自由気ままに生きたい冒険者は重力魔法で無双する
再び、中心広場に戻ってきた。僕の魔法陣はすでにあとかともなく消されていた。すごいな、ヒビとか入っていたところもあったはずなのに、ここまで素早く綺麗にできるのか。
「それは置いといてでだ、協会のある場所にいかないと」
といいつも、ゆっくり市場を見ながら探すことにした。一周ぐるっと回ってみたが、やはりこの国の豊かさは素晴らしいと思う。
新鮮な食材、たくさんの工芸商品。ほんとにこの国で良かったと思う。
「絶対ここだよね、、、」
1時間ふらっとしていたらそれらしき建物がみつかった。うん、いいね。ここにきてからずっと見た目と偏見だけで判断している。しているというか、できるんだよね。
「協会、、、より、教会といったほうがいい気がする」
真っ白。まさしくファンタジーといった建物、、、前世のキリスト教のようなものに近い。
「これって普通に入っていいよね」
身長より2倍大きな扉を開けて中に入る。どこに行こうが、こういう神聖な場所ってだいたい同じような作りをしているんだな。
「ようこそ、大陸神聖魔法協会へ」
そこに立っていたのは、最初にであった少年に似た格好をしている女性。肩を越えるきれいな金髪。とくに尖った耳がとても印象深い。
「エルフ、、、」
「はい、あなたのおっしゃる通り私はエルフです。ですが、ただのエルフじゃありませんよ?なんといってもハイエルフですから」
「はぁ、、、」
自慢げに、豊満な胸を張りながら言う。
「むう、全然私のすごさが伝わっていないようですね、、、いいですか!ハイエルフとは」
「いや、けっこうですので魔法の属性調べてほしいんですが」
「もう、せっかちな人ですね。はあ、最近の若い子はなんでこうも、、、魔法石持ってきて」
エルフの言葉に反応して、シスターとでもいうだろうか。宝玉のようなものを持ってきた。謎の宝玉はボーリングサイズで、白い光を放っている。
「では、ここに手をかざして目を瞑ってください」
いわれるがままに、目を瞑って宝玉に手をかざした。宿舎の電球に触ったときと同じような感覚。多分これは魔力ってやつなのだろう。
「あらあら、またこれは珍しい魔法ですねえ」
その言葉に、思わず目を開けた。眼の前の宝玉は灰色に輝いていた。
「その、僕の魔法は何でしょうか?」
「そうねえ、私もここに長い間いるけどあなたの魔法はまた珍しいわね」
「え、そんなおかしな魔法なんですか?」
エルフは難しい顔をしながら、話し始めた。
「魔法ってのは基本属性があることは知っているよね」
「はい」
ついさっき知ったんだけどね、、、
「この魔法石は基本的に、元素魔法と神聖魔法の適性があるかどうかを調べるものなんだけど、あなたの魔法はどうやらそのどちらでもないようなの」
「え、、、?」
「あなたの魔法は、重力魔法です」
「、、、え?」
[水平線]
「エルフのお姉さん、、、重力魔法ってなんですか、、、」
「あなた、私には普通敬語を使うんですけど。あと私はイシスよ」
ムンむんと頭から湯気を出しながら怒るイシス。どこのアニメだよ、、、
「それで、イシス様重力魔法ってなんですか」
「うんうん、それで良し。そうね、別にそこまで難しいものじゃないわ。その名の通り重力を操ることができる。この世界の物質は、すべてに魔素が組み込まれている。重力を操ることができるというより空気中の魔素を操ることができて、その効果として重力が操れるのよ」
「なるほど」
つまりだ、普通に強い。水とか炎とかも憧れてたけどまさかの重力。少しファンタジー感なくなるけどよく考えてみればぶっ壊れだと思う。
どこかのゼロ・グラビティなんてできちゃうんだしね。
「じゃ、帰ります」
「え、、、もう行っちゃうの?もっとお話しましょうよ」
ガーンなんて効果音が流れそうな顔で訴えてくるイシス様。
「いや、遠慮しときます。重力魔法を早く試してみたいので」
「薄情者!!!せめて名前くらい言いなさいよ!!!」
「あー、カケル・サゴウです!以上!」
「ああ、もう待ちなさいよ!!」
知らん知らん。僕はお構い無しに教会を出た。
「それにしても、重力魔法か。なんだか予想とは斜め上を行く結果になってしまったな。適性があっただけ良しとするか!よし、さっさと使いこなして冒険者登録でも行きましょうかな!!!」
[水平線]
大陸神聖魔法協会にて、、、
「ふふふ、まさかこんな事があるだなんて。長生きしてるかいがありますね。異世界人だなんていつぶりでしょうか?ふふふ、カケル・サゴウ。あなたの今後の活躍期待していますよ」
不敵な笑みを浮かべるイシス。彼女が神聖魔法の生みの親、この世界で出てくる伝説の一つ女神イシスとしるのはまた先のことである。
「それは置いといてでだ、協会のある場所にいかないと」
といいつも、ゆっくり市場を見ながら探すことにした。一周ぐるっと回ってみたが、やはりこの国の豊かさは素晴らしいと思う。
新鮮な食材、たくさんの工芸商品。ほんとにこの国で良かったと思う。
「絶対ここだよね、、、」
1時間ふらっとしていたらそれらしき建物がみつかった。うん、いいね。ここにきてからずっと見た目と偏見だけで判断している。しているというか、できるんだよね。
「協会、、、より、教会といったほうがいい気がする」
真っ白。まさしくファンタジーといった建物、、、前世のキリスト教のようなものに近い。
「これって普通に入っていいよね」
身長より2倍大きな扉を開けて中に入る。どこに行こうが、こういう神聖な場所ってだいたい同じような作りをしているんだな。
「ようこそ、大陸神聖魔法協会へ」
そこに立っていたのは、最初にであった少年に似た格好をしている女性。肩を越えるきれいな金髪。とくに尖った耳がとても印象深い。
「エルフ、、、」
「はい、あなたのおっしゃる通り私はエルフです。ですが、ただのエルフじゃありませんよ?なんといってもハイエルフですから」
「はぁ、、、」
自慢げに、豊満な胸を張りながら言う。
「むう、全然私のすごさが伝わっていないようですね、、、いいですか!ハイエルフとは」
「いや、けっこうですので魔法の属性調べてほしいんですが」
「もう、せっかちな人ですね。はあ、最近の若い子はなんでこうも、、、魔法石持ってきて」
エルフの言葉に反応して、シスターとでもいうだろうか。宝玉のようなものを持ってきた。謎の宝玉はボーリングサイズで、白い光を放っている。
「では、ここに手をかざして目を瞑ってください」
いわれるがままに、目を瞑って宝玉に手をかざした。宿舎の電球に触ったときと同じような感覚。多分これは魔力ってやつなのだろう。
「あらあら、またこれは珍しい魔法ですねえ」
その言葉に、思わず目を開けた。眼の前の宝玉は灰色に輝いていた。
「その、僕の魔法は何でしょうか?」
「そうねえ、私もここに長い間いるけどあなたの魔法はまた珍しいわね」
「え、そんなおかしな魔法なんですか?」
エルフは難しい顔をしながら、話し始めた。
「魔法ってのは基本属性があることは知っているよね」
「はい」
ついさっき知ったんだけどね、、、
「この魔法石は基本的に、元素魔法と神聖魔法の適性があるかどうかを調べるものなんだけど、あなたの魔法はどうやらそのどちらでもないようなの」
「え、、、?」
「あなたの魔法は、重力魔法です」
「、、、え?」
[水平線]
「エルフのお姉さん、、、重力魔法ってなんですか、、、」
「あなた、私には普通敬語を使うんですけど。あと私はイシスよ」
ムンむんと頭から湯気を出しながら怒るイシス。どこのアニメだよ、、、
「それで、イシス様重力魔法ってなんですか」
「うんうん、それで良し。そうね、別にそこまで難しいものじゃないわ。その名の通り重力を操ることができる。この世界の物質は、すべてに魔素が組み込まれている。重力を操ることができるというより空気中の魔素を操ることができて、その効果として重力が操れるのよ」
「なるほど」
つまりだ、普通に強い。水とか炎とかも憧れてたけどまさかの重力。少しファンタジー感なくなるけどよく考えてみればぶっ壊れだと思う。
どこかのゼロ・グラビティなんてできちゃうんだしね。
「じゃ、帰ります」
「え、、、もう行っちゃうの?もっとお話しましょうよ」
ガーンなんて効果音が流れそうな顔で訴えてくるイシス様。
「いや、遠慮しときます。重力魔法を早く試してみたいので」
「薄情者!!!せめて名前くらい言いなさいよ!!!」
「あー、カケル・サゴウです!以上!」
「ああ、もう待ちなさいよ!!」
知らん知らん。僕はお構い無しに教会を出た。
「それにしても、重力魔法か。なんだか予想とは斜め上を行く結果になってしまったな。適性があっただけ良しとするか!よし、さっさと使いこなして冒険者登録でも行きましょうかな!!!」
[水平線]
大陸神聖魔法協会にて、、、
「ふふふ、まさかこんな事があるだなんて。長生きしてるかいがありますね。異世界人だなんていつぶりでしょうか?ふふふ、カケル・サゴウ。あなたの今後の活躍期待していますよ」
不敵な笑みを浮かべるイシス。彼女が神聖魔法の生みの親、この世界で出てくる伝説の一つ女神イシスとしるのはまた先のことである。