二次創作
死ねばいいのに
誘拐されてから3年。
彼女が救われるまで
3年もかかった。
言い換えればどうとでも
印象を操作できる。
だからこれは俺の独断で
ヒーローとしての大義とは違うけど
正義と呼んでいいと思う。
人を殺した者の肩を持てば
それはもちろん共犯だ。
迷いなく警察に引き渡すつもりが
彼女の話を聞いているうちに
どんどん決意は揺らいでいって .
「..僕と逃げちゃおっか」
ヒーローが悪く言われる
この街の価値観が嫌いだと、
泣いて人まで殺した。
そんな綺麗な女性1人が
心底くだらない世界に
閉ざされることが許せなくて。
冗談めかして
へらっと笑ってみせた。
『...え?』
誰も喜んではくれない、
当たり前として消化されていく。
俺たちヒーローが
命をかけて誰かを守る行為に
攻撃する人間だっている。
”税金で食ってってるくせに
たいした働きはしないんだもんな”
そもそも限界だった。
俺は死なないけれど
マナくんリトくんウェンくんは
いつ死んじゃうか分からない。
残機猫がすり寄るたびに
考え込んだ夜は
寝方を忘れてしまうから。
結局俺は、いつだって
1人になるのが怖い。
「ケーキ食べたことある?」
『食べたことない』
「マジぃ?めちゃめちゃ美味いぞ」
特に美味しいのは〜、と
いちごのタルトを見せれば
嬉しそうに顔を緩める。
すぐ横に死体があるなんて
想像もつかない柔らかさ。
死への恐怖は今日も
薄れることはない。
それでも戦って
ひたすら死んで疲れて。
『ありがとう、助けてくれて』
ふとヒマワリが咲くように
目を細めて笑う君が
愛おしく感じてしまった。
汚さが全てだった俺の世界。
嫌で仕方がなかったのに
君だけはどうして
こんなに綺麗なんだろう。
彼女が救われるまで
3年もかかった。
言い換えればどうとでも
印象を操作できる。
だからこれは俺の独断で
ヒーローとしての大義とは違うけど
正義と呼んでいいと思う。
人を殺した者の肩を持てば
それはもちろん共犯だ。
迷いなく警察に引き渡すつもりが
彼女の話を聞いているうちに
どんどん決意は揺らいでいって .
「..僕と逃げちゃおっか」
ヒーローが悪く言われる
この街の価値観が嫌いだと、
泣いて人まで殺した。
そんな綺麗な女性1人が
心底くだらない世界に
閉ざされることが許せなくて。
冗談めかして
へらっと笑ってみせた。
『...え?』
誰も喜んではくれない、
当たり前として消化されていく。
俺たちヒーローが
命をかけて誰かを守る行為に
攻撃する人間だっている。
”税金で食ってってるくせに
たいした働きはしないんだもんな”
そもそも限界だった。
俺は死なないけれど
マナくんリトくんウェンくんは
いつ死んじゃうか分からない。
残機猫がすり寄るたびに
考え込んだ夜は
寝方を忘れてしまうから。
結局俺は、いつだって
1人になるのが怖い。
「ケーキ食べたことある?」
『食べたことない』
「マジぃ?めちゃめちゃ美味いぞ」
特に美味しいのは〜、と
いちごのタルトを見せれば
嬉しそうに顔を緩める。
すぐ横に死体があるなんて
想像もつかない柔らかさ。
死への恐怖は今日も
薄れることはない。
それでも戦って
ひたすら死んで疲れて。
『ありがとう、助けてくれて』
ふとヒマワリが咲くように
目を細めて笑う君が
愛おしく感じてしまった。
汚さが全てだった俺の世界。
嫌で仕方がなかったのに
君だけはどうして
こんなに綺麗なんだろう。