after heaven
俺たちはカミサマを倒し、天界と人間界の平和に貢献したとして、特に意味の無さそうな証書と莫大な金を貰った。
母さんはこの金で違法な天使オークションの会社を辞め、就活をして今は真っ当な会社で働いている。
なので以前は仕事を手伝っていた俺も、学校に行く事ができるようになった。
「にしてもテン、何で此処に居るんだよ……」
「えぇ?だって僕達もう兄妹じゃん、お兄ちゃん♪」
忘れてた、此奴俺の妹になったんだ。母さん、何でこんな奴を養子にしたんだよ。
「てか、『お兄ちゃん』呼びやめろ。めっちゃ恥ずい」
「えぇ〜!?いいじゃん別に!」
「いや、俺が嫌なんだよ。てか知ってるぞ。お前が毎夜スマホで配信見ながら変な笑い方で爆笑してるの」
「何で知ってんの!?マジで恥ずいんだけど!」
「じゃあ誰かに知らされたくなかったら俺の事『お兄ちゃん』って呼ぶのやめろよ」
「分かった、分かった、分かったって!もうお兄ちゃんって呼ばないから!!笑い方ばらすのだけはやめて!!」
「いや、冗談だって。」
「はぁ〜……本当に主って卑怯だね」
「卑怯って何だよ!!」
「何やってんのあんた達!明日から学校でしょ!?早く寝なさい!」
「うゎ、母さん……分かったよ。お休み」
「お母さんおやすみっ!」
「はいはい。また明日」
あぁ、そうか。俺、もう学校行けるんだ。あの頃の、ただ大人の言うことを聞いて、血腥い部屋で働くだけの人生じゃないんだ。
そう考えれば、テンとの出会いは最高なものなのか、と思う。いややっぱ彼奴五月蝿いし、本当にいい出会いなのか?
そう考えてるうちに朝が来てしまった。
ジリリリリリリッ
ジリリリリリリッ
目覚まし時計の音だけが気だるい朝を告げている。
「ん、もう朝か……おい、テン起きろ、遅刻するぞ!」
「うぅん……?むにゃ、あと、5分……」
「あと5分……じゃねえぞ!母さんもう朝ごはん作ってるし制服着るの大変だから今起きないとマジで遅刻するぞ!」
「えぇ!?何でもっと早く起こしてくれなかったの!?」
「いや俺はちゃんとお前の事起こしたぞ、お前がそれガン無視して爆睡してただけだ……」
「2人とも、おはよう!朝ごはんできてるからおいで〜」
「あ、母さん。おはよ」
「お母さ〜ん!おっはよー♪」
「テンちゃん朝から元気あっていいわね」
そうして俺たちは身朝ごはんを食べ終え、洗面所に行った。
「僕先に使わせてよ!乙女の洗顔は大変なんだよ?」
「今更乙女アピかよ……じゃあジャンケンで決めようぜ」
「じゃーんけーんぽんっ!」
「っしゃあ俺の勝ちーーー!」
「ずーるーい!」
「あんた達、早く顔洗わないと遅刻するよー!」
「はーい……」
そうして俺達は顔を洗い終え、制服に着替えた。
「制服可愛いー!僕めっちゃ似合ってる!」
「いやそうでもないだろ、ってもうこんな時間か。」
「母さん、行ってきます。」
「お母さん、行ってきまーすっ!」
「2人とも、行ってらっしゃい!」
と言って俺達は家を出た。
「えーっと……このバス乗った後電車に乗り換えて……」
「おぉっ2人共、おはよ。」
「えーっ!シオンも学校行くの!?」
「うん、私寮生何だけど春休みで帰省してて。」
確かに、俺達が行く学校は小中高一貫の名門校だ。にしてもシオン、以外に頭良いんだな。
「じゃあ一緒にバス乗ろ!僕の主バスとか全然分かってないし。」
「いや全くわかってないわけじゃ無いし!」
「2人共朝から喧嘩ですかー?」
「分かったよシオン……」
と言いながら、俺達はバスに乗った。
「そういえば、学園ってどんな感じ?」
「『ランク制度』ってのがあって、月に一度の昇格テストの結果によってランクが上がったり下がったりするよ。私は中の上ぐらい。」
「て事はそのテスト、だいぶ難しいのか。テン、大丈夫か?」
「大丈夫だし!てかそっちこそ大丈夫?」
「まぁまぁ2人共。あ、もうアルテミア駅前着きましたよ。」
俺達バスを降りて、駅に向かった。
「えーっと、2番ホームの電車で……」
「テン、3番ホームだよ。」
「あぁそっか、ありがと!」
女子二人のトークに居づらさを感じていたら、電車が来た。
『この電車はーアルテミア学園駅行きーアルテミア学園駅行きー駆け込み乗車はおやめ下さい』
無機質なアナウンスが響く。俺達は電車に乗り込んだ。
「やっぱアルテミア学園、相当でかいらしいな、校内に駅あるぐらいだし。」
「やっぱそうみたいだね、主。」
「うん、学園はかなりの規模で、何人も政治家を生み出してるらしいよ。」
『次は終点ーアルテミア学園駅ーアルテミア学園駅ー』
「主、降りなきゃだよ!」
「分かってるって。」
学園の正門に着いた俺達は驚愕した。
「「でっけー……」」
「じゃ、中に入ろうか。中に入ったらプリント渡されるから、名前が書いてある教室に入って。」
「了解っ!」
俺達は未だ知らなかった。これからの学園生活が、波乱とトラブルに満ちている事を。
母さんはこの金で違法な天使オークションの会社を辞め、就活をして今は真っ当な会社で働いている。
なので以前は仕事を手伝っていた俺も、学校に行く事ができるようになった。
「にしてもテン、何で此処に居るんだよ……」
「えぇ?だって僕達もう兄妹じゃん、お兄ちゃん♪」
忘れてた、此奴俺の妹になったんだ。母さん、何でこんな奴を養子にしたんだよ。
「てか、『お兄ちゃん』呼びやめろ。めっちゃ恥ずい」
「えぇ〜!?いいじゃん別に!」
「いや、俺が嫌なんだよ。てか知ってるぞ。お前が毎夜スマホで配信見ながら変な笑い方で爆笑してるの」
「何で知ってんの!?マジで恥ずいんだけど!」
「じゃあ誰かに知らされたくなかったら俺の事『お兄ちゃん』って呼ぶのやめろよ」
「分かった、分かった、分かったって!もうお兄ちゃんって呼ばないから!!笑い方ばらすのだけはやめて!!」
「いや、冗談だって。」
「はぁ〜……本当に主って卑怯だね」
「卑怯って何だよ!!」
「何やってんのあんた達!明日から学校でしょ!?早く寝なさい!」
「うゎ、母さん……分かったよ。お休み」
「お母さんおやすみっ!」
「はいはい。また明日」
あぁ、そうか。俺、もう学校行けるんだ。あの頃の、ただ大人の言うことを聞いて、血腥い部屋で働くだけの人生じゃないんだ。
そう考えれば、テンとの出会いは最高なものなのか、と思う。いややっぱ彼奴五月蝿いし、本当にいい出会いなのか?
そう考えてるうちに朝が来てしまった。
ジリリリリリリッ
ジリリリリリリッ
目覚まし時計の音だけが気だるい朝を告げている。
「ん、もう朝か……おい、テン起きろ、遅刻するぞ!」
「うぅん……?むにゃ、あと、5分……」
「あと5分……じゃねえぞ!母さんもう朝ごはん作ってるし制服着るの大変だから今起きないとマジで遅刻するぞ!」
「えぇ!?何でもっと早く起こしてくれなかったの!?」
「いや俺はちゃんとお前の事起こしたぞ、お前がそれガン無視して爆睡してただけだ……」
「2人とも、おはよう!朝ごはんできてるからおいで〜」
「あ、母さん。おはよ」
「お母さ〜ん!おっはよー♪」
「テンちゃん朝から元気あっていいわね」
そうして俺たちは身朝ごはんを食べ終え、洗面所に行った。
「僕先に使わせてよ!乙女の洗顔は大変なんだよ?」
「今更乙女アピかよ……じゃあジャンケンで決めようぜ」
「じゃーんけーんぽんっ!」
「っしゃあ俺の勝ちーーー!」
「ずーるーい!」
「あんた達、早く顔洗わないと遅刻するよー!」
「はーい……」
そうして俺達は顔を洗い終え、制服に着替えた。
「制服可愛いー!僕めっちゃ似合ってる!」
「いやそうでもないだろ、ってもうこんな時間か。」
「母さん、行ってきます。」
「お母さん、行ってきまーすっ!」
「2人とも、行ってらっしゃい!」
と言って俺達は家を出た。
「えーっと……このバス乗った後電車に乗り換えて……」
「おぉっ2人共、おはよ。」
「えーっ!シオンも学校行くの!?」
「うん、私寮生何だけど春休みで帰省してて。」
確かに、俺達が行く学校は小中高一貫の名門校だ。にしてもシオン、以外に頭良いんだな。
「じゃあ一緒にバス乗ろ!僕の主バスとか全然分かってないし。」
「いや全くわかってないわけじゃ無いし!」
「2人共朝から喧嘩ですかー?」
「分かったよシオン……」
と言いながら、俺達はバスに乗った。
「そういえば、学園ってどんな感じ?」
「『ランク制度』ってのがあって、月に一度の昇格テストの結果によってランクが上がったり下がったりするよ。私は中の上ぐらい。」
「て事はそのテスト、だいぶ難しいのか。テン、大丈夫か?」
「大丈夫だし!てかそっちこそ大丈夫?」
「まぁまぁ2人共。あ、もうアルテミア駅前着きましたよ。」
俺達バスを降りて、駅に向かった。
「えーっと、2番ホームの電車で……」
「テン、3番ホームだよ。」
「あぁそっか、ありがと!」
女子二人のトークに居づらさを感じていたら、電車が来た。
『この電車はーアルテミア学園駅行きーアルテミア学園駅行きー駆け込み乗車はおやめ下さい』
無機質なアナウンスが響く。俺達は電車に乗り込んだ。
「やっぱアルテミア学園、相当でかいらしいな、校内に駅あるぐらいだし。」
「やっぱそうみたいだね、主。」
「うん、学園はかなりの規模で、何人も政治家を生み出してるらしいよ。」
『次は終点ーアルテミア学園駅ーアルテミア学園駅ー』
「主、降りなきゃだよ!」
「分かってるって。」
学園の正門に着いた俺達は驚愕した。
「「でっけー……」」
「じゃ、中に入ろうか。中に入ったらプリント渡されるから、名前が書いてある教室に入って。」
「了解っ!」
俺達は未だ知らなかった。これからの学園生活が、波乱とトラブルに満ちている事を。