猟師と狩猟師
[太字][明朝体]EPISODE 1 猟師[/明朝体][/太字]
??「うわぁ〜、かっこいいなぁ〜!」
テレビの前で声を上げる少年。
??「俺もお父さんみたいになりたい!」
少年は、目を輝かせながらそう言った。
[水平線]
??「…うみ!……お………青海!青海ーーーーーー!!!」
俺はその声にハッとして、目が覚めた。
まだぼやけている目に映るのは、俺の母親。
呆れながらも、目は優しい。
母「今日は[太字]認定日[/太字]でしょ!早く準備して行きなさい」
母はそう言うと、部屋の扉をバタンとしめた。
青海??「はーい、分かってるよ。それより毎回扉閉めんの強すぎ!壊れるってー…」
俺はそう言い、猟師の姿に着替える。
そう、俺、青海航介は猟師。
最近なったんだけど、それには理由がある。
居なくなった父を探すためであり、その原因であるクマを殺すため。
俺はそのために猟師になった。
今日は、母が言ったように初任務。
玄関へ行き、母へ行ってきますと言う。
俺は車に乗り走らせた。
俺の職場は、ここ。
[太字][大文字][中央寄せ]日本猟師協会[/中央寄せ][/大文字][/太字]
日本最大の協会で、日本で最初の教会。
俺は胸を高鳴らせながら入った。
職員「青海航介であってるね?」
いろいろ検査され、生年月日、出身地、職歴、その他諸々合わせて40個ぐらい。
銃の使い方や遭遇した時の対応なども教えてもらい、9時に来たはずが一瞬で3時。
長すぎてはぁ…とため息をついていたら、ジリリリリリとサイレンのようなものが鳴った。
熟練の猟師みたいな人はふっと笑ってこちらに向いた。
俺は後ずさる。
熟練の猟師?「丁度いい。初任務だ。行くぞ」
やっぱり…と思ったときには遅かった。
ずるずるずると熟練さんに引っ張られ、車に乗せられた。
俺は手を引き剥がそうとしたが、やはり熟練。
手の力が強すぎる!!!
俺は諦めて脱力し、ずるずるずるずるずると引っ張られていく。
すると、熟練さんはこう言った。
熟練さん「今回のクマはやばいぞ。」
にまりと笑った熟練さんの顔は、少し恐怖を感じた。
[水平線]
車を走らせ約1時間。
四方八方森に囲まれ、自然が広がっている。
熟練さん「居たぞ。」
熟練さんが指差す方へ目を向けると、軽く2mは超えている。
うわぁ…と俺が言っていると熟練さんは車から降りる。
航介「え?熟練……[小文字]って言っていいのか?[/小文字]…さん?」
俺が呼び止めると、少しくぐもった声でお前も降りろとジェスチャー&言った。
俺が降りると、熟練さんが名刺みたいなカードを見せてきた。
あ、これ俺も貰ったやつ……と呟いていると、熟練さんが俺の目の前まで名刺を持ってきた。
熟練さん「俺の名前は二階堂和。二階と任○堂の堂、よりは和風の和。」
航介「ほへぇ……かっちょいい名前…」
そんなこんなで、クマの直径10m位に入った時。
クマ「ガル……」
ここここここ、こっち見たぁぁぁぁぁっっあああ!!
声にならない悲鳴、腰を抜かす。
和さんはそんな俺を見て、
和「[小文字]何してんだ目を合わせたら駄目だろ!![/小文字]」
と、小声で叱ってきた。
そりゃそうだ。
いやでもさ、皆ここ来てみ?
腰抜かすべ?
そうしてうちに、クマがずんずかずんずかこっちにやってくる。
咄嗟に手に持っていた鈴を鳴らそうとしたが、駄目だ。
最近のクマはこの音に慣れている。
こんなことしていたら人間だと思われて殺される!!!!
和「車に戻るぞ。あのクマは人を2人襲っている。そのうち1人は死亡、あと1人は重症。しかもその子供が農作物を荒らして―――」
航介「殺した?重症?荒らした?」
俺はチカっと稲妻が走るような心地がした。
車から狩猟銃を持ち出す。
そして、クマに向かって走る。
和「ちょっと航介!今すぐ戻ってこい!危ないぞ!!」
和さんは必死に呼び止めてくれる。
けどさ。
[太字]それは間違ってない?[/太字]
だって人殺してんでしょ?なら殺人罪。
重症に追いやったんでしょ?なら傷害罪。
作物を荒らしたんでしょ?なら窃盗罪とかじゃん。
人間だったら殺されても仕方ないよね。
ならクマも殺していいじゃん。
改正鳥獣保護管理法?
まだ施行されてないけど、いいよね!
俺は構える。
そして、[漢字]引き金[/漢字][ふりがな]トリガー[/ふりがな]に指先を当てる。
そして、その[漢字]引き金[/漢字][ふりがな]トリガー[/ふりがな]を引き―――。
これは、俺が生涯を終えるまでの物語だ。
日本のために尽くした、素晴らしい俺に。
神が“制裁を下す”までの、物語。
??「うわぁ〜、かっこいいなぁ〜!」
テレビの前で声を上げる少年。
??「俺もお父さんみたいになりたい!」
少年は、目を輝かせながらそう言った。
[水平線]
??「…うみ!……お………青海!青海ーーーーーー!!!」
俺はその声にハッとして、目が覚めた。
まだぼやけている目に映るのは、俺の母親。
呆れながらも、目は優しい。
母「今日は[太字]認定日[/太字]でしょ!早く準備して行きなさい」
母はそう言うと、部屋の扉をバタンとしめた。
青海??「はーい、分かってるよ。それより毎回扉閉めんの強すぎ!壊れるってー…」
俺はそう言い、猟師の姿に着替える。
そう、俺、青海航介は猟師。
最近なったんだけど、それには理由がある。
居なくなった父を探すためであり、その原因であるクマを殺すため。
俺はそのために猟師になった。
今日は、母が言ったように初任務。
玄関へ行き、母へ行ってきますと言う。
俺は車に乗り走らせた。
俺の職場は、ここ。
[太字][大文字][中央寄せ]日本猟師協会[/中央寄せ][/大文字][/太字]
日本最大の協会で、日本で最初の教会。
俺は胸を高鳴らせながら入った。
職員「青海航介であってるね?」
いろいろ検査され、生年月日、出身地、職歴、その他諸々合わせて40個ぐらい。
銃の使い方や遭遇した時の対応なども教えてもらい、9時に来たはずが一瞬で3時。
長すぎてはぁ…とため息をついていたら、ジリリリリリとサイレンのようなものが鳴った。
熟練の猟師みたいな人はふっと笑ってこちらに向いた。
俺は後ずさる。
熟練の猟師?「丁度いい。初任務だ。行くぞ」
やっぱり…と思ったときには遅かった。
ずるずるずると熟練さんに引っ張られ、車に乗せられた。
俺は手を引き剥がそうとしたが、やはり熟練。
手の力が強すぎる!!!
俺は諦めて脱力し、ずるずるずるずるずると引っ張られていく。
すると、熟練さんはこう言った。
熟練さん「今回のクマはやばいぞ。」
にまりと笑った熟練さんの顔は、少し恐怖を感じた。
[水平線]
車を走らせ約1時間。
四方八方森に囲まれ、自然が広がっている。
熟練さん「居たぞ。」
熟練さんが指差す方へ目を向けると、軽く2mは超えている。
うわぁ…と俺が言っていると熟練さんは車から降りる。
航介「え?熟練……[小文字]って言っていいのか?[/小文字]…さん?」
俺が呼び止めると、少しくぐもった声でお前も降りろとジェスチャー&言った。
俺が降りると、熟練さんが名刺みたいなカードを見せてきた。
あ、これ俺も貰ったやつ……と呟いていると、熟練さんが俺の目の前まで名刺を持ってきた。
熟練さん「俺の名前は二階堂和。二階と任○堂の堂、よりは和風の和。」
航介「ほへぇ……かっちょいい名前…」
そんなこんなで、クマの直径10m位に入った時。
クマ「ガル……」
ここここここ、こっち見たぁぁぁぁぁっっあああ!!
声にならない悲鳴、腰を抜かす。
和さんはそんな俺を見て、
和「[小文字]何してんだ目を合わせたら駄目だろ!![/小文字]」
と、小声で叱ってきた。
そりゃそうだ。
いやでもさ、皆ここ来てみ?
腰抜かすべ?
そうしてうちに、クマがずんずかずんずかこっちにやってくる。
咄嗟に手に持っていた鈴を鳴らそうとしたが、駄目だ。
最近のクマはこの音に慣れている。
こんなことしていたら人間だと思われて殺される!!!!
和「車に戻るぞ。あのクマは人を2人襲っている。そのうち1人は死亡、あと1人は重症。しかもその子供が農作物を荒らして―――」
航介「殺した?重症?荒らした?」
俺はチカっと稲妻が走るような心地がした。
車から狩猟銃を持ち出す。
そして、クマに向かって走る。
和「ちょっと航介!今すぐ戻ってこい!危ないぞ!!」
和さんは必死に呼び止めてくれる。
けどさ。
[太字]それは間違ってない?[/太字]
だって人殺してんでしょ?なら殺人罪。
重症に追いやったんでしょ?なら傷害罪。
作物を荒らしたんでしょ?なら窃盗罪とかじゃん。
人間だったら殺されても仕方ないよね。
ならクマも殺していいじゃん。
改正鳥獣保護管理法?
まだ施行されてないけど、いいよね!
俺は構える。
そして、[漢字]引き金[/漢字][ふりがな]トリガー[/ふりがな]に指先を当てる。
そして、その[漢字]引き金[/漢字][ふりがな]トリガー[/ふりがな]を引き―――。
これは、俺が生涯を終えるまでの物語だ。
日本のために尽くした、素晴らしい俺に。
神が“制裁を下す”までの、物語。
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