名探偵朱雀シリーズ
「どうしたんですか!?」
朱雀が声のする方に駆け寄る。店の奥からだった。
「あ、ああさっきの嬢ちゃんか」
声を上げたのは迅間だったようだ。
「どうしたんですか迅間さん?」
「こ、コレを見てくれ……」
「え…?」
朱雀に続き、玄武、青龍、白虎が店の奥へ入る。
「これは…」
そこにあったのは、2つの死体だった。
2人の、男。
「……背中……刺されてる。2人とも」
玄武が重々しく言う。
「何があったんです?」
美人姉妹、薔子と蘭子がやって来る。
「な…」
そして死体を見て固まった。
「これって…」
玄武が死斑の様子を確認し、死亡時間を確認する。
「これ…死亡して30分も経ってないようね」
「え!?」
私たちは1時間ほど前からコンビニにいる。1時間で、迅間、薔子、蘭子、そして4人以外でコンビニを出入りしたものはいない。
つまり…。
「この中に、殺人犯が?」