名探偵朱雀 軽井沢ホテル殺人事件
「すみません、穂波s―――」
「正樹って呼べよ、洒落せぇ。オレ、今荒れてんだよ、一目見りゃ分かる?」
「すみません、正樹さん。じゃあ、事情聴取なんですけd―――」
「オレが犯人って言いたいワケ?ばっかじゃねぇの!?お前らみたいな探偵気取りはくたばれ。しね」
朱雀は玄武とともに正樹に事情聴取をしていたが、正樹は機嫌が悪く、なにも答えてはくれない。
「だってさぁオレ、月結とカレカノだったワケじゃん?なんでカノジョ殺さないけないワケ?」
「お言葉ですが正樹さん―――あなたと被害者の御瀧月結さんは、恋人ではありませんよね?」
玄武は静かにそう言った。
「な、なんでそれを...........」
「やっと認めましたか、正樹さん」
朱雀はニヤリと笑って、ある男の身分証明書を取り出し、正樹の鼻に押し付けた。
「そ、それは―――」
「正樹さん。あなたの本名は、[太字][漢字]卦仲祐也[/漢字][ふりがな]けなかゆうや[/ふりがな][/太字]さんですね?身分証明書を[漢字]たまたま[/漢字][ふりがな]・・・・[/ふりがな]拾ったので彼について詳しく調べてみると―――あなただったわけです。そう、穂波正樹とは真っ赤な偽り。では、あなたはどうして御瀧月結に『正樹』と呼ばれていたか?」
朱雀はすぅっと息を吸い、こう言った。
「御瀧月結もまた、偽物だったからですよね?」
正樹―――いや、祐也はビクッと体を震わせた。
「御瀧月結の身分証明書も、フロントの落とし物カゴに入っていたのです。御瀧月結の本名は、『[太字][漢字]皇楓夏[/漢字][ふりがな]すめらぎふうか[/ふりがな][/太字]』さん。つまりこのことから考えられるのは、あなたと楓夏さんは昔、『穂波正樹』と『御瀧月結』の身分証明書をたまたま手に入れ、人生をリセットした。ということは、あなたと楓夏さんは昔彼らを殺して―――」
「しょ、証拠がないだろう!?」
「ありますよ、あなたの胸元の[漢字]ポケット[/漢字][ふりがな]・・・・[/ふりがな]に........」
祐也は黙って胸元のポケットをめくりあげた。すると、今の祐也の顔と全く同じ顔をした「穂波正樹」の身分証明書と、楓夏の顔と同じ「御瀧月結」の身分証明書が出てきた。
「な.......!?」
「正樹って呼べよ、洒落せぇ。オレ、今荒れてんだよ、一目見りゃ分かる?」
「すみません、正樹さん。じゃあ、事情聴取なんですけd―――」
「オレが犯人って言いたいワケ?ばっかじゃねぇの!?お前らみたいな探偵気取りはくたばれ。しね」
朱雀は玄武とともに正樹に事情聴取をしていたが、正樹は機嫌が悪く、なにも答えてはくれない。
「だってさぁオレ、月結とカレカノだったワケじゃん?なんでカノジョ殺さないけないワケ?」
「お言葉ですが正樹さん―――あなたと被害者の御瀧月結さんは、恋人ではありませんよね?」
玄武は静かにそう言った。
「な、なんでそれを...........」
「やっと認めましたか、正樹さん」
朱雀はニヤリと笑って、ある男の身分証明書を取り出し、正樹の鼻に押し付けた。
「そ、それは―――」
「正樹さん。あなたの本名は、[太字][漢字]卦仲祐也[/漢字][ふりがな]けなかゆうや[/ふりがな][/太字]さんですね?身分証明書を[漢字]たまたま[/漢字][ふりがな]・・・・[/ふりがな]拾ったので彼について詳しく調べてみると―――あなただったわけです。そう、穂波正樹とは真っ赤な偽り。では、あなたはどうして御瀧月結に『正樹』と呼ばれていたか?」
朱雀はすぅっと息を吸い、こう言った。
「御瀧月結もまた、偽物だったからですよね?」
正樹―――いや、祐也はビクッと体を震わせた。
「御瀧月結の身分証明書も、フロントの落とし物カゴに入っていたのです。御瀧月結の本名は、『[太字][漢字]皇楓夏[/漢字][ふりがな]すめらぎふうか[/ふりがな][/太字]』さん。つまりこのことから考えられるのは、あなたと楓夏さんは昔、『穂波正樹』と『御瀧月結』の身分証明書をたまたま手に入れ、人生をリセットした。ということは、あなたと楓夏さんは昔彼らを殺して―――」
「しょ、証拠がないだろう!?」
「ありますよ、あなたの胸元の[漢字]ポケット[/漢字][ふりがな]・・・・[/ふりがな]に........」
祐也は黙って胸元のポケットをめくりあげた。すると、今の祐也の顔と全く同じ顔をした「穂波正樹」の身分証明書と、楓夏の顔と同じ「御瀧月結」の身分証明書が出てきた。
「な.......!?」
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