二次創作
デュエル・マスターズWIN IF ウィンとイッサの闇
3ターン目
「僕のターン! ドロー! 『アストマープルT3』を召喚! 登場時能力でもう一体召喚! 今召喚した『アストマープルT3』の登場時能力で『巡礼者 ヴニース』を召喚、自分の光のエレメントが合計三枚あれば、カードを一枚ドロー! ターンエンド!」
ボウイは、登場時能力をうまく使い、一ターンで三体ものクリーチャーを並べた。だが、ウィンもその程度では怯まない。
「俺のターン! ドロー! うーん……。『ド:ノラテップ』を召喚。 ターンエンド!」
ウィンの方はと言うと、カードの出が良すぎて、マナチャージを出し渋っていた。先程、ようやく二枚目のマナチャージをしたところなのだ。
その事に気づいたボウイは少しだけウィンを煽ってみた。
「どうした? カードの出が悪いのか?」
「へへっ、逆だよ。出が良すぎて、マナに回せないんだ」
「それは贅沢な悩みだことで。僕のターン、ドロー! うーん、ここでこれ来てもなぁ……」
「なんかいいカード出た?」
悩みだしたところで、すかさずウィンが煽り返しに来る。
「お、教えるもんか! 『ブルトゥーラ–D1』召喚! これで僕のクリーチャーは破壊以外の方法で場から離れない! ターンエンド!」
ボウイは、ウィンの煽りに反応しながらもターンを終えた。ウィンはその様子を愉しながらも、自分のターンを進める。
「あっはは、オーケーオーケー、俺のターン、ドロー! おっ! やっと普通にマナに送れるやつ来たよ……、マナチャージして……。ほんと、ある意味引きが悪い……。……、そうだな、コスト軽減して、『アビスベル=ジャシン帝』召喚! ターンエンド!」
「なんか、懐かしいデッキだな」
ウィンがターンを終えると、ボウイが昔のことを思い返しながら話しかけてきた。ウィンも、かつてのデュエルを思い返し……、相変わらず馬鹿だな、と心の中だけで一瞥する。表情には出さずに、ボウイの話に合わせた。
「どうかな。そういうボウイだって、昔とおんなじだろ? 初めてデュエルしたときのデッキ、まんまじゃん」
しかし、ボウイはすかさず反論する。
「とびっきりのデッキって言ったろ? まぁ油断してろって」
余裕そうな笑みを振りまく。妙に棘のある最後の言葉が、ウィンの気に障った。
「さぁ、僕のターンだ! ドロー、行くぞ! 呪文! 『T・T・T』! 呪文の効果で、『新星姫 マルシドループ』のコストを三軽減して一マナで召喚! 呪文の効果でこいつはスピードアタッカーを得る! 更に! 登場時能力で、このクリーチャーは次の僕のターンまでバトルに負けない!」
「なに!? レインボーカードだと!? もっとマナを見ておくんだった……!」
「ぬかったなウィン! 『新星姫 マシルドループ』でアタックする時! 自分のメカを二体タップ! メカメクレイド8発動! 山札の上から3枚を見て、来た! 『シェケダンドメチアーレ』召喚! 登場時能力で場にいる光のエレメントの数だけドロー! いっきに6枚ドローだ!」
「くっ……!」
ウィンはギリッと歯を食いしばる。
「『新星姫 マシルドループ』でシールドを一枚破壊!」
ウィンは冷静にシールドを確認した。そして、
「シールドチェック、来たぜ! シールドトリガープラス! 『ア:グンテ』! 『ア:グンテ』の登場時能力で 『新星姫 マシルドループ』と『シェケダンドメチアーレ』、『ブルトゥーラ–D1』をマナ送りだ!」
「くっ……、まだだ! 『アストマープルT3』でシールドを破壊!」
「またまた来たぜ! シールドトリガー『ハンマ=ダンマ』! 登場時能力で、山札の上から三枚を墓地に置き、墓地の枚数よりコストの低い相手クリーチャを破壊! もう一体の『アストマープルT3』を破壊だ!」
「くそぉぉ! もう少しだったのに! ターンエンド……」
「俺のターンな! ドロー、こっから巻き返しだぜ! コスト軽減して、墓地から一マナで『邪竜 ジャブラット』をアビスラッシュ! 場に闇クリーチャが四体以上いるからこいつはタマシードからクリーチャーになる! 更に、コスト軽減して、墓地から一マナで『フォーク=フォック』を二体アビスラッシュ! 二体の登場時能力で、山札の上から6枚墓地へ! 『邪竜 ジャブラット』でシールドをダブルブレイク! 『ジャブラット』の能力で山札から二枚を墓地へ」
「シールドチェック! シールドトリガー、『トロワ・サイン』! シビルカウント2で一枚ドロー、手札から『アストマープルT3』召喚! 登場時能力で手札から『権力のコイン』を召喚! 『権力のコイン』の登場時能力で相手クリーチャー、一体をタップ! 『アビスベル=ジャシン帝』をタップだぁ!」
ボウイは『トロワ・サイン』で、いきなり『権力のコイン』を出すこともできたのだが、そうしなかったのは次のターン、クリーチャーを増やしておきたかったからだ。なぜなら、手札にもう一枚、『シェケダンドメチアーレ』があったからだ。ウィンはまだそれに気がついていない。
「やるな! 『フォーク=フォック』でもう一枚シールドブレイク! 『ジャブラット』の能力で山札から二枚を墓地へ」
「シールドチェック、ぐぅ、トリガーなし……」
「もう一体の『フォーク=フォック』でさらにもう一枚! ジャブラットの能力で山札から二枚を墓地へ」
「シールドチェック、来たぁ! シールドトリガー『ジャマリーリョ-S8』召喚!」
「く、ブロッカー持ちのトリガーか……、ターンエンド。墓地のカードを四枚山札に戻して、『ジャブラット』を場に残らせる。アビスラッシュの効果で『フォーク=フォック』二体を山札の下へ。ターンエンド」
現在のバトルゾーンの状況
ウィン シールド残り3枚 墓地6枚
『ド:ノラテップ』
『アビスベル=ジャシン帝』
『ハンマ=ダンマ』
『ア:グンテ』
『邪竜 ジャブラット』
ボウイ シールド残り1枚 墓地3,4枚(じゃなかったかな?(おい
『巡礼者 ヴニース』
『アストマープルT3』
『アストマープルT3』
『ジャマリーニョS8』
『権力のコイン』(のはず、間違ってたら教えて。。。)
「僕のターン、ドロー。うぅ、どうしよう……、『ジャマリーニョS8』召喚。うーん…、『巡礼者 ヴニース』でシールドを破壊」
「あいっかわらず、防御するの好きだな。シールドチェック、シールドトリガー、『悪灯 トーチ=トートロット』。シビルカウントと登場時能力で『巡礼者 ヴニース』と『ジャマリーニョS8』を破壊」
「うわっ!? シールド増やそうと思ったのにっ」
「……終わりか? このまま次のターンに行ったら、よほどのトリガーが出ない限り負けるぜ」
「っう、それは……、『アストマープルT3』で更にシールドを破壊!」
「シールドチェック。シールドトリガー、『オ:ドユニワ』。もう一体の『アストマープルT3』の動きを封じる」
「うぅ……、ターンエンド。やっぱウィンは強いなぁ」
「な〜に勝手に諦めてんだよっ。デュエマは、最後までわからないぜ? 俺のターン、ドロー! 『ハンマ=ダンマ』で最後のシールドを破壊!」
ボウイは、半ば諦めかけた表情で、最後のシールドをめくった。
「……!」
「……? シールドトリガー、出たのか?」
ボウイが突然沈黙した。ウィンは不思議がって話しかけたが、帰ってきた答えは、予想を大きくハズレていた。
「いや……」
「じゃあ、『アビスベル=ジャシン帝』でダイレクト──」
「革命ゼロトリガー発動! 召喚! 『閃光の精霊 カンビアーレ』!」
「ハァ!? お前そんなの持ってたっけ!?」
ボウイは自信たっぷりな表情で言った。
「言っただろ、『とびっきりのデッキ』を作ってきたって。それがこれさ! 『閃光の精霊 カンビアーレ』の能力で、相手クリーチャー全タップ! これが、俺の切札だぁ!」
「なるほどな、でーも残念! 墓地から『フォーク=フォック』を2体、『ベル=ゲルエール』を一体と、コスト軽減を二重にかけて、『アビスベル=ジャシン帝』をアビスラッシュ。『フォーク=フォック』でダイレクトアタック!」
「そんなぁ! 『ジャマリーニョS8』でブロック! タップしたので、山札の上から一枚目をシールド化!」
「追加されたシールドをもう一体の『フォーク=フォック』で破壊」
「くそっ、シールドチェック。うぅ、トリガーなし……」
「更に、もう一体の『フォーク=フォック』でダイレクトアタック』
「待って待って!! 『閃光の精霊 カンビアーレ』でブロック!』
「はい、ジャシンくんでダイレクトアタックね」
「うわぁぁぁぁぁぁ!」
「うぅ、くやじぃ……」
「やはりウィンの強さは格別だろう」
「すごいじゃんウィンくん!」
クラブメンバーが今の激戦の感想を述べる。
「つ、次こそは、勝ってみせるんだからな!」
「ほいほい、リベンジ待ってるぞ〜っと」
(……新しいカードか。『閃光の精霊 カンビアーレ』。警戒したほうが良さそうだ)
ウィンは、誰にも気づかれないように、ククッと怪しい笑いをこぼしたのだった。
「僕のターン! ドロー! 『アストマープルT3』を召喚! 登場時能力でもう一体召喚! 今召喚した『アストマープルT3』の登場時能力で『巡礼者 ヴニース』を召喚、自分の光のエレメントが合計三枚あれば、カードを一枚ドロー! ターンエンド!」
ボウイは、登場時能力をうまく使い、一ターンで三体ものクリーチャーを並べた。だが、ウィンもその程度では怯まない。
「俺のターン! ドロー! うーん……。『ド:ノラテップ』を召喚。 ターンエンド!」
ウィンの方はと言うと、カードの出が良すぎて、マナチャージを出し渋っていた。先程、ようやく二枚目のマナチャージをしたところなのだ。
その事に気づいたボウイは少しだけウィンを煽ってみた。
「どうした? カードの出が悪いのか?」
「へへっ、逆だよ。出が良すぎて、マナに回せないんだ」
「それは贅沢な悩みだことで。僕のターン、ドロー! うーん、ここでこれ来てもなぁ……」
「なんかいいカード出た?」
悩みだしたところで、すかさずウィンが煽り返しに来る。
「お、教えるもんか! 『ブルトゥーラ–D1』召喚! これで僕のクリーチャーは破壊以外の方法で場から離れない! ターンエンド!」
ボウイは、ウィンの煽りに反応しながらもターンを終えた。ウィンはその様子を愉しながらも、自分のターンを進める。
「あっはは、オーケーオーケー、俺のターン、ドロー! おっ! やっと普通にマナに送れるやつ来たよ……、マナチャージして……。ほんと、ある意味引きが悪い……。……、そうだな、コスト軽減して、『アビスベル=ジャシン帝』召喚! ターンエンド!」
「なんか、懐かしいデッキだな」
ウィンがターンを終えると、ボウイが昔のことを思い返しながら話しかけてきた。ウィンも、かつてのデュエルを思い返し……、相変わらず馬鹿だな、と心の中だけで一瞥する。表情には出さずに、ボウイの話に合わせた。
「どうかな。そういうボウイだって、昔とおんなじだろ? 初めてデュエルしたときのデッキ、まんまじゃん」
しかし、ボウイはすかさず反論する。
「とびっきりのデッキって言ったろ? まぁ油断してろって」
余裕そうな笑みを振りまく。妙に棘のある最後の言葉が、ウィンの気に障った。
「さぁ、僕のターンだ! ドロー、行くぞ! 呪文! 『T・T・T』! 呪文の効果で、『新星姫 マルシドループ』のコストを三軽減して一マナで召喚! 呪文の効果でこいつはスピードアタッカーを得る! 更に! 登場時能力で、このクリーチャーは次の僕のターンまでバトルに負けない!」
「なに!? レインボーカードだと!? もっとマナを見ておくんだった……!」
「ぬかったなウィン! 『新星姫 マシルドループ』でアタックする時! 自分のメカを二体タップ! メカメクレイド8発動! 山札の上から3枚を見て、来た! 『シェケダンドメチアーレ』召喚! 登場時能力で場にいる光のエレメントの数だけドロー! いっきに6枚ドローだ!」
「くっ……!」
ウィンはギリッと歯を食いしばる。
「『新星姫 マシルドループ』でシールドを一枚破壊!」
ウィンは冷静にシールドを確認した。そして、
「シールドチェック、来たぜ! シールドトリガープラス! 『ア:グンテ』! 『ア:グンテ』の登場時能力で 『新星姫 マシルドループ』と『シェケダンドメチアーレ』、『ブルトゥーラ–D1』をマナ送りだ!」
「くっ……、まだだ! 『アストマープルT3』でシールドを破壊!」
「またまた来たぜ! シールドトリガー『ハンマ=ダンマ』! 登場時能力で、山札の上から三枚を墓地に置き、墓地の枚数よりコストの低い相手クリーチャを破壊! もう一体の『アストマープルT3』を破壊だ!」
「くそぉぉ! もう少しだったのに! ターンエンド……」
「俺のターンな! ドロー、こっから巻き返しだぜ! コスト軽減して、墓地から一マナで『邪竜 ジャブラット』をアビスラッシュ! 場に闇クリーチャが四体以上いるからこいつはタマシードからクリーチャーになる! 更に、コスト軽減して、墓地から一マナで『フォーク=フォック』を二体アビスラッシュ! 二体の登場時能力で、山札の上から6枚墓地へ! 『邪竜 ジャブラット』でシールドをダブルブレイク! 『ジャブラット』の能力で山札から二枚を墓地へ」
「シールドチェック! シールドトリガー、『トロワ・サイン』! シビルカウント2で一枚ドロー、手札から『アストマープルT3』召喚! 登場時能力で手札から『権力のコイン』を召喚! 『権力のコイン』の登場時能力で相手クリーチャー、一体をタップ! 『アビスベル=ジャシン帝』をタップだぁ!」
ボウイは『トロワ・サイン』で、いきなり『権力のコイン』を出すこともできたのだが、そうしなかったのは次のターン、クリーチャーを増やしておきたかったからだ。なぜなら、手札にもう一枚、『シェケダンドメチアーレ』があったからだ。ウィンはまだそれに気がついていない。
「やるな! 『フォーク=フォック』でもう一枚シールドブレイク! 『ジャブラット』の能力で山札から二枚を墓地へ」
「シールドチェック、ぐぅ、トリガーなし……」
「もう一体の『フォーク=フォック』でさらにもう一枚! ジャブラットの能力で山札から二枚を墓地へ」
「シールドチェック、来たぁ! シールドトリガー『ジャマリーリョ-S8』召喚!」
「く、ブロッカー持ちのトリガーか……、ターンエンド。墓地のカードを四枚山札に戻して、『ジャブラット』を場に残らせる。アビスラッシュの効果で『フォーク=フォック』二体を山札の下へ。ターンエンド」
現在のバトルゾーンの状況
ウィン シールド残り3枚 墓地6枚
『ド:ノラテップ』
『アビスベル=ジャシン帝』
『ハンマ=ダンマ』
『ア:グンテ』
『邪竜 ジャブラット』
ボウイ シールド残り1枚 墓地3,4枚(じゃなかったかな?(おい
『巡礼者 ヴニース』
『アストマープルT3』
『アストマープルT3』
『ジャマリーニョS8』
『権力のコイン』(のはず、間違ってたら教えて。。。)
「僕のターン、ドロー。うぅ、どうしよう……、『ジャマリーニョS8』召喚。うーん…、『巡礼者 ヴニース』でシールドを破壊」
「あいっかわらず、防御するの好きだな。シールドチェック、シールドトリガー、『悪灯 トーチ=トートロット』。シビルカウントと登場時能力で『巡礼者 ヴニース』と『ジャマリーニョS8』を破壊」
「うわっ!? シールド増やそうと思ったのにっ」
「……終わりか? このまま次のターンに行ったら、よほどのトリガーが出ない限り負けるぜ」
「っう、それは……、『アストマープルT3』で更にシールドを破壊!」
「シールドチェック。シールドトリガー、『オ:ドユニワ』。もう一体の『アストマープルT3』の動きを封じる」
「うぅ……、ターンエンド。やっぱウィンは強いなぁ」
「な〜に勝手に諦めてんだよっ。デュエマは、最後までわからないぜ? 俺のターン、ドロー! 『ハンマ=ダンマ』で最後のシールドを破壊!」
ボウイは、半ば諦めかけた表情で、最後のシールドをめくった。
「……!」
「……? シールドトリガー、出たのか?」
ボウイが突然沈黙した。ウィンは不思議がって話しかけたが、帰ってきた答えは、予想を大きくハズレていた。
「いや……」
「じゃあ、『アビスベル=ジャシン帝』でダイレクト──」
「革命ゼロトリガー発動! 召喚! 『閃光の精霊 カンビアーレ』!」
「ハァ!? お前そんなの持ってたっけ!?」
ボウイは自信たっぷりな表情で言った。
「言っただろ、『とびっきりのデッキ』を作ってきたって。それがこれさ! 『閃光の精霊 カンビアーレ』の能力で、相手クリーチャー全タップ! これが、俺の切札だぁ!」
「なるほどな、でーも残念! 墓地から『フォーク=フォック』を2体、『ベル=ゲルエール』を一体と、コスト軽減を二重にかけて、『アビスベル=ジャシン帝』をアビスラッシュ。『フォーク=フォック』でダイレクトアタック!」
「そんなぁ! 『ジャマリーニョS8』でブロック! タップしたので、山札の上から一枚目をシールド化!」
「追加されたシールドをもう一体の『フォーク=フォック』で破壊」
「くそっ、シールドチェック。うぅ、トリガーなし……」
「更に、もう一体の『フォーク=フォック』でダイレクトアタック』
「待って待って!! 『閃光の精霊 カンビアーレ』でブロック!』
「はい、ジャシンくんでダイレクトアタックね」
「うわぁぁぁぁぁぁ!」
「うぅ、くやじぃ……」
「やはりウィンの強さは格別だろう」
「すごいじゃんウィンくん!」
クラブメンバーが今の激戦の感想を述べる。
「つ、次こそは、勝ってみせるんだからな!」
「ほいほい、リベンジ待ってるぞ〜っと」
(……新しいカードか。『閃光の精霊 カンビアーレ』。警戒したほうが良さそうだ)
ウィンは、誰にも気づかれないように、ククッと怪しい笑いをこぼしたのだった。