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「皆様に集まっていただいたのは紛れもない、真犯人、”owner”を暴くためです」
朱雀は容疑者の前できっぱりと言う。
「なっ..............」
容疑者は絶句する。
驚きを隠せないでいる者、恐怖で怯える者、ガタガタと震える者、そして焦っている者...............。
その４人の中に、真犯人は、居た。
「だ............誰なんですか！？」
静は怯え、叫ぶ。
「..............................」
鍛治本は黙っている。
「私も知りたい............。誰なのですか」
津雲は静かに、でも重々しく言う。
「..................主人は誰なのですカ！？」
スミスは混乱し、震える。
「では、先に犯人の名前を明かすとしますか.........」
朱雀は目を閉じて、一人の人物を指さした。
「えっ.........」
「なっ.........」
「はっ.........」
指をさされなかった３人の人物は、呆気にとられている。
「あなたですよね...........？」



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「あなたですよね...........？」
朱雀は指を指している人物の方向を見る。
「あなたが真犯人、”owner”.............」
朱雀は目をつむり、名を言った。
[太字]「津雲さん。貴方が真犯人、”owner”ですね！？」[/太字]
「ええ！？」
朱雀、玄武、そして津雲意外の青龍や白虎をはじめとする人々は、絶句する。
「.............津雲サマが！？」
スミスは慌てる。
「つ.........津雲さんが！？」
静は震え、金切り声をあげる。
「.............っ」
鍛治本は舌打ちをする。
「何故」
白虎は静かに言う。
「............待ってくれよ.............」
津雲は顔を上げる。
その姿に、全員がぎょっとする。
津雲は、気味が悪いとしか言えない、なんとも不気味な笑みを浮かべていた。
「なぜ、私が犯人なのか.........。教えていただけないかね、朱雀くん、といったかな？」
朱雀はクスリと笑い、「いいでしょう」と答えた。
「説明してあげますよ。トリックの実演付きで、ね？」
津雲は歯を食いしばり、今まで誰も見たことのないような表情を浮かべ、黙りこくっていた。
玄武は、そんな津雲を、遠くから静かに眺めていた。