キキーーーッ！！

●●「ちょ、なに？進んで進んで」
執事「お、お嬢様！これ以上は行けません！」
●●「はぁ？」
執事「いや…こんな森の中に、車で行けるものですか！！」

__________柚木●●。柚木財閥の令嬢。気品溢れる端正な顔を、ひどく歪ませたのだった。

●●「ふんっ、もう一人で行くし」
執事「お待ちを！せめて建物までは…」
●●「ついてくんなって言ってんの！💢」
執事「な、なんて口調！！」

お嬢様らしからぬ発言に、執事も顔を歪める。
そう、この女はとことんぶっ飛んでいる。
まさに、絵心甚八の知り合いには丁度いい具合だろう。
あえて友達とは言わないでおく。

ガチャ。

●●「おー、ここが管理室」

ようやく辿り着いたそこ、ブルーロックには絵心甚八。そしてもう一人。

アンリ「お待ちしておりました、柚木さんですね！！」

元気で、だけどどこか上品で。

●●「私より巨乳…」

アンリ「へっ！？」

●●「ああ、ついごめんよ」

絵心「ほんとだよ。遅刻とはいい御身分だな、柚木」

●●「ま、ほんとにいい御身分だからね！ﾄﾞﾔ」

絵心「どうだ、考えてきたか」

●●「まぁね」

彼女はお嬢様。
だけど、スポーツが大好き。
ルールだって破る。
怪しい男とも手を組む。
変態。
口も悪い。
ただ、どうしようもないカリスマと美しさを持つ。

そんな女の、夢が始まった。

●●「フルベットするよ、この計画に」

マネージャー兼スポンサー。という名の雑用係。

今日からお嬢様は、どうしようもないサッカー馬鹿どもと、本当の幸せを見つけにいくのだった。


[斜体]START[/斜体]