すごく怖い音がする
男の人の怒声とか、ものが壊れる音とか
ぎゅっと服を握って
部屋に閉じこもっていた時

「うわ、、ここ埃っ、、ぽ」
ヴァンパイアハンターと出会いました



がさっと、すぐに刃のついた物を取り出す人
「こたえ、、いや、お嬢ちゃん？」

僕は髪が長い、前髪も、後ろの髪も

『ぼく、』
「ここは危ないよ、お兄さんと一緒に逃げようか」
手が差し出される

おなか、へった
随分と前から食事が出されていない
目の前にあるご馳走に手を付けないヴァンパイアはいない
たとえ血が苦手でも

ガブッ

体が勝手に動き、彼？の手を噛む

「ッ、ヴァンパイアかｯ」

彼が呟いた瞬間

『んきゅ、』
血の味に体が拒否反応を起こす

『ｯ、ごほっ』
びしゃ、と血が出る

その時思いっきり顎を掴まれた
「良く見れば男じゃないか、、はぁ」
「名前を教えろヴァンパイア」

『セング家、次期後継者、、●●』
途中気管に入った血が痛くて間が空きながら答えた

「もしかして、お前、血が苦手なのか？」

机の上にある紙を指差す

がさッ

「ヴァンパイア研究所から、、」
「セング家直結の子としては珍しい、血に対しての恐怖や苦手意識が見られる」
「また体が弱く定期的に問診をしないと干からびてしまう」
「、、セング家初代の秘技を受け継いでいる」

自分じゃ読む気の起きない書類を読んでくれた

そこで意識は途切れた