after heaven
「え、神、様…?」
依然としてテン達は固まっている。
「おや、テンにシオン、それにエルまで。天界を裏切って堕ちた気分はどう?」
「気分はどう?って……全部神様が仕組んだんでしょ?」
テンは怒りで声を震わせながら尋ねた。
「そりゃそうですよ。今人間界はエネルギーに飢えてる、そして天界は武器に飢えています。利害の一致とやらで、私は天使の持つエネルギーを人間界に届ける代わりに、人間界の武器を貰ってるんです。」
「だからって……そもそも武器が増えてもそれを扱う天使が減れば意味無いでしょ!?」
シオンも怒りに声をふるわせて怒鳴った。
「そこは大丈夫です。【落ちこぼれ】だけをエネルギーとして届けてますから。にしても貴方達、運がいいですねぇ。今頃天界にいたら、すぐ【落ちこぼれ】って言われてましたよ。そういえば、そこの少年は?」
「えっと、俺は……」
「天使を売り捌く違法企業の人ですね?」
「っ……!どうして……!」
「隠そうとする方が愚かなんですよ。お願いします。貴方達」
そういった途端、エル先輩のようなサイボーグが大量に現れ、俺達に攻撃を仕掛けた。
「テン!そっちは頼んだ!クソっ、どんだけ居るんだよ!」
「了解、主!こっちは任せてて!」
いくらサイボーグのエル先輩が居るとはいえ圧倒的人数差。俺たちは次第に追い詰められていった。
しかし、一瞬でエル先輩以外のサイボーグの動きが止まった。
「はぁ、間に合った……」
「さっすがシオン!まさかハッキングで動きを停めちゃうなんて!」
「貴方達は全く……どうなっても知りませんよ!」
と神様は触手を服から出して攻撃し始めた。
「うわっ、主!」
「テンっ!」
俺とテンは引き離されてしまった。そういえば、「緊急事態の時だけに使って」とルドに言われた弾丸があったんだった。
バンッ!
俺は神様に向かって銃を撃った。
「この……神殺しが!」
と叫びながら神様は、触手を千切られ、何も出来ない状況になっていた。
「まぁ、こんくらい造作もないよ、後は任せたぞ。テン」
「さぁて、クソッタレ神様に相応しい一撃、主もお見舞いしたいでしょ?それに、神殺しも悪くないよね、主!」
「あぁ、そうだな……テン!」
「おらァァァァァっ!」
「くっ、どうして私が……」
何とか俺たちは神様を倒し、人間界と天界は和平を結んだ。
「いっくら平和になったとはいえ、暇だねっ、主!」
「平和が1番だろ」
「辛辣だねっ!」
初夏の爽やかな風が頬を撫で、俺達はこの平和を噛み締めるように、空を見上げたーーーー。
依然としてテン達は固まっている。
「おや、テンにシオン、それにエルまで。天界を裏切って堕ちた気分はどう?」
「気分はどう?って……全部神様が仕組んだんでしょ?」
テンは怒りで声を震わせながら尋ねた。
「そりゃそうですよ。今人間界はエネルギーに飢えてる、そして天界は武器に飢えています。利害の一致とやらで、私は天使の持つエネルギーを人間界に届ける代わりに、人間界の武器を貰ってるんです。」
「だからって……そもそも武器が増えてもそれを扱う天使が減れば意味無いでしょ!?」
シオンも怒りに声をふるわせて怒鳴った。
「そこは大丈夫です。【落ちこぼれ】だけをエネルギーとして届けてますから。にしても貴方達、運がいいですねぇ。今頃天界にいたら、すぐ【落ちこぼれ】って言われてましたよ。そういえば、そこの少年は?」
「えっと、俺は……」
「天使を売り捌く違法企業の人ですね?」
「っ……!どうして……!」
「隠そうとする方が愚かなんですよ。お願いします。貴方達」
そういった途端、エル先輩のようなサイボーグが大量に現れ、俺達に攻撃を仕掛けた。
「テン!そっちは頼んだ!クソっ、どんだけ居るんだよ!」
「了解、主!こっちは任せてて!」
いくらサイボーグのエル先輩が居るとはいえ圧倒的人数差。俺たちは次第に追い詰められていった。
しかし、一瞬でエル先輩以外のサイボーグの動きが止まった。
「はぁ、間に合った……」
「さっすがシオン!まさかハッキングで動きを停めちゃうなんて!」
「貴方達は全く……どうなっても知りませんよ!」
と神様は触手を服から出して攻撃し始めた。
「うわっ、主!」
「テンっ!」
俺とテンは引き離されてしまった。そういえば、「緊急事態の時だけに使って」とルドに言われた弾丸があったんだった。
バンッ!
俺は神様に向かって銃を撃った。
「この……神殺しが!」
と叫びながら神様は、触手を千切られ、何も出来ない状況になっていた。
「まぁ、こんくらい造作もないよ、後は任せたぞ。テン」
「さぁて、クソッタレ神様に相応しい一撃、主もお見舞いしたいでしょ?それに、神殺しも悪くないよね、主!」
「あぁ、そうだな……テン!」
「おらァァァァァっ!」
「くっ、どうして私が……」
何とか俺たちは神様を倒し、人間界と天界は和平を結んだ。
「いっくら平和になったとはいえ、暇だねっ、主!」
「平和が1番だろ」
「辛辣だねっ!」
初夏の爽やかな風が頬を撫で、俺達はこの平和を噛み締めるように、空を見上げたーーーー。