名探偵朱雀 軽井沢ホテル殺人事件
[中央寄せ]🏨[/中央寄せ]
「おはよ〜!!!!」
朱雀の大声に、青龍はベッドからむくっと起き上がった。
「今何時?」
「ええ、今?今は.....9時45分!」
朱雀の再びの大声に、青龍の眠気に襲われていた頭が、ふっと意識を取り戻した。
青龍は、カーペットに足をつけた瞬間に、気づいた。
「あれ...?あったかくね?」
そして、昨日のスミスの言葉を思い出した。
「あ、そっか。9時から10時には、暖房つけてるんだっけ?」
青龍はスリッパを履き、スタスタとダイニングルームへ歩いていった。
「青龍くん、おはよう」
優雅に手をふる玄武に、思わず青龍はドキッとする。薄緑色で、さらさらの髪が、青龍の頬に当たる。むろん、彼女の大きくてキラキラした赤い目に見つめられると、どんな男でもドキドキしてしまうに違いない。
やけに、玄武のピンク色の唇が、近くに見える......気がしたのもつかの間。
「あーら、青龍[漢字]君[/漢字][ふりがな]・[/ふりがな]?叶わない恋にまだ屈してないわけ?」
青龍はビクッとして、後ろを振り向いた。
玄武が、白虎と並んで、立っていた。
「―――玄武さんにやたらに近づかないでください。痴漢容疑で逮捕ですよ」
なんでもないことのように平然と言い放つ白虎に、青龍は思い切り拳をぶつけてやった。
「.........っ」
「中坊のくせに、もう我慢なんねー!さっさと口ふさげやこの中坊!クソ野郎が」
[大文字][太字]「青龍!」[/太字][/大文字]
朱雀は怒鳴る。玄武も首を振り、「もう絶交ね」と呟く。
「え....!?ちょ、ちょ....」
そのとき、時計が10時30分を指した。
「あり....?もうこんな時間経ってたんか〜。じゃ、皆の衆」
青龍は話を反らし、朝食を食べに席についてしまった。
「.....まったく。ヤな奴」
朱雀は玄武に声をかける。
「......でも、私は青龍くんが好きよ」
げ!?
朱雀は思わずすっとんきょうな声をあげてしまう。
「好きっていうのはそんなんじゃないけど」
その後の玄武の言葉に、朱雀は思わずホッとする。
瞬間、大声が聞こえてくる。
「ミナサン、聞いてくだサイ!こんなビデオが、管理室の前に―――」
スミスがダイニングに飛び込んできて、ひとつのビデオを差し出した。
「....?一体誰が?」
玄武は首を傾げ、「とりあえず見てみましょう」と言い、TVはここにないか聞いた。
「あぁ、フロントにありまs―――」
スミスが言い終わらないうちに、津雲と正樹、鍛治本と静が、ダイニングルームに入ってきた。
「なんだね?この騒ぎは」
津雲は落ち着いて尋ねた。しかし、声には少しだけ動揺が感じ取れた。
「あのさ〜、月結がいないんだけど、どこいったか知ってるぅ?」
正樹はぶっきらぼうに尋ねてくる。
「たった今まで寝ていたというのに、お前たちの大声で起こされたじゃないか!!」
鍛治本は不機嫌そうだ。
「あのぅ.....、私、どうすれば?」
静はかなり戸惑っている様子である。
口々に言う客たちに、玄武は宣言した。
「今、スミスさんから聞いたんです。謎のビデオが届いたって。だから皆さん、フロントに行ってビデオを見ませんか?」
玄武は探偵らしく、堂々と言ってのけた。
「.......そうしましょう」
白虎は頷く。
「しゃーねーな」
青龍は腕を組む。
「その意気やよし!」
朱雀は手を挙げる。
「わかったよ」
「わかりました」
「よくわかんないけど、みればいいんでしょうが」
「ちっ、了解」
四人の客から同意の声があがり、朱雀たちはフロントへ走り出した。
「おはよ〜!!!!」
朱雀の大声に、青龍はベッドからむくっと起き上がった。
「今何時?」
「ええ、今?今は.....9時45分!」
朱雀の再びの大声に、青龍の眠気に襲われていた頭が、ふっと意識を取り戻した。
青龍は、カーペットに足をつけた瞬間に、気づいた。
「あれ...?あったかくね?」
そして、昨日のスミスの言葉を思い出した。
「あ、そっか。9時から10時には、暖房つけてるんだっけ?」
青龍はスリッパを履き、スタスタとダイニングルームへ歩いていった。
「青龍くん、おはよう」
優雅に手をふる玄武に、思わず青龍はドキッとする。薄緑色で、さらさらの髪が、青龍の頬に当たる。むろん、彼女の大きくてキラキラした赤い目に見つめられると、どんな男でもドキドキしてしまうに違いない。
やけに、玄武のピンク色の唇が、近くに見える......気がしたのもつかの間。
「あーら、青龍[漢字]君[/漢字][ふりがな]・[/ふりがな]?叶わない恋にまだ屈してないわけ?」
青龍はビクッとして、後ろを振り向いた。
玄武が、白虎と並んで、立っていた。
「―――玄武さんにやたらに近づかないでください。痴漢容疑で逮捕ですよ」
なんでもないことのように平然と言い放つ白虎に、青龍は思い切り拳をぶつけてやった。
「.........っ」
「中坊のくせに、もう我慢なんねー!さっさと口ふさげやこの中坊!クソ野郎が」
[大文字][太字]「青龍!」[/太字][/大文字]
朱雀は怒鳴る。玄武も首を振り、「もう絶交ね」と呟く。
「え....!?ちょ、ちょ....」
そのとき、時計が10時30分を指した。
「あり....?もうこんな時間経ってたんか〜。じゃ、皆の衆」
青龍は話を反らし、朝食を食べに席についてしまった。
「.....まったく。ヤな奴」
朱雀は玄武に声をかける。
「......でも、私は青龍くんが好きよ」
げ!?
朱雀は思わずすっとんきょうな声をあげてしまう。
「好きっていうのはそんなんじゃないけど」
その後の玄武の言葉に、朱雀は思わずホッとする。
瞬間、大声が聞こえてくる。
「ミナサン、聞いてくだサイ!こんなビデオが、管理室の前に―――」
スミスがダイニングに飛び込んできて、ひとつのビデオを差し出した。
「....?一体誰が?」
玄武は首を傾げ、「とりあえず見てみましょう」と言い、TVはここにないか聞いた。
「あぁ、フロントにありまs―――」
スミスが言い終わらないうちに、津雲と正樹、鍛治本と静が、ダイニングルームに入ってきた。
「なんだね?この騒ぎは」
津雲は落ち着いて尋ねた。しかし、声には少しだけ動揺が感じ取れた。
「あのさ〜、月結がいないんだけど、どこいったか知ってるぅ?」
正樹はぶっきらぼうに尋ねてくる。
「たった今まで寝ていたというのに、お前たちの大声で起こされたじゃないか!!」
鍛治本は不機嫌そうだ。
「あのぅ.....、私、どうすれば?」
静はかなり戸惑っている様子である。
口々に言う客たちに、玄武は宣言した。
「今、スミスさんから聞いたんです。謎のビデオが届いたって。だから皆さん、フロントに行ってビデオを見ませんか?」
玄武は探偵らしく、堂々と言ってのけた。
「.......そうしましょう」
白虎は頷く。
「しゃーねーな」
青龍は腕を組む。
「その意気やよし!」
朱雀は手を挙げる。
「わかったよ」
「わかりました」
「よくわかんないけど、みればいいんでしょうが」
「ちっ、了解」
四人の客から同意の声があがり、朱雀たちはフロントへ走り出した。
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