-裕さんside -

裕「ふぅ､､､､(さて、どうするか)」

俺は在如を車の座席に乗せ、息をついた。
すると公園の入り口近くから怒鳴り声が聞こえてきた。

父「おいそこのお前ｯ！」

これがあの子の言っていたクソ親か。
息を整え、仕事のモードに切り替える。

裕「何でしょうか、というかどうしたんですか?」
　「そんなに怒っちゃって､､､頭に血ぃ登って早死しますよ?w」
父「そんなのどーでもいいわ！」
　「コイツ！コイツ知らねぇかｯ！」

声を荒げながら一枚の写真を押し付けてきた。
見えないですってと苦く笑いながらその写真を見ると、
写真に写っていたものは、笑顔の在如だった。

目には不自然に光が入っていたりしたし、
目の下らへんが少し不自然になっているから色々と加工したのだろう。
あたかも幸せそうな娘と見せかけた写真にするために。


裕「こんなに幸せそうな子は知りませんねぇ、」
父「嘘だろぅ?だってこの公園の脇には娘の自転車が停めてあった。」
　「しかもこの公園にはお前とお前の車しかない。」
　「だからお前が誘拐したに違いないんだよ」

自慢げにドヤッとした顔で喋っている。
みているとイライラしてくるぐらいにドヤドヤと。

裕「だ・か・ら！知りませんよ?」
父「絶対あの車の中にいるんだろ！」
　「確認させろ！違うんなら！」
裕「､､､無理です。」
父「もう強行で行く！」

俺の腕を押し退け、親は車の中へ走っていった。
俺はスマホで指示を出し、後を追いかけた。