子のことですよ!』
海渡『アリスのこと?』
女神『なんでわかるの!?』
そりゃああんなにテンションが高いやつはアリスしかいないだろう。アリスとは何度か会ったことがある。しかし、どうやらアリスはここら辺の異世界には住んでいないらしい。一体どうやってここに来るのやら。異世界はまだまだ未知の場所があるから、仕方がないと思った。
俺はアリスに用意するお菓子やジュースを準備し始めた。
すると突然、
[大文字][太字]ドンドン!![/太字][/大文字]
玄関のドアから大きなノック音が聞こえた。恐らくアリスが来たのだろう。すると、女神が『はーい』と言って、ドアを開けに行った。
そして女神がドアを開けると、
アリス・ファーレイト『お久しぶりでーす!!!』
という元気な声が俺の家全体に響いた。
【[太字]アリス・ファーレイト[/太字]】
登場作品『漆黒の大賢者様』
女神『今日も元気ですねアリスちゃん!』
アリス『まあ元気でいなくっちゃやってけないから!』
アリス『海渡〜?』
アリスが俺を呼んだ。
海渡『こんにちはアリス。』
アリス『こんにちは!というかだいぶ久しぶりだね!何年ぶり?』
何年…?俺はその言葉に引っかかった。どうやら女神もそうのようだ。不思議そうな顔をしている。アリスとは何ヶ月か前に会ったはずなのに…。そう思いアリスをよく見てみると、確かにアリスの容姿が大人びている。…相当大人になっている。
海渡『確かに容姿が大人になったな…。』
女神『アリスちゃん、私たち数ヶ月前に会いましたよね…?』
アリス『…え?いやいや10年前じゃない?いや、そんなに行ってないかも…。
!?
10年前?いやいやそんな昔じゃあ…。俺たちは明らかにすれ違いが起きていたことに気づいた。
海渡『もしかして、記憶が飛んだか?』
アリス『いやいやまだ私若いですけれど〜?』
女神『…まさか、時間の進み方が違う?』
時間の進み方…?確かに、アリスは異世界のどこかから来ている。けれど部分的に時間が違うだなんてあるのだろうか。
女神『そういえばここにどうやって来てるんですか?』
アリス『えっとね、なんか不思議な扉が突然現れるの、数日間。その時に扉の向こう側に行くと、女神たちに会える。』
海渡『…時間の進み方、違いそうだな。』
女神『私たちの異世界とは別に、他の異世界もあるのかもしれませんね…。』
俺たちは時間の進み方が違うと断定した。
すると、アリスが難しそうな顔で俺たちに話しかけた。
アリス『う〜ん、まあどうでもいいよ別にそんなこと!さて、戦おう!海渡と魔法で戦ってみたかったんだ〜!』
海渡『戦う?』
アリス『ええ。まあ力試しになるかなって思って。』
アリスは杖を持って戦う気満々だった。正直なところ、俺は体調があまり優れていなかった。ここはなんとか誤魔化してっと…。
海渡『けれど、アリスのために俺お菓子とジュース用意したんだけれど…。』
アリス『えっ。』
女神『アリスちゃんにおすすめしたい漫画があるんだけれど〜。』
女神がカバーに入って来た。
海渡『へえそうなんだ。』
アリス『え"っ。』
アリス『…まあまた今度にしよう。』
アリスはそう言って戦うのを諦めてくれた。俺は確信していた。アリスと戦うともはや決着がつかないんじゃないかと思っていた。
そうして俺たちはお菓子とジュースを食べながら一緒に会話を沢山した。
アリス『ええっとね、いっぱい喋りたいことあるんだ!!あ〜、う〜ん…。あ、結婚しました〜!!』
海渡『へえ〜。』
女神『ふう〜ん。』
海渡・女神『・・・。』
海渡『は?』
女神『え?』
俺たちは唖然とした。アリスが放った一言の中にある『結婚』という言葉に思わず動揺してしまった。こんな元気いっぱいの女性を好きになった人がいるだなんてビックリした。
女神『お、お相手はどんな人!?』
アリス『顔はだいぶカッコいいよ〜。頭良いし。魔法もだいぶ強いよ!まあ私よりかはまだまだですけれどね。』
やっぱりアリスはそういう人が好きなのか。…確かに今考えてみると、アリスは俺より年上だ。何歳かは分からないが、もうその年頃になると結婚の時期なのかもしれないと思った。
アリス『てか女神は結婚しないの?というか神って結婚できるの?』
女神『できるにはできるのですが、異世界人のパートナーになるという使命を持った女神達が多いので、そんな簡単に出来るものじゃないんですよ…。』
女神『私もカッコいいイケメンで、いつでも私を守ってくれる強くて素敵な男性はいないかなぁ。』
女神『(まあすぐそばにいるんだけどね。)』
アリス『えー、いるじゃん。海渡が。』
女神『え。』
海渡『ん?』
女神『い、いやいや!そもそも女神は人間や異世界人との結婚は禁じられているので!!あはは、えへへ…。』
女神『(アリスちゃん!言わないで!叶わぬ片思いなんだから…。)』
何故か名前を出されてしまったので、俺は話を変えた。
海渡『そういえば、アリスは今何をしているの?結婚して仕事とか?』
アリス『あ〜、今は特に何も。まあ[下線]純白の大賢者様[/下線]だから、それ相応の仕事はしているけれどね。』
海渡『純白の大賢者様?』
アリス『私がとっても強い魔法使いであるという証であり、もう一つの名前。いわゆる肩書き!私が住んでいる地域で、トップの魔法使いってこと!まあ国王みたいな?』
やはりそれだけ強いということか。それに国王ってどういう…。やっぱりさっき戦わなくてよかった。
海渡『ちなみに国王みたいって?』
アリス『嗚呼、国を動かせるよ。私だけで。』
女神『え、国ごと!?』
女神は口に含ませていたオレンジジュースを一気に飲んで、驚いた声を出した。
アリス『うん。私が住んでる地域は広い国土を持っている6ヶ国があって、その6ヶ国全て動かせるよ。例えば、国王指名できるし、戦争止めたり、政治変えれたり。いわゆる独裁政治みたいなのができるの。』
海渡『でもそれじゃあ反感を喰らわない?』
アリス『私一回だけ1ヶ国政治を変えたんだけれど、そんな純白の大賢者様の言うことだから反感は喰らわないわ。純白の大賢者様は最高峰の魔法使いで、みんなに信用されている魔法使いなの。歴史の授業で出てくるわ。』
アリス『それに、私のように地域に認められた肩書きを持っている強い魔法使いは他にもいる。』
海渡『なるほど。アリスはその肩書きを持った魔法使いの頂点か。』
アリス『やだぁ照れるなぁ。』
さっきまであんなにたくさん喋っていたのに今更照れてもらっても困る。
女神『そういえば、アリスちゃんのお相手のお名前は?』
アリス『ヒューイっていうの。旧姓はアルカネット。今は私と一緒でファーレイトなの。』
アリス『あっ、あと私の双子の子供は、アレンとドロシーで〜!』
女神『へ?』
海渡『はい?』
女神・海渡『・・・。』
女神『子供とは何ぞ!?』
アリス『ありゃ。』
またもや聞いたことのない話が飛び交った。どうやら双子の子供らしい。結婚していて既にもう子供ができていたなんて、今日は驚きの発見ばかりで流石にビックリする。
アリス『もう子供産んだの。その二人もね、魔法得意なの!まあまだ私とは天と地の差があるけれど。天と地?天と深海の奥底くらいの差だけれど。』
女神『凄すぎるでしょ…。』
アリス『二人に合わせたいなぁ、アレンとドロシーを。けれど、今は学校で寮生活なんだよね。』
女神『あ、もう学校?』
アリス『年齢はバラバラだけれどね。ヒューイが校長をしている学校があるの。そこに今通ってる。』
校長先生。頭も良いと言っていたし、アリスがヒューイさんを校長先生にさせてとでも言ったのだろうか。まあヒューイさんも魔法が上手いと言っていたから、慣れたのかもしれない。
アリスは俺が用意したお菓子を食べ切った。
アリス『さて、帰りますかね。漫画も借りたし。』
女神『見送るよアリスちゃん。』
アリス『ありがとうございます!海渡は?』
海渡『うん、まあ行こうかな。』
そうして、俺らは家の外に出た。本当は女神だけで十分なのだが、あの突然現れる扉の正体が知りたいからだ。俺たちは家から少し離れた場所につくと、アリスが話しかけた。
アリス『これです!この扉から来ました!』
アリスは指を指す。
女神『…え?』
女神はその光景に驚いていた。目を擦っている。女神と俺は状況が一緒なのだろう。俺も流石に不可解に思った。
アリスが言っている扉が、目の前に無いのだ。いや、正しくは見えない。
アリスからは見えているのだろうが、俺たちからは何故か見えていない。
女神『な、何も無いですよアリスちゃん。ねえ海渡様。』
海渡『確かに無い。もしかすると、誰かがこの扉を召喚させてアリス以外に見えないように隠されているのかもしれない。』
よく見てみると、僅かな魔力を感じる。
アリス『なるほどね。その召喚者は、私たちを合わせるために何か事情があるかもしれない。まあ私は二人に会えて幸せなんだけどね!』
アリス『じゃあ、また。』
女神『ま、またね!アリスちゃん!』
海渡『また。』
すると、アリスは扉を開けるような素振りをして、向こうに消えていった。
女神『…やっぱり魔法は不思議ですね。まだまだ未知の世界…。』
海渡『異世界も未開の土地が多いから、探索にやりがいがあるんだけどな。』
俺たちはこの不思議な現象が引っかかっていた。何もなければいいのだが…。
俺たちは家に戻って、お菓子のお皿やジュースを入れたコップを片付けた。
草野海渡『女神。今日はお客さんが来るらしいけれど、一体誰なの?』
女神『いやぁ、勿論あのテンションが高い可愛い女の子のことですよ!』
海渡『アリスのこと?』
女神『なんでわかるの!?』
そりゃああんなにテンションが高いやつはアリスしかいないだろう。アリスとは何度か会ったことがある。しかし、どうやらアリスはここら辺の異世界には住んでいないらしい。一体どうやってここに来るのやら。異世界はまだまだ未知の場所があるから、仕方がないと思った。
俺はアリスに用意するお菓子やジュースを準備し始めた。
すると突然、
[大文字][太字]ドンドン!![/太字][/大文字]
玄関のドアから大きなノック音が聞こえた。恐らくアリスが来たのだろう。すると、女神が『はーい』と言って、ドアを開けに行った。
そして女神がドアを開けると、
アリス・ファーレイト『お久しぶりでーす!!!』
という元気な声が俺の家全体に響いた。
【[太字]アリス・ファーレイト[/太字]】
登場作品『漆黒の大賢者様』
女神『今日も元気ですねアリスちゃん!』
アリス『まあ元気でいなくっちゃやってけないから!』
アリス『海渡〜?』
アリスが俺を呼んだ。
海渡『こんにちはアリス。』
アリス『こんにちは!というかだいぶ久しぶりだね!何年ぶり?』
何年…?俺はその言葉に引っかかった。どうやら女神もそうのようだ。不思議そうな顔をしている。アリスとは何ヶ月か前に会ったはずなのに…。そう思いアリスをよく見てみると、確かにアリスの容姿が大人びている。…相当大人になっている。
海渡『確かに容姿が大人になったな…。』
女神『アリスちゃん、私たち数ヶ月前に会いましたよね…?』
アリス『…え?いやいや10年前じゃない?いや、そんなに行ってないかも…。
!?
10年前?いやいやそんな昔じゃあ…。俺たちは明らかにすれ違いが起きていたことに気づいた。
海渡『もしかして、記憶が飛んだか?』
アリス『いやいやまだ私若いですけれど〜?』
女神『…まさか、時間の進み方が違う?』
時間の進み方…?確かに、アリスは異世界のどこかから来ている。けれど部分的に時間が違うだなんてあるのだろうか。
女神『そういえばここにどうやって来てるんですか?』
アリス『えっとね、なんか不思議な扉が突然現れるの、数日間。その時に扉の向こう側に行くと、女神たちに会える。』
海渡『…時間の進み方、違いそうだな。』
女神『私たちの異世界とは別に、他の異世界もあるのかもしれませんね…。』
俺たちは時間の進み方が違うと断定した。
すると、アリスが難しそうな顔で俺たちに話しかけた。
アリス『う〜ん、まあどうでもいいよ別にそんなこと!さて、戦おう!海渡と魔法で戦ってみたかったんだ〜!』
海渡『戦う?』
アリス『ええ。まあ力試しになるかなって思って。』
アリスは杖を持って戦う気満々だった。正直なところ、俺は体調があまり優れていなかった。ここはなんとか誤魔化してっと…。
海渡『けれど、アリスのために俺お菓子とジュース用意したんだけれど…。』
アリス『えっ。』
女神『アリスちゃんにおすすめしたい漫画があるんだけれど〜。』
女神がカバーに入って来た。
海渡『へえそうなんだ。』
アリス『え"っ。』
アリス『…まあまた今度にしよう。』
アリスはそう言って戦うのを諦めてくれた。俺は確信していた。アリスと戦うともはや決着がつかないんじゃないかと思っていた。
そうして俺たちはお菓子とジュースを食べながら一緒に会話を沢山した。
アリス『ええっとね、いっぱい喋りたいことあるんだ!!あ〜、う〜ん…。あ、結婚しました〜!!』
海渡『へえ〜。』
女神『ふう〜ん。』
海渡・女神『・・・。』
海渡『は?』
女神『え?』
俺たちは唖然とした。アリスが放った一言の中にある『結婚』という言葉に思わず動揺してしまった。こんな元気いっぱいの女性を好きになった人がいるだなんてビックリした。
女神『お、お相手はどんな人!?』
アリス『顔はだいぶカッコいいよ〜。頭良いし。魔法もだいぶ強いよ!まあ私よりかはまだまだですけれどね。』
やっぱりアリスはそういう人が好きなのか。…確かに今考えてみると、アリスは俺より年上だ。何歳かは分からないが、もうその年頃になると結婚の時期なのかもしれないと思った。
アリス『てか女神は結婚しないの?というか神って結婚できるの?』
女神『できるにはできるのですが、異世界人のパートナーになるという使命を持った女神達が多いので、そんな簡単に出来るものじゃないんですよ…。』
女神『私もカッコいいイケメンで、いつでも私を守ってくれる強くて素敵な男性はいないかなぁ。』
女神『(まあすぐそばにいるんだけどね。)』
アリス『えー、いるじゃん。海渡が。』
女神『え。』
海渡『ん?』
女神『い、いやいや!そもそも女神は人間や異世界人との結婚は禁じられているので!!あはは、えへへ…。』
女神『(アリスちゃん!言わないで!叶わぬ片思いなんだから…。)』
何故か名前を出されてしまったので、俺は話を変えた。
海渡『そういえば、アリスは今何をしているの?結婚して仕事とか?』
アリス『あ〜、今は特に何も。まあ[下線]純白の大賢者様[/下線]だから、それ相応の仕事はしているけれどね。』
海渡『純白の大賢者様?』
アリス『私がとっても強い魔法使いであるという証であり、もう一つの名前。いわゆる肩書き!私が住んでいる地域で、トップの魔法使いってこと!まあ国王みたいな?』
やはりそれだけ強いということか。それに国王ってどういう…。やっぱりさっき戦わなくてよかった。
海渡『ちなみに国王みたいって?』
アリス『嗚呼、国を動かせるよ。私だけで。』
女神『え、国ごと!?』
女神は口に含ませていたオレンジジュースを一気に飲んで、驚いた声を出した。
アリス『うん。私が住んでる地域は広い国土を持っている6ヶ国があって、その6ヶ国全て動かせるよ。例えば、国王指名できるし、戦争止めたり、政治変えれたり。いわゆる独裁政治みたいなのができるの。』
海渡『でもそれじゃあ反感を喰らわない?』
アリス『私一回だけ1ヶ国政治を変えたんだけれど、そんな純白の大賢者様の言うことだから反感は喰らわないわ。純白の大賢者様は最高峰の魔法使いで、みんなに信用されている魔法使いなの。歴史の授業で出てくるわ。』
アリス『それに、私のように地域に認められた肩書きを持っている強い魔法使いは他にもいる。』
海渡『なるほど。アリスはその肩書きを持った魔法使いの頂点か。』
アリス『やだぁ照れるなぁ。』
さっきまであんなにたくさん喋っていたのに今更照れてもらっても困る。
女神『そういえば、アリスちゃんのお相手のお名前は?』
アリス『ヒューイっていうの。旧姓はアルカネット。今は私と一緒でファーレイトなの。』
アリス『あっ、あと私の双子の子供は、アレンとドロシーで〜!』
女神『へ?』
海渡『はい?』
女神・海渡『・・・。』
女神『子供とは何ぞ!?』
アリス『ありゃ。』
またもや聞いたことのない話が飛び交った。どうやら双子の子供らしい。結婚していて既にもう子供ができていたなんて、今日は驚きの発見ばかりで流石にビックリする。
アリス『もう子供産んだの。その二人もね、魔法得意なの!まあまだ私とは天と地の差があるけれど。天と地?天と深海の奥底くらいの差だけれど。』
女神『凄すぎるでしょ…。』
アリス『二人に合わせたいなぁ、アレンとドロシーを。けれど、今は学校で寮生活なんだよね。』
女神『あ、もう学校?』
アリス『年齢はバラバラだけれどね。ヒューイが校長をしている学校があるの。そこに今通ってる。』
校長先生。頭も良いと言っていたし、アリスがヒューイさんを校長先生にさせてとでも言ったのだろうか。まあヒューイさんも魔法が上手いと言っていたから、慣れたのかもしれない。
アリスは俺が用意したお菓子を食べ切った。
アリス『さて、帰りますかね。漫画も借りたし。』
女神『見送るよアリスちゃん。』
アリス『ありがとうございます!海渡は?』
海渡『うん、まあ行こうかな。』
そうして、俺らは家の外に出た。本当は女神だけで十分なのだが、あの突然現れる扉の正体が知りたいからだ。俺たちは家から少し離れた場所につくと、アリスが話しかけた。
アリス『これです!この扉から来ました!』
アリスは指を指す。
女神『…え?』
女神はその光景に驚いていた。目を擦っている。女神と俺は状況が一緒なのだろう。俺も流石に不可解に思った。
アリスが言っている扉が、目の前に無いのだ。いや、正しくは見えない。
アリスからは見えているのだろうが、俺たちからは何故か見えていない。
女神『な、何も無いですよアリスちゃん。ねえ海渡様。』
海渡『確かに無い。もしかすると、誰かがこの扉を召喚させてアリス以外に見えないように隠されているのかもしれない。』
よく見てみると、僅かな魔力を感じる。
アリス『なるほどね。その召喚者は、私たちを合わせるために何か事情があるかもしれない。まあ私は二人に会えて幸せなんだけどね!』
アリス『じゃあ、また。』
女神『ま、またね!アリスちゃん!』
海渡『また。』
すると、アリスは扉を開けるような素振りをして、向こうに消えていった。
女神『…やっぱり魔法は不思議ですね。まだまだ未知の世界…。』
海渡『異世界も未開の土地が多いから、探索にやりがいがあるんだけどな。』
俺たちはこの不思議な現象が引っかかっていた。何もなければいいのだが…。
俺たちは家に戻って、お菓子のお皿やジュースを入れたコップを片付けた。