冴えない指揮者、独りの少女を助ける
−沙良side
沙良「大丈夫かな、、、、」
車は鍵がかかっていてどう動いても中からじゃ開けられない。
別に出たいって訳じゃないんだけど、、裕さんが心配でしょうがなかった。
視力が悪くて透けているはずのカーテンの外側が見えない。
耳からは2人ぐらいの足音と、車のかすかなエンジン音しか聴こえなかった。
けど、人影が近づいてきてるのは目が悪くても気づけた。
[太字]ガチャッ[/太字]
沙良「裕さ、、!、、、え?」
閉まっていた車のドアが開き、裕さんだと思って顔を上げた。
けど目の前に居たのは見知った裕さんじゃなくて、
茶髪のくるっとした髪でサングラスをかけている知らない人が居た。
⁇? 「沙良ちゃんって、キミかな?」
沙良「えっと、、その、、、そうですけど、、、えと、、」
木壱「あぁ、ごめんね。名前言ってなかったね」
「俺は[漢字]木壱[/漢字][ふりがな]キイチ[/ふりがな]、名前じゃなくて名字だけどね!」
木壱さんの周りだけ星がふわふわ浮いてるような、、そんな感じで明るかった。
久しぶりにこんなにパーッと明るい人を直視したなぁ、、、。
けど頭は冷静を取り戻しつつあるがクエスチョンマークが大量に浮いていた。
沙良「あ、、、えっと、、、誰、、ですか、、?」
木壱「ん〜?強いて言えば、、、、、、裕の相方かな!」
沙良「裕さんの、、、」
木壱「そ!よろしくね〜」
沙良「えと、、、よろしく、、おねがいします、、」
そういうやりとりを続けて数分後、重いけど軽いような足音が聞こえてきた。
ザッザッと風を切るように歩いてきている音。
裕 「ごめんね、お待たせしました。」
沙良「裕さん、、!」
木壱「おかえりぃ〜」
裕 「木壱お前、、先行くなって言ったろ?」
木壱「あれそうだっけ〜」
裕 「棒読みすぎんだろ、、!」
木壱「けど嬢ちゃん不安そうだったからさぁ〜」
「今日はどっか連れてったげたら?」
裕×沙良「、、、、え」
私は木壱さんの言葉に、裕さんと一緒にその場で固まった。
ずっと誰も何処にも連れて行ってくれなかったから、遠出は初めてだ。
修学旅行も遠足も社会見学も、親が行かしてくれなかったから。
裕 「、、、いくか?」
沙良「、、、行きたいです、、!」
木壱「んじゃ!そゆことでおれ徹夜明けで眠いから帰るわ!」
裕 「は⁉︎」
木壱「何かあったら裕が護ってあげるだろ?」
裕 「っ、、、、、わかったよ」
木壱「んじゃ!」
木壱さんはそのまま近くに停めてあったバイクに乗って去っていった。
沙良「大丈夫かな、、、、」
車は鍵がかかっていてどう動いても中からじゃ開けられない。
別に出たいって訳じゃないんだけど、、裕さんが心配でしょうがなかった。
視力が悪くて透けているはずのカーテンの外側が見えない。
耳からは2人ぐらいの足音と、車のかすかなエンジン音しか聴こえなかった。
けど、人影が近づいてきてるのは目が悪くても気づけた。
[太字]ガチャッ[/太字]
沙良「裕さ、、!、、、え?」
閉まっていた車のドアが開き、裕さんだと思って顔を上げた。
けど目の前に居たのは見知った裕さんじゃなくて、
茶髪のくるっとした髪でサングラスをかけている知らない人が居た。
⁇? 「沙良ちゃんって、キミかな?」
沙良「えっと、、その、、、そうですけど、、、えと、、」
木壱「あぁ、ごめんね。名前言ってなかったね」
「俺は[漢字]木壱[/漢字][ふりがな]キイチ[/ふりがな]、名前じゃなくて名字だけどね!」
木壱さんの周りだけ星がふわふわ浮いてるような、、そんな感じで明るかった。
久しぶりにこんなにパーッと明るい人を直視したなぁ、、、。
けど頭は冷静を取り戻しつつあるがクエスチョンマークが大量に浮いていた。
沙良「あ、、、えっと、、、誰、、ですか、、?」
木壱「ん〜?強いて言えば、、、、、、裕の相方かな!」
沙良「裕さんの、、、」
木壱「そ!よろしくね〜」
沙良「えと、、、よろしく、、おねがいします、、」
そういうやりとりを続けて数分後、重いけど軽いような足音が聞こえてきた。
ザッザッと風を切るように歩いてきている音。
裕 「ごめんね、お待たせしました。」
沙良「裕さん、、!」
木壱「おかえりぃ〜」
裕 「木壱お前、、先行くなって言ったろ?」
木壱「あれそうだっけ〜」
裕 「棒読みすぎんだろ、、!」
木壱「けど嬢ちゃん不安そうだったからさぁ〜」
「今日はどっか連れてったげたら?」
裕×沙良「、、、、え」
私は木壱さんの言葉に、裕さんと一緒にその場で固まった。
ずっと誰も何処にも連れて行ってくれなかったから、遠出は初めてだ。
修学旅行も遠足も社会見学も、親が行かしてくれなかったから。
裕 「、、、いくか?」
沙良「、、、行きたいです、、!」
木壱「んじゃ!そゆことでおれ徹夜明けで眠いから帰るわ!」
裕 「は⁉︎」
木壱「何かあったら裕が護ってあげるだろ?」
裕 「っ、、、、、わかったよ」
木壱「んじゃ!」
木壱さんはそのまま近くに停めてあったバイクに乗って去っていった。