after heaven
俺達はアルテミア国際研究所に潜入した。
「お〜!すっご〜い!でかい機会が沢山だ〜!」
テンはこれまでに無いくらい興奮していた。
「自分の情報によると地下への隠し扉は此処だよね、」
といってシオンは何も無い本棚を指さした。
「え、此処?」
俺は吃驚して目を丸くした。
「嗚呼、こうやって本を押すとね…」
そう言いながらシオンは端の方にある本を押すと、重そうな音を立てながら本棚がずれて、地下への階段が現れた。
「よぉっし!潜入開始だ〜!」
と言ってテンはまっさきに地下に潜ってしまった。俺は仕方なくシオンとテンについて行くことにした。
地下ははっきり言ってとても豪華だった。壁と天井は幾何学的な証明やパイプの様なもので覆われており、如何にも研究施設、と言った感じだった。
「試しにこの部屋に入ってみよ〜っと!」
と言ってテンは呑気そうに【第一保管室】に入って言った。
「え、嘘……みんな……」
と言ってテンは固まってしまった。どうしたどうした、とシオンがテンに駆け寄っても、シオンはテンと同じような反応をした。
気になって俺も入ってみると、其処にはコールドスリープの機械に入った、大量の天使が並べられていた。俺がその機械に触れようとすると、
「ちょっと君たち〜。何勝手に僕の研究対象に触ってんだよ。」
と男性の声が聞こえた。
「え!?エフ先生!?」
と2人は驚いていた。
「嗚呼!テンちゃんとシオンちゃんじゃーん!心配したよー。いきなり居なくなっちゃって。取り敢えず、帰ってくれないかな。」
「見限ったよ先生。いいから皆とエル先輩を返せこのダボ!!」
シオンはそう怒鳴った。案外口悪いんだな。
「嗚呼、エル?それって、こいつの事?」
と言った瞬間、テンの翼が切り刻まれた。
「侵入者を排除する」
と言う声と共に、少女の様なサイボーグが現れた。
「先輩になんてことしてくれたんだ!クソっ、先輩、思い出してくださいよ!!」
シオンは必死にそう叫んでいる。エル先輩と言われたサイボーグは、確かに天使の様だった。だが、翼は全て兵器に置き換えられ、両腕も機関銃となっている。
やるべき事はただ1つ。こいつの動きを止めることだ。幸い、ルドに貰った『機械の動きを止める銃』がある。俺は銃を取り出した。
しかし、問題は、
「もし『先輩を撃つ』なんてこと言ったら、承知しないからね!!」
と、まぁ、テンに怒られてしまうことだ。
そういえば、ルドが「もし研究所で記憶を消された君達の仲間を見つけた時は、この弾丸で撃ってみて。」
と言われた弾丸がある事を思い出した。早速その弾丸を装填し、トリガーを引こうとしたその時、凄い勢いでテンに怒鳴られた。
「ほんっと主って薄情だね!もういい!」
と言ってテンは部屋から出て行こうとしたその時、俺は銃でエルを撃った。すると、
「あれ…?一体何が?あ、テンにシオン!心配したんだよ!」
なるほど、この弾丸は『失った記憶を取り戻す』
弾丸だったのか。
すると、エルは空かさずエフを睨みつけ、
「私の身体をめちゃくちゃにしたのはまだ許す。でも、可愛い後輩を傷つけたのは絶対に許さない!!」
と言ってエフを切り裂いてしまった。
「テン、記憶がなかったとはいえ傷付けてしまって本当に申し訳ない。償いと言ってはなんだが、私も潜入捜査に参加させてくれないだろうか。私は警備用サイボーグにされる筈だったから、ここの地図は頭に入ってるんだよ。」
「全然いいって先輩!一緒に潜入捜査してくれるとかチョー最高!」
「それは何より。じゃあ、この施設のトップがいる、『第1研究室』に向かおうか。」
「よーし、出発!」
と言ってしばらく歩き、俺達は『第1研究室』のドアを開けた。するとそこには、先程の保管室でも見たマシンに入れられ眠っている天使と、中央に佇む、神々しい女性がいた。だが、その神々しい女性は、何やら性根が腐ってそうなオッサンと話をしていた。
「神、様……?」
と言って俺以外の三人は固まってしまった。
「見てしまったのですね。ならば、消すしかありません。」
俺達はその女性が放つ尋常ではない殺気に身震いした。
「お〜!すっご〜い!でかい機会が沢山だ〜!」
テンはこれまでに無いくらい興奮していた。
「自分の情報によると地下への隠し扉は此処だよね、」
といってシオンは何も無い本棚を指さした。
「え、此処?」
俺は吃驚して目を丸くした。
「嗚呼、こうやって本を押すとね…」
そう言いながらシオンは端の方にある本を押すと、重そうな音を立てながら本棚がずれて、地下への階段が現れた。
「よぉっし!潜入開始だ〜!」
と言ってテンはまっさきに地下に潜ってしまった。俺は仕方なくシオンとテンについて行くことにした。
地下ははっきり言ってとても豪華だった。壁と天井は幾何学的な証明やパイプの様なもので覆われており、如何にも研究施設、と言った感じだった。
「試しにこの部屋に入ってみよ〜っと!」
と言ってテンは呑気そうに【第一保管室】に入って言った。
「え、嘘……みんな……」
と言ってテンは固まってしまった。どうしたどうした、とシオンがテンに駆け寄っても、シオンはテンと同じような反応をした。
気になって俺も入ってみると、其処にはコールドスリープの機械に入った、大量の天使が並べられていた。俺がその機械に触れようとすると、
「ちょっと君たち〜。何勝手に僕の研究対象に触ってんだよ。」
と男性の声が聞こえた。
「え!?エフ先生!?」
と2人は驚いていた。
「嗚呼!テンちゃんとシオンちゃんじゃーん!心配したよー。いきなり居なくなっちゃって。取り敢えず、帰ってくれないかな。」
「見限ったよ先生。いいから皆とエル先輩を返せこのダボ!!」
シオンはそう怒鳴った。案外口悪いんだな。
「嗚呼、エル?それって、こいつの事?」
と言った瞬間、テンの翼が切り刻まれた。
「侵入者を排除する」
と言う声と共に、少女の様なサイボーグが現れた。
「先輩になんてことしてくれたんだ!クソっ、先輩、思い出してくださいよ!!」
シオンは必死にそう叫んでいる。エル先輩と言われたサイボーグは、確かに天使の様だった。だが、翼は全て兵器に置き換えられ、両腕も機関銃となっている。
やるべき事はただ1つ。こいつの動きを止めることだ。幸い、ルドに貰った『機械の動きを止める銃』がある。俺は銃を取り出した。
しかし、問題は、
「もし『先輩を撃つ』なんてこと言ったら、承知しないからね!!」
と、まぁ、テンに怒られてしまうことだ。
そういえば、ルドが「もし研究所で記憶を消された君達の仲間を見つけた時は、この弾丸で撃ってみて。」
と言われた弾丸がある事を思い出した。早速その弾丸を装填し、トリガーを引こうとしたその時、凄い勢いでテンに怒鳴られた。
「ほんっと主って薄情だね!もういい!」
と言ってテンは部屋から出て行こうとしたその時、俺は銃でエルを撃った。すると、
「あれ…?一体何が?あ、テンにシオン!心配したんだよ!」
なるほど、この弾丸は『失った記憶を取り戻す』
弾丸だったのか。
すると、エルは空かさずエフを睨みつけ、
「私の身体をめちゃくちゃにしたのはまだ許す。でも、可愛い後輩を傷つけたのは絶対に許さない!!」
と言ってエフを切り裂いてしまった。
「テン、記憶がなかったとはいえ傷付けてしまって本当に申し訳ない。償いと言ってはなんだが、私も潜入捜査に参加させてくれないだろうか。私は警備用サイボーグにされる筈だったから、ここの地図は頭に入ってるんだよ。」
「全然いいって先輩!一緒に潜入捜査してくれるとかチョー最高!」
「それは何より。じゃあ、この施設のトップがいる、『第1研究室』に向かおうか。」
「よーし、出発!」
と言ってしばらく歩き、俺達は『第1研究室』のドアを開けた。するとそこには、先程の保管室でも見たマシンに入れられ眠っている天使と、中央に佇む、神々しい女性がいた。だが、その神々しい女性は、何やら性根が腐ってそうなオッサンと話をしていた。
「神、様……?」
と言って俺以外の三人は固まってしまった。
「見てしまったのですね。ならば、消すしかありません。」
俺達はその女性が放つ尋常ではない殺気に身震いした。