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名探偵朱雀 軽井沢ホテル殺人事件

#3

ファイル3 悲劇

「............それで?どうしてあなたたちがここに?」
玄武は、朱雀と青龍に問いかけた。
朱雀と玄武は、幼なじみ。小学校が同じだったため、とても仲が良かった。それを、青龍は知らない。だから、青龍は、玄武に逆に問いかけた。
「そ、それより!どうして、朱雀と名探偵の玄武さんが、知り合いなんですか!?」
名探偵。
そう、玄武は、小学三年生から、[太字]天才名探偵[/太字]として知られていた。
「小学校が同じだったの。ずっと同じクラスだった」
玄武は落ち着いて答えた。青龍は、玄武を見て、それから白虎を見た。
「白虎さんは?」
「去年の夏、知り合った。白虎はそのとき小六だった。でも、大人びてた。会った瞬間から、この子は私の助手にふさわしいって感じた。だから、今は助手になってくれてる。よく、カレシかって聞かれるけど、全然そんなんじゃない。まぁ、金◯一と、◯雪てカンジ?」
なるほど、たしかに玄武と白虎は釣り合っている。でも、いざ付き合うとなると、反発しそうな気も........。
朱雀は、「あ、そういや玄武の質問に戻るけどさ」と話題を変えた。
「私、こんなメールをもらって.....」
朱雀は、一枚の紙を、玄武に見せた。
あの時のメールをコピーしたものだ。
玄武は、「あ!」と声を出し、同じようにコピー紙を朱雀の鼻に押し付けた。
「このメールのことでしょう?」
なるほど、同じような内容のメールが、そこに書いてあるではないか!!
「......?私のメール、ちょっと玄武と違う」
玄武のメールも、同じように「〇〇役をしてほしい」と書かれてあるのだが.......。
玄武の役は、「Witness」と書かれてあるのだ。
「『Witness』は、『目撃者』のこと。朱雀はねぇ、ええと.........」
その瞬間、玄武はハッっとして、目を見開いた。
「『Detective』って.......[太字]探偵[/太字]のことよ!探偵って.....あなた、探偵役に指名されたワケ!?」
玄武は、興奮していたが......二タッと笑った。
「フフフ......[漢字]真実[/漢字][ふりがな]ほんとう[/ふりがな]の探偵である私が、『目撃者』役ですって.......!?許せない。この屈辱......一生涯忘れないわ!!」
フフフ....と笑い続けるブキミな玄武を前に、朱雀は後ずさる。
「もも、もも、も、もう一つ、気になるところがあるんだけど.......」
玄武は、メールの「tragedy」のところを指さした。
「これは......................!!!!!!!!」
玄武はカッと目を見開いた!真っ赤に血走る目に、点になった黒目が浮かび上がっている。
[大文字][太字]「『悲劇』という意味よ!『tragedy』は、悲劇!!!!!!!」[/太字][/大文字]

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2024/02/15 14:29

ムラサメ ID:≫.3htqABbkJW7o
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