オカリナ『繋がっているはずなのに、いつもすぐに反応してくれるお姉様が全然反応してくれない…？』


オカリナがそう言った。つまり、音信不通？連絡が取れない状況ということか？オカリナは困った顔で、装置をいろいろいじっていた。どうやら相当焦っている。それほど、お姉さん…、メル・ディファンが反応しないことはまずいのか？
まあそうだろう。オカリナのお姉さんは神力躍進を最初に使った異世界人だ。そんなお姉さんが他の人と戦って敗れるはずがないからだ。

女神は心配そうにオカリナを見ている。オカリナは悲しそうな顔をして、装置を触っていた。俺はそんなオカリナに質問してみた。

海渡『ねえ、オカリナのお姉さんは今どこにいるとか知ってる？』

俺はそういうと、

オカリナ『えっと…、確か[下線]あなたたちの仲間を捕まえる[/下線]と言っていたような気がします…。』

女神『仲間？海渡様の仲間といえば、もう限られてしまうのですが…。』

俺はすぐにわかった。あの３人だ。

秋葉、光輝、シュンのことだろう。

海渡『もしかして戦っている最中？』

オカリナ『でもお姉様は仕事は早く済ませる人なので、もう３人捕まえているかと…。』

女神『この３人もとっても強いんですよ！その３人がこんな短時間にまとめてやられることなんてあるわけが…。』

女神がそういうと、オカリナは落ち着いた声でこう言った。

オカリナ『いいえ、あります。今まで、お姉様と戦った人はほとんどがお姉様の計画通りにされています。もはや、お姉様と1対1で勝てる人なんて、この世には存在しません…。』

まあ一人で勝てなくても、俺には仲間がいる。たとえ、３人が捕まっていても、女神もいるし、オカリナもいる。それに、俺には３人以外にも仲間が___

オカリナ『とりあえず、この機械でお姉様の居場所を特定します。』

そう言って、オカリナはとあるものを取り出した。これはまた小さな機械だった。オカリナは続けて言った。

オカリナ『この機械はまだ未完成なので、上手く成功するかはわからないですけれど…。』

オカリナは機械を色々といじる。そして、しばらくすると機械から音が鳴った。

チリリリリッ！！！

女神『わああああああああああ！！！…びっくりした！』

海渡『いや驚きすぎでしょ。』

オカリナ『これで特定できるはず…。結果が出ました。…、ここは…。』

機械が空中に画面を映し出した。そこにはマップが映っている。このマップ、どこかで見たことがある。俺は見覚えがあった。確かこれは…、

女神『あっ、都市部の方ですね。』

女神が即答でそう言った。流石女神、異世界のことをよく知ってるまである。

オカリナ『建物の中…、とりあえず行きましょう。そこに、私のお姉様がいるはずです。でもここからじゃあ遠いから、転移魔法を使いましょう。』


オカリナ『[太字][下線]テレポート[/下線][/太字]』


オカリナはそう言って、俺たちをテレポートさせた。