二次創作
デュエル・マスターズWIN IF ウィンとイッサの闇
ウィンは、イッサの書き置きどおりに、学生寮の裏側へと向かった。もう、日が暮れ始めている。影が深く差し込むそこに、イッサはいた。
「ようイッサ、遅れてゴメンな」
ウィンは、”いつものエガオ”を崩さずに、イッサに話しかけた。
「仕方ない、ファルゴに関わると、何かと面倒なことになるからな。さっきも、『図書館で 騒ぐなアホ面 ダボゴルファー』という句を読んできたところだ。あいつから離れるには、怒らせて周りを見えなくさせるのが一番だからな」
ウィンはその話を聞いて、ついプッと吹き出してしまう。笑いながら俳句を褒め称えた。
「相変わらずセンス抜群だな、相当怒ってたろ? あいつ、反応すれば反応するほどめんどくさくなるの厄介だよな」
イッサは「まったくだ」と一息置いて、本題へと話を進めた。
「で、作戦会議って?」
ウィンは、周りに誰もいないのを確認すると、素の表情を見せる。獲物を待つ、猫のような笑みをたたえて。
「そうだな、まずは、学園の情報を集めるところから始めよう。特に、カイザやファルゴは要注意だな。D4で、生徒会長もやってる奴らに勘付かれれば、あっという間に水の泡だからな」
イッサは、最後の『水の泡』という言葉に反応した。
「それ、もしかして俺が水文明使いなのと掛けているのか? うまいな」
ウィンは「違うし(笑)」と笑いを含めながら続きを話した。
「お前はD4の一員だろ? カイザやファルゴの監視も容易なはずだ。ボウイは俺のクラブのメンバーだし、そっちは自分でやるよ」
イッサは表情を真面目に戻して答えた。
「あぁ、了解だ。学園の近況も伝えてやろうか? どんなパックが売られているか、どの文明がどのぐらい使われているのか。何、俺もD4なんだ。そのくらい容易い」
イッサは、自ら闇へと身を乗り出す。よほど興味があったのだろう。ウィンは、そんな様子のイッサを見て、信用できると踏んだ。
「そんな事もできるのか、お願いしてもいいか?」
「もちろんだ。カイザたちに気づかれないようにやるよ」
その日はそれで解散した。それ以降、学園の情報はウィンへと垂れ流しにされるようになったことに、まだ、誰も気づいていない──
「ようイッサ、遅れてゴメンな」
ウィンは、”いつものエガオ”を崩さずに、イッサに話しかけた。
「仕方ない、ファルゴに関わると、何かと面倒なことになるからな。さっきも、『図書館で 騒ぐなアホ面 ダボゴルファー』という句を読んできたところだ。あいつから離れるには、怒らせて周りを見えなくさせるのが一番だからな」
ウィンはその話を聞いて、ついプッと吹き出してしまう。笑いながら俳句を褒め称えた。
「相変わらずセンス抜群だな、相当怒ってたろ? あいつ、反応すれば反応するほどめんどくさくなるの厄介だよな」
イッサは「まったくだ」と一息置いて、本題へと話を進めた。
「で、作戦会議って?」
ウィンは、周りに誰もいないのを確認すると、素の表情を見せる。獲物を待つ、猫のような笑みをたたえて。
「そうだな、まずは、学園の情報を集めるところから始めよう。特に、カイザやファルゴは要注意だな。D4で、生徒会長もやってる奴らに勘付かれれば、あっという間に水の泡だからな」
イッサは、最後の『水の泡』という言葉に反応した。
「それ、もしかして俺が水文明使いなのと掛けているのか? うまいな」
ウィンは「違うし(笑)」と笑いを含めながら続きを話した。
「お前はD4の一員だろ? カイザやファルゴの監視も容易なはずだ。ボウイは俺のクラブのメンバーだし、そっちは自分でやるよ」
イッサは表情を真面目に戻して答えた。
「あぁ、了解だ。学園の近況も伝えてやろうか? どんなパックが売られているか、どの文明がどのぐらい使われているのか。何、俺もD4なんだ。そのくらい容易い」
イッサは、自ら闇へと身を乗り出す。よほど興味があったのだろう。ウィンは、そんな様子のイッサを見て、信用できると踏んだ。
「そんな事もできるのか、お願いしてもいいか?」
「もちろんだ。カイザたちに気づかれないようにやるよ」
その日はそれで解散した。それ以降、学園の情報はウィンへと垂れ流しにされるようになったことに、まだ、誰も気づいていない──