我ら小6、魔法の森へ
[下線]今日が、一番"当たり前"だと思えた。[/下線]
「おっはよー!」
「わああ、びっくりした!!ちょ、やめてよ~」
「えっへへ~♪」
今日もいつも通りの朝。当然。当たり前。
親友の真里奈のランドセルにバンと手を置く。
「で、今日はさ?何の日だと思う?」
「え?何の日って……あ!」
来る日!」
「転校生が
転入してくる日!」
「………っ……www」
「なーんか……バラバラだった……wwww」
そんなことで笑ってられるのも当たり前だよね。
学校についたら、昇降口で靴を履き替えて階段を上る。ここまでももちろん毎日の出来事。当然。
私たちの教室は3階。6年2組のスローガンは、
『我ら小6、流れ星』
な 仲良く
が 頑張る
れ 連絡(報連相)
ぼ 防災
し 主役
こんな意味。『流れ星』って案は、私が出した。そっからみんながこんな感じのを考えてくれた。
「転校生、名前なんだっけ」
「たーしーか、駒場 愛臨ちゃんじゃなかったっけ」
「あー!そうそう!愛臨ちゃん!珍しいよね、
愛に臨海の臨って書いて「ありん」って読むんだから」
「ねー。」
階段を上りきると、教室についた。
「おはよーごぜーまーす」
真里奈がてきとうに挨拶して扉を引くと、
「わあああああああああ!!!!」
男子の叫び声が教室に響いた。
「えーなになに×∞」
私は驚きのあまり真里奈にぶつかってしまった。
「わーごめん真里奈!てか祐大今なんで叫んだの!?」
「今日転校生が来るんだとよ!!」
うん。周知の事実。当たり前。当然。これは本当に当然。(呆れ)
「ああああああああああキイエエエエエエエエ」
「うるせえ黙れやァッ!」
バッ ドッ
勢いのあまり腹キックをかましてしまった……
「ふぉへっ」
祐大はそのままふらついてそのまま席に座った。
「普通に痛いんだけど………」
「てめーがいっつも奇声上げてるからだろーが」
「キャ~!暴力反対暴力反対~!」
「女子か!」
こいつマジで……これも当然なんだけどね……
なぜか。うん。うざい。
「うん、だから、転校生が来るっつーのは周知の事実なわけ!!」
「なんだてめー!※☆*▲⑨±※#!!」
「なんて言ってるかさっぱり。」
変な空気になっていると、ガラッと扉が開いて先生が入ってきた。
教室のみんなは一斉に「おはようございます」
と挨拶をする。
「おはようございます。今日はね、皆さんま待ちに待った転校生が来ますからね。早く準備をしておいてください。」
「はーい」
私はぱぱっと支度を済ませ、席に座って図書室で借りた本を開いた。
『放課後ミステリー 小6の煌めき』
「これマジで面白い。小1から小6まであるし、中学生と高校生版もあるんだもん。学生生活12年間ずーっと読めちゃう♪」
しばらく本を読んでいると、朝の会が始まった。
今日の日直は……朝倉 優里。ああ、女の子の方ね!
「起立。おはようございます。着席。」
声はクールだけど、どこか華やかな感じがするのが好き♡
いやいや、そんな妄想膨らませてる場合じゃないし!
「はい、実はもう転校生さんが来ています!」
みんなが一斉にざわざわしだした。
「こーらこら。静かに。」
先生が小さく手招きすると、そこには……、
セミロングの焦げ茶色の髪。夢色のカーディガン。ひらひらと揺れる白色のズボン。
そして顔は……
うつくしいッ………(尊死)
(蘇生)あぶねー。いや、可愛すぎる。なんか、ライバル視とかじゃなくて、推し?見たいな存在かも。これは一刻も早く友達にならなくては!!
「駒場 愛臨です。よろしくお願いします!」
クラス中に拍手が巻き起こった。
不思議なことが始まるのは、ここからのお話。
「おっはよー!」
「わああ、びっくりした!!ちょ、やめてよ~」
「えっへへ~♪」
今日もいつも通りの朝。当然。当たり前。
親友の真里奈のランドセルにバンと手を置く。
「で、今日はさ?何の日だと思う?」
「え?何の日って……あ!」
来る日!」
「転校生が
転入してくる日!」
「………っ……www」
「なーんか……バラバラだった……wwww」
そんなことで笑ってられるのも当たり前だよね。
学校についたら、昇降口で靴を履き替えて階段を上る。ここまでももちろん毎日の出来事。当然。
私たちの教室は3階。6年2組のスローガンは、
『我ら小6、流れ星』
な 仲良く
が 頑張る
れ 連絡(報連相)
ぼ 防災
し 主役
こんな意味。『流れ星』って案は、私が出した。そっからみんながこんな感じのを考えてくれた。
「転校生、名前なんだっけ」
「たーしーか、駒場 愛臨ちゃんじゃなかったっけ」
「あー!そうそう!愛臨ちゃん!珍しいよね、
愛に臨海の臨って書いて「ありん」って読むんだから」
「ねー。」
階段を上りきると、教室についた。
「おはよーごぜーまーす」
真里奈がてきとうに挨拶して扉を引くと、
「わあああああああああ!!!!」
男子の叫び声が教室に響いた。
「えーなになに×∞」
私は驚きのあまり真里奈にぶつかってしまった。
「わーごめん真里奈!てか祐大今なんで叫んだの!?」
「今日転校生が来るんだとよ!!」
うん。周知の事実。当たり前。当然。これは本当に当然。(呆れ)
「ああああああああああキイエエエエエエエエ」
「うるせえ黙れやァッ!」
バッ ドッ
勢いのあまり腹キックをかましてしまった……
「ふぉへっ」
祐大はそのままふらついてそのまま席に座った。
「普通に痛いんだけど………」
「てめーがいっつも奇声上げてるからだろーが」
「キャ~!暴力反対暴力反対~!」
「女子か!」
こいつマジで……これも当然なんだけどね……
なぜか。うん。うざい。
「うん、だから、転校生が来るっつーのは周知の事実なわけ!!」
「なんだてめー!※☆*▲⑨±※#!!」
「なんて言ってるかさっぱり。」
変な空気になっていると、ガラッと扉が開いて先生が入ってきた。
教室のみんなは一斉に「おはようございます」
と挨拶をする。
「おはようございます。今日はね、皆さんま待ちに待った転校生が来ますからね。早く準備をしておいてください。」
「はーい」
私はぱぱっと支度を済ませ、席に座って図書室で借りた本を開いた。
『放課後ミステリー 小6の煌めき』
「これマジで面白い。小1から小6まであるし、中学生と高校生版もあるんだもん。学生生活12年間ずーっと読めちゃう♪」
しばらく本を読んでいると、朝の会が始まった。
今日の日直は……朝倉 優里。ああ、女の子の方ね!
「起立。おはようございます。着席。」
声はクールだけど、どこか華やかな感じがするのが好き♡
いやいや、そんな妄想膨らませてる場合じゃないし!
「はい、実はもう転校生さんが来ています!」
みんなが一斉にざわざわしだした。
「こーらこら。静かに。」
先生が小さく手招きすると、そこには……、
セミロングの焦げ茶色の髪。夢色のカーディガン。ひらひらと揺れる白色のズボン。
そして顔は……
うつくしいッ………(尊死)
(蘇生)あぶねー。いや、可愛すぎる。なんか、ライバル視とかじゃなくて、推し?見たいな存在かも。これは一刻も早く友達にならなくては!!
「駒場 愛臨です。よろしくお願いします!」
クラス中に拍手が巻き起こった。
不思議なことが始まるのは、ここからのお話。