二次創作
或る日の太宰
しばらく空を眺めていると気付いた時には[漢字]既[/漢字][ふりがな]すで[/ふりがな]に日はどっぷり暮れていた。
太宰:「…そう云えば、これから君はどうするのだい?」
霊導師:「そうですね…まだ幽霊さんたちを導く旅の途中ですし、そちらに行きますかね」
太宰:「そうかい、気をつけて」
霊導師:「あぁ、そうそう、私ってあんまり忠誠心とかないんですよ」
太宰:「うん?それがどうかしたのかい?」
霊導師:「だから云っちゃいますけど、私を[漢字]ヨコハマ[/漢字][ふりがな]ここ[/ふりがな]に呼んで織田さんに会わせたのは坂口さんと云うお方です」
太宰:「…へぇ……安吾が…」
一瞬でその周辺の気温が一気に下がった気がした。
けれどその娘は意外と肝が座っているらしく、気にせずに続ける。
霊導師:「あなたと話したそうでしたよ」
太宰:「まぁ、判っているのだけどね…」
霊導師:「では、私はこれで」
その言葉を合図に私たちはそれぞれの場所へ帰っていった。
[水平線]
太宰:「ただいま帰りましたぁ〜っと」
鏡花:「お帰りなさい」
敦:「あ、太宰さん、お帰りなさ…って、どうしたんですか!?」
太宰:「??」
敦:「いや、そんなに目を腫らしているのを見たことがなかったので…ほら、鏡見てみてください」
敦くんに促されて鏡を見るとそこには少し目を腫らした自分が映っていた。
太宰:「あ、本当だ。…敦くんって意外と敏感なのだね」
鏡花:「…大丈夫?」
太宰:「あぁ、大丈夫だよ」
国木田:「ーーーー何ださっきから…って太宰じゃないか。お前にしては遅かったな」
太宰:「……まぁね。古い友人に会ったんだよ」
大切な友人に、ね。
国木田くん何かを察したような顔をした。
国木田:「…そうか、報告書は後ででいいから先に顔を洗ってこい」
太宰:「わ〜、やっさし〜なぁ〜♪」
国木田:「…やっぱり今すぐにやれ」
太宰:「はいは〜い」
…と云いつつ別室へ行き、携帯電話を取り出す。
プルル…プルル…
太宰:「あぁ、もしもし安吾?うん、勤務中に掛けてくるなって?まぁまぁ落ち着いて…」
[水平線]
安吾:『で、なんですかいきなり…』
太宰:「いや、とりあえずお礼を云っておこうと思ってね。…ありがとう、安吾」
安吾:『…何のことですか?』
すぐにたぶらかすんだから。
太宰:「…織田作、会いたがっていたよ。『安吾も居ればよかったのに』って」
安吾:『……私はあの人には会えませんから』
太宰:「そうかなぁ……お礼云ったし、もう切るね。それじゃあ残業がんばってね〜!」
ツーツーツー…
本当にいきなり切れた。
でもまぁ、、
安吾:「…こちらこそありがとうございます」
[水平線]
太宰:「うぅーむ、敦くん。私の代わりにこの報告書ーーーーーーーーーー
敦:「やりません。というか太宰さんしか行ってないじゃないですか!」
太宰:「それもそうだねぇ〜」
太宰:「……」
織田作、やはり君の言葉は正しかったよ。
『人を救う側になれ』
『そのほうが、幾分かは素敵だ』
死ぬまでの暇つぶしにはとても[漢字]勿体[/漢字][ふりがな]もったい[/ふりがな]ないものがあったよ。
太宰:「さぁ〜て、もうひと頑張りするかな〜」
気合いを入れて私は(珍しく)パソコンへ再び向かっていった。
太宰:「…そう云えば、これから君はどうするのだい?」
霊導師:「そうですね…まだ幽霊さんたちを導く旅の途中ですし、そちらに行きますかね」
太宰:「そうかい、気をつけて」
霊導師:「あぁ、そうそう、私ってあんまり忠誠心とかないんですよ」
太宰:「うん?それがどうかしたのかい?」
霊導師:「だから云っちゃいますけど、私を[漢字]ヨコハマ[/漢字][ふりがな]ここ[/ふりがな]に呼んで織田さんに会わせたのは坂口さんと云うお方です」
太宰:「…へぇ……安吾が…」
一瞬でその周辺の気温が一気に下がった気がした。
けれどその娘は意外と肝が座っているらしく、気にせずに続ける。
霊導師:「あなたと話したそうでしたよ」
太宰:「まぁ、判っているのだけどね…」
霊導師:「では、私はこれで」
その言葉を合図に私たちはそれぞれの場所へ帰っていった。
[水平線]
太宰:「ただいま帰りましたぁ〜っと」
鏡花:「お帰りなさい」
敦:「あ、太宰さん、お帰りなさ…って、どうしたんですか!?」
太宰:「??」
敦:「いや、そんなに目を腫らしているのを見たことがなかったので…ほら、鏡見てみてください」
敦くんに促されて鏡を見るとそこには少し目を腫らした自分が映っていた。
太宰:「あ、本当だ。…敦くんって意外と敏感なのだね」
鏡花:「…大丈夫?」
太宰:「あぁ、大丈夫だよ」
国木田:「ーーーー何ださっきから…って太宰じゃないか。お前にしては遅かったな」
太宰:「……まぁね。古い友人に会ったんだよ」
大切な友人に、ね。
国木田くん何かを察したような顔をした。
国木田:「…そうか、報告書は後ででいいから先に顔を洗ってこい」
太宰:「わ〜、やっさし〜なぁ〜♪」
国木田:「…やっぱり今すぐにやれ」
太宰:「はいは〜い」
…と云いつつ別室へ行き、携帯電話を取り出す。
プルル…プルル…
太宰:「あぁ、もしもし安吾?うん、勤務中に掛けてくるなって?まぁまぁ落ち着いて…」
[水平線]
安吾:『で、なんですかいきなり…』
太宰:「いや、とりあえずお礼を云っておこうと思ってね。…ありがとう、安吾」
安吾:『…何のことですか?』
すぐにたぶらかすんだから。
太宰:「…織田作、会いたがっていたよ。『安吾も居ればよかったのに』って」
安吾:『……私はあの人には会えませんから』
太宰:「そうかなぁ……お礼云ったし、もう切るね。それじゃあ残業がんばってね〜!」
ツーツーツー…
本当にいきなり切れた。
でもまぁ、、
安吾:「…こちらこそありがとうございます」
[水平線]
太宰:「うぅーむ、敦くん。私の代わりにこの報告書ーーーーーーーーーー
敦:「やりません。というか太宰さんしか行ってないじゃないですか!」
太宰:「それもそうだねぇ〜」
太宰:「……」
織田作、やはり君の言葉は正しかったよ。
『人を救う側になれ』
『そのほうが、幾分かは素敵だ』
死ぬまでの暇つぶしにはとても[漢字]勿体[/漢字][ふりがな]もったい[/ふりがな]ないものがあったよ。
太宰:「さぁ〜て、もうひと頑張りするかな〜」
気合いを入れて私は(珍しく)パソコンへ再び向かっていった。