二次創作
或る日の太宰
霊導師:「ふぅ、」
[漢字]未[/漢字][ふりがな]ひつじ[/ふりがな]の刻(午後1〜3時)、私は今、一仕事終えてまた旅立つ前にとある喫茶店で一服しているところだ。
(ここのパフェ、美味しいな…)
…今回の"依頼"は少し大変だったなぁ
いつもの依頼とは違って、一芝居うったからかなぁ…
というか、[漢字]真逆[/漢字][ふりがな]まさか[/ふりがな]、政府の、しかもあの異能特務課から依頼が来るだなんて。
霊導師:「ひがひはっはなぁ…(意外だったなぁ…)」
異能特務課は、仕事と称して旅をしている私でも知っているような、政府の中の、特に『異能』に特化した機関だ。
最初は、目を付けられた…!と、ヒヤヒヤしたものだ。
霊導師:(その連絡が私への依頼、だったとはね)
もの思いにふけながら、パフェを食べ進める。
私の異能は知っての通り、『本人の魂を呼び出し、幽霊として一時的に現世へ顕現させる』というものだ。
こんな異能でも、親が居ない、家がないなら役立てて生きるしかない。
政府の補助を受けることも考えたが、異能持ちの私が受けるとなれば、特務課に捕まるか、スカウトされてこき使われるか、の2択だと亡くなる前、親に云われたため、こうして依頼を受けて、日銭を稼いでいる。
霊導師:(…両親はああ云っていたけれど、そこまで野蛮な人、とかではなさそうだったな)
果物を口いっぱいに頬張る。(しあわせ…!)
[水平線]
霊導師:(はぁ〜、美味しかった!)
さて、お会計を済ませて出るか。
[水平線]
女店主:「はい、お釣りね。そういえばお嬢ちゃん、いい食いっぷりだったね!」
霊導師:「えっ、そ、そうですかね…?」
そんなに食い付いて食べていただろうか、もしそうなら恥ずかしい…
霊導師:「このビルの上にある探偵社の社員さんを彷彿とさせられたよ!」
霊導師:「へぇ、そうなんですか…?」
少し会ってみたいな、というか、ここら辺の甘味処を教えていただきたい。
……いや、それよりも
霊導師:「探偵社…?」
そういえばあの、依頼してきた特務課のあんごさん…?(依頼時に会ってはいる。名前は覚えてない。)も「探偵社」のある男の人に幽霊さんを連れて行って欲しい…とか云っていたっけ。
…てことは昨日のあの人も探偵社の方…??
そこでドアが開いたことを知らせるベルが鳴った。
乱歩:「おばちゃん、いつもの!」
女店主:「あいよ〜!」
太宰:「私は珈琲をください…ってあれ、君、昨日の」
霊導師:「ヒュッッッッッッ(盛大に息をのむ音)」
女店主:「あれ、お知り合いなの?」
霊導師:「まぁ、少々……」
「で、では私はこれで
太宰:「いやいや、こうしてまた逢ったのも縁だろう?一杯いかがかな?」
霊導師:「………………………………はい…」
乱歩:(大変だなぁ…この[漢字]娘[/漢字][ふりがな]こ[/ふりがな]。)