文字サイズ変更

after heaven

#6

第6章

「え、神、様…?」
依然としてテン達は固まっている。
「おや、テンにシオン、それにエルまで。天界を裏切って堕ちた気分はどう?」
「気分はどう?って……全部神様が仕組んだんでしょ?」
テンは怒りで声を震わせながら尋ねた。
「そりゃそうですよ。今人間界はエネルギーに飢えてる、そして天界は武器に飢えています。利害の一致とやらで、私は天使の持つエネルギーを人間界に届ける代わりに、人間界の武器を貰ってるんです。」
「だからって……そもそも武器が増えてもそれを扱う天使が減れば意味無いでしょ!?」
シオンも怒りに声をふるわせて怒鳴った。
「そこは大丈夫です。【落ちこぼれ】だけをエネルギーとして届けてますから。にしても貴方達、運がいいですねぇ。今頃天界にいたら、すぐ【落ちこぼれ】って言われてましたよ。そういえば、そこの少年は?」
「えっと、俺は……」
「天使を売り捌く違法企業の人ですね?」
「っ……!どうして……!」
「隠そうとする方が愚かなんですよ。お願いします。貴方達」
そういった途端、エル先輩のようなサイボーグが大量に現れ、俺達に攻撃を仕掛けた。
「テン!そっちは頼んだ!クソっ、どんだけ居るんだよ!」
「了解、主!こっちは任せてて!」
いくらサイボーグのエル先輩が居るとはいえ圧倒的人数差。俺たちは次第に追い詰められていった。

しかし、一瞬でエル先輩以外のサイボーグの動きが止まった。
「はぁ、間に合った……」
「さっすがシオン!まさかハッキングで動きを停めちゃうなんて!」
「貴方達は全く……どうなっても知りませんよ!」
と神様は触手を服から出して攻撃し始めた。
「うわっ、主!」
「テンっ!」
俺とテンは引き離されてしまった。そういえば、「緊急事態の時だけに使って」とルドに言われた弾丸があったんだった。
バンッ!
俺は神様に向かって銃を撃った。
「この……神殺しが!」
と叫びながら神様は、触手を千切られ、何も出来ない状況になっていた。
「まぁ、こんくらい造作もないよ、後は任せたぞ。テン」
「さぁて、クソッタレ神様に相応しい一撃、主もお見舞いしたいでしょ?それに、神殺しも悪くないよね、主!」
「あぁ、そうだな……テン!」
「おらァァァァァっ!」
「くっ、どうして私が……」
何とか俺たちは神様を倒し、人間界と天界は和平を結んだ。
「いっくら平和になったとはいえ、暇だねっ、主!」
「平和が1番だろ」
「辛辣だねっ!」
初夏の爽やかな風が頬を撫で、俺達はこの平和を噛み締めるように、空を見上げたーーーー。

作者メッセージ

これで「天界戦争編」は以上となります!
これからは「天界戦争編」をテン目線で書いていこうと思います!

2025/06/23 21:08

megu狐 ID:≫ 6i7hirSuhZReE
続きを執筆
小説を編集

パスワードをおぼえている場合はご自分で小説を削除してください。(削除方法
自分で削除するのは面倒くさい、忍びない、自分の責任にしたくない、などの理由で削除を依頼するのは絶対におやめください。

→本当に小説のパスワードを忘れてしまった
▼小説の削除を依頼する

小説削除依頼フォーム

お名前 ※必須
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
削除の理由 ※必須

なぜこの小説の削除を依頼したいですか

ご自分で投稿した小説ですか? ※必須

この小説は、あなたが投稿した小説で間違いありませんか?

削除後に復旧はできません※必須

削除したあとに復旧はできません。クレームも受け付けません。

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
小説のタイトル
小説のURL
/ 6

コメント
[0]

小説通報フォーム

お名前
(任意)
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
違反の種類 ※必須 ※ご自分の小説の削除依頼はできません。
違反内容、削除を依頼したい理由など※必須

盗作されたと思われる作品のタイトル

※できるだけ具体的に記入してください。
特に盗作投稿については、どういった部分が元作品と類似しているかを具体的にお伝え下さい。

《記入例》
・3ページ目の『~~』という箇所に、禁止されているグロ描写が含まれていました
・「〇〇」という作品の盗作と思われます。登場人物の名前を変えているだけで●●というストーリーや××という設定が同じ
…等

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
小説のタイトル
小説のURL