二次創作
死ぬ前くらいちゃんと言え 【hirg】
#1
エイプリルフールだったら
人を殺した。
どうしようもなくて、
仕方なかったって。
そう思えてしまうほどに
私は追い詰められていた。
『...ツルギ、私をどうしたい?』
私は人を殺した。から
最も苦しいらしい溺死で
死ぬことを選んだ。
だからせめてその前に
唯一の理解者である
柊ツルギの元へ訪れた。
「...いや、よく、分かんねえっすけど」
「とにかく、人を殺したってことっすか?」
すべて包み隠さず伝えると
彼は一瞬怪訝そうに顔を歪め
それから一人で呟きはじめる。
親にも、サラにも言ってない。
「けど、そんなんどうでもいいっすね!」
ツルギだけが、特別だ。
『そう言うと思った。ツルギ馬鹿だし』
「いやべにさんもそう言いますって」
『どうかな〜、べには多分泣いちゃうよ』
ちょっとおもろいかもしんない。
ツルギは、いつものように
体を大きくのけぞって
面白おかしく笑った。
ツルギはほんと、変わらないね。
『一緒に死んで、って言ったらどうする?』
どうしようもなくて、
仕方なかったって。
そう思えてしまうほどに
私は追い詰められていた。
『...ツルギ、私をどうしたい?』
私は人を殺した。から
最も苦しいらしい溺死で
死ぬことを選んだ。
だからせめてその前に
唯一の理解者である
柊ツルギの元へ訪れた。
「...いや、よく、分かんねえっすけど」
「とにかく、人を殺したってことっすか?」
すべて包み隠さず伝えると
彼は一瞬怪訝そうに顔を歪め
それから一人で呟きはじめる。
親にも、サラにも言ってない。
「けど、そんなんどうでもいいっすね!」
ツルギだけが、特別だ。
『そう言うと思った。ツルギ馬鹿だし』
「いやべにさんもそう言いますって」
『どうかな〜、べには多分泣いちゃうよ』
ちょっとおもろいかもしんない。
ツルギは、いつものように
体を大きくのけぞって
面白おかしく笑った。
ツルギはほんと、変わらないね。
『一緒に死んで、って言ったらどうする?』
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