彩ノ実短編図書館
私の家の庭の真ん中には、シマトネリコの木がある。
春
だんだん葉が増えてきた。春休み、縄跳びを飛んでいて、汗だくになっていると、気持ちい風が吹く。そうすると、葉っぱと枝が、さやさや気持ちよさそうに、揺れている。
新年度初の登校日。不安な気持ちになるけれど、ランドセルを背負う10分前に、木の下に座る。
ここでもさやさやと揺れて、心地よくなれる。
夏
もっと葉がもっさりと生えてきた。そして、6月下旬。梅雨入りしたので、雨が降ってきた。
雨が止み、雨粒が葉に乗っかり、宝石のようだった。
そして、花が咲いた。より一層、木の下に座るのが楽しくなった。
秋
花はもうないが、まだ葉はある。
下に座ってみると、木漏れ日が気持ちいい。こんなに素敵な空間があったんだ。
さやさや。風が吹く。少し寒く感じる季節になったけど、まだ大丈夫。
冬
葉はもうほとんどない。けれど、春を待っている。
冬休み、寒いので、家の窓からシマトネリコを見るようになった。
窓から眺めても、素敵だった。
これが、私とシマトネリコの1年。
春
だんだん葉が増えてきた。春休み、縄跳びを飛んでいて、汗だくになっていると、気持ちい風が吹く。そうすると、葉っぱと枝が、さやさや気持ちよさそうに、揺れている。
新年度初の登校日。不安な気持ちになるけれど、ランドセルを背負う10分前に、木の下に座る。
ここでもさやさやと揺れて、心地よくなれる。
夏
もっと葉がもっさりと生えてきた。そして、6月下旬。梅雨入りしたので、雨が降ってきた。
雨が止み、雨粒が葉に乗っかり、宝石のようだった。
そして、花が咲いた。より一層、木の下に座るのが楽しくなった。
秋
花はもうないが、まだ葉はある。
下に座ってみると、木漏れ日が気持ちいい。こんなに素敵な空間があったんだ。
さやさや。風が吹く。少し寒く感じる季節になったけど、まだ大丈夫。
冬
葉はもうほとんどない。けれど、春を待っている。
冬休み、寒いので、家の窓からシマトネリコを見るようになった。
窓から眺めても、素敵だった。
これが、私とシマトネリコの1年。