ヴィンディン『…じゃあ条件を出そう。』

ヴィンディン『俺様が海渡に勝ったら、救出したあとに封印しないでくれるか？』

女神『え？それだけ？』


ヴィンディン『世界征服なんてしない。この世界を征服するなんて、海渡が生きてる限り不可能に近い。』



女神『…ありがとうヴィンディン！じゃあ早速、倒しに行きましょう！』

私がそう張り切って言うと、全員が私を全力で止めにきた。全員焦っているのだ。私は不思議に思ってしまった。そして、みんなが私を説得してきた。

秋葉『いや待って待って待って。いやおかしいでしょ！何も計画立ててないじゃない！？私たち今から何すればいいのよ！え！？』

女神『え、海渡様のところに行って、海渡様を助けるんじゃないの？』

秋葉『いや無理でしょ無理でしょ！！何言ってんのよバカ！！女神の案にも程があるわ！まず計画を立てないと、私たちただ喧嘩売りに行っただけでボロ負けするわよ！』

秋葉『それにヴィンディンが加わったところで、私たちが絶対に勝てるとは限らない…。』

ヴィンディン『…俺様に何か文句を言いたいようだが、まあ本当の話だ。』

そう秋葉は心配そうに言った。秋葉は悔しそうな顔にして、下を向いた。余程自分が力になれないと思って落ち込んでいるのかもしれない。秋葉も力になれる。秋葉の考えはいつも下を向きすぎる。

光輝もシュンも、秋葉の言葉に付け加えて私に言った。

シュン『そうだよ女神。計画を立てた方が、俺たちは協力できると思う。

光輝『秋葉に賛成だね。ヴィンディン含め、僕らの仲間は現状５人しかいない。この５人の強さと海渡の強さは比べ物にならないと思う。』

光輝『なんせ、海渡は[太字][下線]最強[/下線][/太字]だからだ。』

…私は何も言い返せなくなった。特に光輝には何も言い返せない。
確かに、海渡様は[太字][下線][大文字]最強[/大文字][/下線][/太字]だ。海渡様自身何も自分の強さのことについて何も思っていないようだが、私たちから見て海渡様は強すぎるから。
５人じゃどうしようもないかもしれない。

女神『…わかった。でも人が足りないならどうすればいいの？』

秋葉『う〜ん…。誰か強い人いなかったかしら。』

光輝『心当たりがないね。』

私たちはそう言って黙り込む。そう、私たちくらいの強さの人やそれ以上の人が見当たらないのだ。これは知らない人を仲間にするしかないのか？私は考え込んだ。

ヴィンディン『そういえば、俺様を倒そうとした二度目の時、知らない奴らが４人いたじゃないか。あいつらは？』

女神『あの人たちは助っ人として呼んだだけだから、今どこにいるかわからないし、呼べない。』

シュン『じゃあやっぱり新しい人を探そう。』


秋葉『とは言っても誰がいるのよそんな新しい人が！！』