傀儡の挽歌
『なんで殺さないんだ!早く殺してくれ!!』
子を失い、自分も殺してくれと手を差し伸べる。
だけどね、神様は意地悪だから殺さないの。
表情、感情、手の震え、泣き喚く子供。
返り血を浴びてぐちゃぐちゃになった服を握り締めて。
その場を後にした。
耳の中に入ってくる叫び声。
だれが殺人鬼にしちゃったのかなぁ。
[水平線]
槐「[太字]なんで殺さなかったんだ[/太字]」
……逆の意味になったね。
本当は殺したかったんだけど。
あれ?
言えない……。
槐「どうした?」
漣「いいや、なんでも―――。」
漣「もう行っていいよ。君は殺せない。」
漣「陰ながら応援してる。[小文字]ごめんね、佐都。セオ。[/小文字]」
漣「きっと償う時が来る。それまでは暴れて好き勝手やりなよ」
槐「………魔者だったら強かったのにな」
漣「ふふ、言うと思った。」
やはり槐は面白い魔者だ。
こいつを突き止めるまで何年掛かったことか。
殺せないのは重々承知の上。
[太字]実験はできた。[/太字]
?「もしもし。どう?やっぱ殺せない?」
漣「はい。…すみません」
?「いいよいいよーこれくらい分かってたからさ」
漣「でも、面白い人でした」
?「うんうん、だよね。魔者って面白いんだよ」
叶芽「―――じゃ、こっからは俺で。」
[太字]ナイフを突き刺したら。
血が滴り落ちたら。
嘘で誰かを騙したら。
自分自身、たった一人だけ幸せになったら。[/太字]
またここに、帰って来るとするかな。
子を失い、自分も殺してくれと手を差し伸べる。
だけどね、神様は意地悪だから殺さないの。
表情、感情、手の震え、泣き喚く子供。
返り血を浴びてぐちゃぐちゃになった服を握り締めて。
その場を後にした。
耳の中に入ってくる叫び声。
だれが殺人鬼にしちゃったのかなぁ。
[水平線]
槐「[太字]なんで殺さなかったんだ[/太字]」
……逆の意味になったね。
本当は殺したかったんだけど。
あれ?
言えない……。
槐「どうした?」
漣「いいや、なんでも―――。」
漣「もう行っていいよ。君は殺せない。」
漣「陰ながら応援してる。[小文字]ごめんね、佐都。セオ。[/小文字]」
漣「きっと償う時が来る。それまでは暴れて好き勝手やりなよ」
槐「………魔者だったら強かったのにな」
漣「ふふ、言うと思った。」
やはり槐は面白い魔者だ。
こいつを突き止めるまで何年掛かったことか。
殺せないのは重々承知の上。
[太字]実験はできた。[/太字]
?「もしもし。どう?やっぱ殺せない?」
漣「はい。…すみません」
?「いいよいいよーこれくらい分かってたからさ」
漣「でも、面白い人でした」
?「うんうん、だよね。魔者って面白いんだよ」
叶芽「―――じゃ、こっからは俺で。」
[太字]ナイフを突き刺したら。
血が滴り落ちたら。
嘘で誰かを騙したら。
自分自身、たった一人だけ幸せになったら。[/太字]
またここに、帰って来るとするかな。
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