A pair of girls.
「おはよー」「はよ」「おはよーございまーす」
千冬「……」
リツ「千冬〜」
千冬「あ、リツ」
憂鬱な月曜の朝
騒がしい教室の端に見慣れた姿が見えた。
机のノートを手に取り、教室から出る。
千冬「昨日の配信見た〜?」
リツ「あぁ、プラマイゼロエンドラ討伐のやつ?見たよー」
パラパラと書きかけのイラスト帳を開く。
リツ「あ、○○の絵書いてた?」
千冬「うん、昨日眠れなくて」
美術部には入っていないもの、千冬はクラスの中では絵が上手い方。
千冬は曲を作りたくて、音楽の道、吹奏楽部に入った。
反面、俺はイラストレーターになりたくて、親友たちと1人だけ違う美術部に入部した。
千冬が吹奏楽部の人達と仲良くしていると、やるせない気持ちが込上がってきて
クラスの人達だって、俺が話している時に割り込んで。
毎日そんな嫉妬の感情に悩まされてる。
リツ「美術部来たらいいのにー…」
千冬「うん、後悔してるw 2年生になったら親とかと考えるよ」
キーンコーンカーンコーン
千冬「あ、そろそろ戻らなきゃ、じゃあね、リツ」
リツ「…うん、また後で!」
ぎゅっと手を握る
中学でクラスが離れた。俺は2組で千冬は1組。
クラス表を見た時、絶望した
一年も千冬と他クラスだなんて。
千冬「リツ?どうしたの?」
リツ「あ、ごめんなんでもない!じゃあね!」
繋がれた手を離す。
まだ残る温もりを消えないようにぎゅっと自分の手を握りしめた。