『っは、？、てか、そもそもお前、誰だよ』
起き上がってもなお頬に手を置いているこの男
見覚えはあるがどこで見たか覚えていない

「え、覚えてないんです、、、か？」
あの悪魔のような笑みから絶望に落とされたかのような表情

『、、見たことだけが、ある』
何をされるかわからない、床に手をついてゆっくりと後ろへ下がろうとする
と

[大文字]じゃら[/大文字]

『え、』
手首に手錠のようなもの、鎖とつながって、いる、？？

「とりあえず自己紹介、、ですかね」
「3ヶ月ほど前の会合に同席させていただきました」
[大文字]「加賀美インダストリアル代表取締役の加賀美ハヤトと申します」[/大文字]

かがみ、、加賀美インダストリアル、？
この前上司が言ってた、、あ、あれ自分同席してたっけ、

「営業部長の片桐さん」
いい声で言われるけどこっちは恐怖しかない
、あ、ん？

『もしかして、』
あのピアス、見覚えがある
高校の時ちょうど開けてきて話題になったやつがいた

『加賀美ハヤト、？』

パァッ、と顔が明るくなる

「そ、そうです！！1年だけ高校一緒だった加賀美です！！」
思い出してくれた衝撃かわからないが顔を両手でぎゅっと掴まれる

『な、なになに』

「よかった覚えててくれたんですね、！」

『ぐぇ』

ー

『ま、今何時っ、、、』

「？、今日は土曜日の朝9時ですよ」

『土曜、、よかった』
有給取ってた日、休めって言われたから同僚に

ふらっと立ち上がって
『良いか、加賀美さん、俺の人生を考えてくれ』
ここで一生監禁されたくない

『家に帰らせてほしい』

「は？」
絶対零度の声
なにこの寒気、たった一声でこんなに寒いんだ、

『、でも「じゃあ、約束してください」約束、？』
険しい顔で問いかけられる

「1ヶ月以内に、こちらへ引っ越してください」
『ん？』
なんて、いった？

『さすがに昔の友人の家になんｔ「さもないとストーカー過激にします」、、』
「、どっちか選んでください」

「こちらに引っ越すか、それとも自分の家に帰って怯える日々を過ごすのか」
究極の2択、どっちも嫌だ

「あ、ちなみに引っ越す事を承諾すると確定で恋人になります」
『ｴ』
帰りたいなんて、家に居たいなんて言えない