麻実の短編集! リクエストオッケー!
「デスゲーム」
目が覚めると、見知らぬところにいた。まるで、お祭り会場みたいな、そんな賑やかな所。
しかしただ一つ、奇妙な点があった。それは、参加者が全員狐のお面をつけているということ。
(なんで、みんなお面をつけてるんだろ。それも、全員狐。私もつけたほうがいいのかな……?)
知恵香は最寄り店に行き、狐のお面を買った。
だが、そのお面の裏には、 『ようこそ、デスゲームへ』と、ただ一言書かれていた。
「え……? なんで?」
知恵香には、思い当たるフシがなかった。しかし、考えても見れば、目が覚めたらここにいた、という時点でおかしかったのだと気づく。
「取り敢えず、どうしたらいいんだろう……」
しかし、ルール説明や、ありがちな役職説明などが何も無い。現実感がなさすぎて、緊張などもしなかった。
しかし。
『周りに流され 合わせるは 臆病者のおなーりよ 周りを怪しみ めーだつものは 愚か者のおなーりよ 周りを怪しみ 面だけ持つは 知識者のおなーりよ』
突如、わらべうたのような声が、お祭り会場に響き渡った。
「は、あ゙が……」その放送を聞いた知恵香は、急に具合が悪くなる。
『周りに流され 合わせるは 臆病者の おなーりよ』
(そういう、事。なるほ……ど)
はじめから、すべてがゲームだったのだと気づく。すべてが遅かった。
完
目が覚めると、見知らぬところにいた。まるで、お祭り会場みたいな、そんな賑やかな所。
しかしただ一つ、奇妙な点があった。それは、参加者が全員狐のお面をつけているということ。
(なんで、みんなお面をつけてるんだろ。それも、全員狐。私もつけたほうがいいのかな……?)
知恵香は最寄り店に行き、狐のお面を買った。
だが、そのお面の裏には、 『ようこそ、デスゲームへ』と、ただ一言書かれていた。
「え……? なんで?」
知恵香には、思い当たるフシがなかった。しかし、考えても見れば、目が覚めたらここにいた、という時点でおかしかったのだと気づく。
「取り敢えず、どうしたらいいんだろう……」
しかし、ルール説明や、ありがちな役職説明などが何も無い。現実感がなさすぎて、緊張などもしなかった。
しかし。
『周りに流され 合わせるは 臆病者のおなーりよ 周りを怪しみ めーだつものは 愚か者のおなーりよ 周りを怪しみ 面だけ持つは 知識者のおなーりよ』
突如、わらべうたのような声が、お祭り会場に響き渡った。
「は、あ゙が……」その放送を聞いた知恵香は、急に具合が悪くなる。
『周りに流され 合わせるは 臆病者の おなーりよ』
(そういう、事。なるほ……ど)
はじめから、すべてがゲームだったのだと気づく。すべてが遅かった。
完