ほのかに香る百合は何処へ
#1
「うーんごめんちょっね、、」
私は首を横に振って
吹奏楽部の副部長になろうという誘いを断った
「えぇー!楓(かえで)なら絶対しっかりしてるし心配ないってぇ!」
それは分かってる
でも副部長じゃない方が私的にも都合がいい
「でも帆香(ほのか)だってやりたいんでしょ?」
「いやいやぁ、私にはできないって」
ニコニコしながら断る帆香
でも目が泳いでる。やりたいんだ副部長
「はい、昨日も伝えたように今日は部長と副部長を決めたいと思います」
「ではまず副部長!やりたい人居ますか〜?」
皆が手を挙げるのをためらっている中
「…仕方ないなぁ」
小声でそう言って立ち上がった帆香はどこか嬉しそうだった。
やっぱりやりたかったんだな
「では帆香さんで決まりで良いですか?」
皆静かながらに頷いた。
「 はい、分かりました。」
決まるのってこんな遅かったっけ
「次、部長。やりたい人居ますか?」
「はい」
私は素早く手を挙げた。
部長だけは譲れない、絶対に
「良いの!?」
「ちょ、帆香声!」
「あっ」
部活動の先生はとても厳しい
怒られそうだな。
「あぁーもう散々だったあ、、」
「お疲れ様。」
あの後二人一緒に怒られたあと
帆香一人で居残り掃除をしていたらしい。
「..ねえ、なんで立候補したの?」
一瞬驚いた。でも言えるはずがない
「うーん…ないしょ、じゃあだめ?」
「えーなんでよぉ〜」
帆香は話してもらえると思っているのか上目遣いを始めた
「ジュース奢るから許して」
焦り気味に話すと
「まったく、しょうがない子だねぇ」
しれっとジュースを受け取って話し始めた。
「…でも、ほんとに良いの?楓って両親厳しいから
塾とか習い事とかたくさんあるのに。吹部の片付けって大変なんだよ..?」
流石入部経験者。
「いいの、そんなのサボっちゃうから」
「え、良いの?」
「全然良くないけど」
「じゃあだめじゃん!!」
楽しいな〜、こうやって喋るの
もう両親いないけど、そんなのはもうどうでもいいの
帆香さえ居たら私はそれで
一緒にいられる時間が増えるなら塾や習い事なんて惜しまない。
言えるわけ無いでしょ、
「好きだから一緒に居たい」なんて。
私は首を横に振って
吹奏楽部の副部長になろうという誘いを断った
「えぇー!楓(かえで)なら絶対しっかりしてるし心配ないってぇ!」
それは分かってる
でも副部長じゃない方が私的にも都合がいい
「でも帆香(ほのか)だってやりたいんでしょ?」
「いやいやぁ、私にはできないって」
ニコニコしながら断る帆香
でも目が泳いでる。やりたいんだ副部長
「はい、昨日も伝えたように今日は部長と副部長を決めたいと思います」
「ではまず副部長!やりたい人居ますか〜?」
皆が手を挙げるのをためらっている中
「…仕方ないなぁ」
小声でそう言って立ち上がった帆香はどこか嬉しそうだった。
やっぱりやりたかったんだな
「では帆香さんで決まりで良いですか?」
皆静かながらに頷いた。
「 はい、分かりました。」
決まるのってこんな遅かったっけ
「次、部長。やりたい人居ますか?」
「はい」
私は素早く手を挙げた。
部長だけは譲れない、絶対に
「良いの!?」
「ちょ、帆香声!」
「あっ」
部活動の先生はとても厳しい
怒られそうだな。
「あぁーもう散々だったあ、、」
「お疲れ様。」
あの後二人一緒に怒られたあと
帆香一人で居残り掃除をしていたらしい。
「..ねえ、なんで立候補したの?」
一瞬驚いた。でも言えるはずがない
「うーん…ないしょ、じゃあだめ?」
「えーなんでよぉ〜」
帆香は話してもらえると思っているのか上目遣いを始めた
「ジュース奢るから許して」
焦り気味に話すと
「まったく、しょうがない子だねぇ」
しれっとジュースを受け取って話し始めた。
「…でも、ほんとに良いの?楓って両親厳しいから
塾とか習い事とかたくさんあるのに。吹部の片付けって大変なんだよ..?」
流石入部経験者。
「いいの、そんなのサボっちゃうから」
「え、良いの?」
「全然良くないけど」
「じゃあだめじゃん!!」
楽しいな〜、こうやって喋るの
もう両親いないけど、そんなのはもうどうでもいいの
帆香さえ居たら私はそれで
一緒にいられる時間が増えるなら塾や習い事なんて惜しまない。
言えるわけ無いでしょ、
「好きだから一緒に居たい」なんて。
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