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名探偵朱雀 軽井沢ホテル殺人事件

#2

ファイル2 玄武と白虎

「ここか.......」
爽やかな風が、青龍の青い髪を揺らす。青龍は、ふうっとため息をつく。
「朱雀.....。お前に言いたいことがある.......。」
そして、朱雀の前で立ち止まる。朱雀は、ぱっと赤くなる。
「俺......。ずっと前から感じてたんだけど......」
朱雀は、ますます赤くなる。
「お前......[大文字][太字]バスの中でポテチ食べすぎじゃね!?[/太字][/大文字]」
朱雀は真っ赤になり、後ずさる。
青龍の説教は止まらない。
「お前なぁ、『一人でHOTEL行くの怖〜い』とか言って俺を引っ張ってこっち来たけどさ、緊張感なさすぎ!まじでおわってる!!うっさい、お前!」
青龍の言葉に、朱雀は涙をためる........と、そのとき。
「あなた、朱雀?」
「あ、玄武!!!!」
朱雀は、ある少女の方を見る。
「玄武ぅ!?」
青龍は、驚く。
かの中二の名探偵、[漢字]北空玄武[/漢字][ふりがな]きたぞらげんぶ[/ふりがな]が、この軽井沢HOTELに、いるなんて!!
「.........お知り合いですか、玄武さん?」
玄武の横にいた少年が、玄武に問う。
「びゃ....白虎じゃないの!!ついて来たの!?!?」
白虎と呼ばれた少年は、「ついてきました」と言い、朱雀と青龍に向き直った。
「[漢字]西川白虎[/漢字][ふりがな]にしがわびゃっこ[/ふりがな]です。玄武さんの助手です。中一です。よろしく」
白虎という少年は、美しい白髪に、長いまつげ、青い目に、透き通った肌を持つ、まさに「美少年」だった。
ふと、青龍は、自分の身なりが恥ずかしくなった。1つ歳下であるため、余計恥ずかしくなった。自分のくしゃくしゃの青い髪を触る。普段は真っ黒だが、時々金色に光る自分の目を思い出す。なんと滑稽なんだろう。肌は青っぽく、不健康。俺はなんて、貧弱でだらしないんだろう。
朱雀はと言うと、白虎に見とれていた。すごい。美少年だわ。
しかし、その後玄武を見て、自分に自信を失ってしまった。なぜなら玄武は、しなやかな腕、ほっそりとした指、緑がかった長くてしっとりした髪、蛇のような素早さ、亀のような強さを持ち、美しい顔立ちをしていたからだ。
それに比べて......。朱雀は、青龍と同じように、ボロボロの自分を見た。
真っ赤でちぢれた髪、時々青く光る醜い目、妙に曲がった腕、ギザギザした爪。なんの取り柄もない自分。
それに比べ、玄武は超すごい能力を持っているのだから!!

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2024/02/15 14:27

ムラサメ ID:≫.3htqABbkJW7o
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