めろんぱーかーに愛されてます。〜続編・短編〜
「前作11話 子供組と中毒組」の続きです。
[水平線]
side そらねこ
「はー.....もう翔さん、どこ行くんですか!?」
なぜかはよくわからないけど、涼しい店内から締め出された僕。
せっかくなろ屋さんが誘ってくれたカフェに入れたのに、秒で追い出された僕はなんてかわいそうなんだろう。
翔さんは、無言で僕を引っ張る。
僕は、翔さんにがしりと掴まれた手をじっと見つめていた。
「なあねこ。」
ついさっきまでだまりきっていた翔さんが、ついに口を開いた。
「!.......どうしたの?」
「...........あのさ_____
[水平線]
「________ってなわけなんやけど、どうするべきやろ..」
そんなこと僕に言われてもどうしようもない。
..........だけど、こんな僕を頼りにしてくれるなら。
「わかった。......僕に任せなよ」
______
「あ!え待ってこれとかよくない??」
翔さんは、ショッピングストアに入って、何かを見つけたのか一目散にそちらの方へ向かった。
いつもは大人っぽくてかっこいい一面ばかりな翔さんだからこそ、こういう純粋な姿を見られていることがすごく新鮮に感じてしまう。
「そらくん?」と声をかけられ、僕は少々驚いて返事をした。
「うぉあ..........え、これ?」
「おん!」
そう言って、翔さんが笑顔で僕に差し出してきたのは__
「よくね、このお菓子詰め合わせセット。」
はあ......相変わらず、翔さんのセンスを疑ってしまう。
小学生であるいまい、さすがに"あの人"もそこまで喜ばないだろう。
「あのね翔さん!?........___さんは、すぐなくなる消費系のものより、長く使えるもののほうが喜ぶと思わない!?あの性格的に!!」
めっちゃ失礼なこと言った自覚は一応ある。
でもこれくらい言わないと翔さんはわかんないと思う、頭の回転悪いから。(
「えええー?いやいいと思うねんけどなー...あ、じゃあこれは?」
「だーかーらー!無駄に高いマフィンなんていらないでしょー!!」
なんで学ばないの!?!?
「...........翔さん、最終手段に聞くね。」
[水平線]
プルルル...
3コール目。そろそろ出てくれるか心配になってくるコール音。
「え、出る?」
翔さんは、僕のスマホをずいっと覗き込んだ。
.........出てくれ頼む
『はいっ..●●です..!』
出た!!
「っあ、○○ー!よかった出てくれた~!」
『?....あ、どうしましたか..?』
通話先から聞こえるその声に聞き惚れながらも、僕は声を発する。
「あのね....細かいことはあとで話すね..今翔さんと__さんに渡すプレゼント選んでるんだけど、翔さん、ほんとセンスないの。翔さん曰く、自分で決めて渡したいらしいから、チョイスのコツだけでも教えてあげてくれない?」
なろ屋さんを見習って、できるだけ伝えたいことを省略して短文で話したつもり。
絶対聞き取りにくい日本語だったと思うけど、○○は「ああ!」と言ってすぐに反応してくれた。
そして、スマホを翔さんに貸す。
『__さんは..翔さんにもらった物ならなんでも喜ぶと思います....おそろいのものなんて、どうでしょう..』
すると翔さんは、はっとした表情で言った。
「!それ、それや○○!待ってまじでありがとう○○!!」
相当興奮しているのだろうか。
翔さんは、運が悪ければ店内にも響いてしまいそうなくらいの大声でそう言った。
『いえいえ..!プレゼント選び、がんばってくださいね..!」
「ありがとう、だいすき!」
.............最後の締めくらい、僕にも言わせてよ......w
[水平線]
運悪かったみたい。
周りは白い目で僕たちを見つめている。「なんだこいつら」とでも言わんばかりに。
「なあなあこれとかこれとか!めっちゃ良くない!?」
そんなことに一切目を向けていないのだろうか。
翔さんは相変わらず目を輝かせて僕にそう言った。
.............もう..
「どれどれ、この猫様が拝見してあげよう!」
翔さん、絶対成功させたげるよ。
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side そらねこ
「はー.....もう翔さん、どこ行くんですか!?」
なぜかはよくわからないけど、涼しい店内から締め出された僕。
せっかくなろ屋さんが誘ってくれたカフェに入れたのに、秒で追い出された僕はなんてかわいそうなんだろう。
翔さんは、無言で僕を引っ張る。
僕は、翔さんにがしりと掴まれた手をじっと見つめていた。
「なあねこ。」
ついさっきまでだまりきっていた翔さんが、ついに口を開いた。
「!.......どうしたの?」
「...........あのさ_____
[水平線]
「________ってなわけなんやけど、どうするべきやろ..」
そんなこと僕に言われてもどうしようもない。
..........だけど、こんな僕を頼りにしてくれるなら。
「わかった。......僕に任せなよ」
______
「あ!え待ってこれとかよくない??」
翔さんは、ショッピングストアに入って、何かを見つけたのか一目散にそちらの方へ向かった。
いつもは大人っぽくてかっこいい一面ばかりな翔さんだからこそ、こういう純粋な姿を見られていることがすごく新鮮に感じてしまう。
「そらくん?」と声をかけられ、僕は少々驚いて返事をした。
「うぉあ..........え、これ?」
「おん!」
そう言って、翔さんが笑顔で僕に差し出してきたのは__
「よくね、このお菓子詰め合わせセット。」
はあ......相変わらず、翔さんのセンスを疑ってしまう。
小学生であるいまい、さすがに"あの人"もそこまで喜ばないだろう。
「あのね翔さん!?........___さんは、すぐなくなる消費系のものより、長く使えるもののほうが喜ぶと思わない!?あの性格的に!!」
めっちゃ失礼なこと言った自覚は一応ある。
でもこれくらい言わないと翔さんはわかんないと思う、頭の回転悪いから。(
「えええー?いやいいと思うねんけどなー...あ、じゃあこれは?」
「だーかーらー!無駄に高いマフィンなんていらないでしょー!!」
なんで学ばないの!?!?
「...........翔さん、最終手段に聞くね。」
[水平線]
プルルル...
3コール目。そろそろ出てくれるか心配になってくるコール音。
「え、出る?」
翔さんは、僕のスマホをずいっと覗き込んだ。
.........出てくれ頼む
『はいっ..●●です..!』
出た!!
「っあ、○○ー!よかった出てくれた~!」
『?....あ、どうしましたか..?』
通話先から聞こえるその声に聞き惚れながらも、僕は声を発する。
「あのね....細かいことはあとで話すね..今翔さんと__さんに渡すプレゼント選んでるんだけど、翔さん、ほんとセンスないの。翔さん曰く、自分で決めて渡したいらしいから、チョイスのコツだけでも教えてあげてくれない?」
なろ屋さんを見習って、できるだけ伝えたいことを省略して短文で話したつもり。
絶対聞き取りにくい日本語だったと思うけど、○○は「ああ!」と言ってすぐに反応してくれた。
そして、スマホを翔さんに貸す。
『__さんは..翔さんにもらった物ならなんでも喜ぶと思います....おそろいのものなんて、どうでしょう..』
すると翔さんは、はっとした表情で言った。
「!それ、それや○○!待ってまじでありがとう○○!!」
相当興奮しているのだろうか。
翔さんは、運が悪ければ店内にも響いてしまいそうなくらいの大声でそう言った。
『いえいえ..!プレゼント選び、がんばってくださいね..!」
「ありがとう、だいすき!」
.............最後の締めくらい、僕にも言わせてよ......w
[水平線]
運悪かったみたい。
周りは白い目で僕たちを見つめている。「なんだこいつら」とでも言わんばかりに。
「なあなあこれとかこれとか!めっちゃ良くない!?」
そんなことに一切目を向けていないのだろうか。
翔さんは相変わらず目を輝かせて僕にそう言った。
.............もう..
「どれどれ、この猫様が拝見してあげよう!」
翔さん、絶対成功させたげるよ。
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