殺刃(さつじん)
#1
いつからだろう。わたしがこんなにおかしくなったのは。きっとあいつのせいだ。あいつがいるからわたしはおかしくなったんだ。そうだ。あいつを殺せばいいんだ。あいつを殺せば私はおかしくなくなる…!その考えが生まれた瞬間私はさらにおかしくなった。
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私は伊藤恵。中学2年生。フツーの女子中学生…ではない。よくクラスメイトから「お前頭おかしいぞ。」って言われるから。そうだ。私はおかしいんだ。いらついたらカッターナイフで自分の手を切り刻んでしまいそうになったり、泣きたくなったら、大声で泣き叫んだり…
おかしかったんだ。私は。「あいつ」のせいで。
私は、小2の頃からいじめられている。小2の時私と同じクラスになって2ヶ月ぐらいが経った頃。私の言動をいつも監視していたようで、「何変なことしてんの〜?」とか「バカじゃな〜い?」とかそれぐらいだった。けれど、小4の前期ぐらいから、どんどんいじめはエスカレートして行った。私に、掃除の雑巾を洗ったバケツの水を私の頭から思いっきりかけたり、私のノートを切り刻んだり、私と接点がないはずなのに、私の「行動」だけを見ていじめをしてきた。そのせいで、仲のよかった友達と仲良くできなくなったり、周りの人から悪口を言われたりした。小6の頃、私が1人で行動しているとある女の子が、「ねぇ、いじめられてるけど大丈夫なの?」と話しかけてくれた。でも、その頃は気づいていなかった。その子が私をいじめる子の仲間だったことを。私がそのことに気づいたのは、2週間後ぐらいの日だった。その女の子に「放課後、図書室に来て。」と呼び出され何かと思っていた時、後ろから大量のムカデやミミズが入ったバケツを思いっきりぶちまけられた。この時私は怖くて叫びながら走り回っていた。その様子を見ていたいじめっ子の中に仲良くしていた女の子を見た時は衝撃だった。その子から「あんたみたいな奴と仲良くするわけないじゃんwwwバカなの?」と笑われながら言われた。その時からだ。私は精神がおかしくなった。そいつを殺したいと思った。そいつらとは同じ中学校にいる。だから、もしかしたら、手を出すことになるかもしれない。そんなことを考える人間に私はなっていた。最近は、「コイツらを苦しめながら殺す方法は何かな?」と考えるのが毎日の日課だ。私はいつ人を殺してしまうんだろう?そう考えながら生きていく日々はそう苦しくもない。
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私は伊藤恵。中学2年生。フツーの女子中学生…ではない。よくクラスメイトから「お前頭おかしいぞ。」って言われるから。そうだ。私はおかしいんだ。いらついたらカッターナイフで自分の手を切り刻んでしまいそうになったり、泣きたくなったら、大声で泣き叫んだり…
おかしかったんだ。私は。「あいつ」のせいで。
私は、小2の頃からいじめられている。小2の時私と同じクラスになって2ヶ月ぐらいが経った頃。私の言動をいつも監視していたようで、「何変なことしてんの〜?」とか「バカじゃな〜い?」とかそれぐらいだった。けれど、小4の前期ぐらいから、どんどんいじめはエスカレートして行った。私に、掃除の雑巾を洗ったバケツの水を私の頭から思いっきりかけたり、私のノートを切り刻んだり、私と接点がないはずなのに、私の「行動」だけを見ていじめをしてきた。そのせいで、仲のよかった友達と仲良くできなくなったり、周りの人から悪口を言われたりした。小6の頃、私が1人で行動しているとある女の子が、「ねぇ、いじめられてるけど大丈夫なの?」と話しかけてくれた。でも、その頃は気づいていなかった。その子が私をいじめる子の仲間だったことを。私がそのことに気づいたのは、2週間後ぐらいの日だった。その女の子に「放課後、図書室に来て。」と呼び出され何かと思っていた時、後ろから大量のムカデやミミズが入ったバケツを思いっきりぶちまけられた。この時私は怖くて叫びながら走り回っていた。その様子を見ていたいじめっ子の中に仲良くしていた女の子を見た時は衝撃だった。その子から「あんたみたいな奴と仲良くするわけないじゃんwwwバカなの?」と笑われながら言われた。その時からだ。私は精神がおかしくなった。そいつを殺したいと思った。そいつらとは同じ中学校にいる。だから、もしかしたら、手を出すことになるかもしれない。そんなことを考える人間に私はなっていた。最近は、「コイツらを苦しめながら殺す方法は何かな?」と考えるのが毎日の日課だ。私はいつ人を殺してしまうんだろう?そう考えながら生きていく日々はそう苦しくもない。
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