傀儡の挽歌
?「動くか…久しぶりに」
?「ようやっと、ですね」
?「[太字]槐[/太字]さん。[太字]肇[/太字]が先に行ってもよろしいでしょうか」
槐「お前が行きたいなら行け。どうなっても知らんが」
肇「生命を賭けて戦うのが貴方への証明。しっかりと心に刻んであります」
?「――じゃ、頑張れ」
[水平線]
?「―――おい」
?「何?」
?「俺連れ出してどこ行くんだよ」
まぁ、これが普通の反応だよね。
弄んでもいいけど、面倒臭いしなぁ。
?「んー。…まずは自己紹介から始めようか」
?「……なんでだよ」
なんでって…………。ふ、面白いなぁこの魔者…。
殺すのが楽しみ……。
?「私はいつもこうしてるの。………それから――」
?「寒くなるから、気を付けて」
少し面食らった顔をしながらも納得した表情に変わる。
?「…なるほどな」
私は少しだけ笑ったと思う。
だって、これからのこと考えたら笑えてくるでしょ?
[水平線]
?「凄いよね。これは昔の人が掘ってた跡。歴史を感じる。[太字]槐[/太字]もそう思うでしょ?」
堀跡を指差し槐に見せる。
正直私は地層とか堀跡とか興味無い。だけどこれも時間稼ぎの為。怠ってはいけない。
少し考え事をしても、あまり理解できてないのか返事は返ってこない。
槐「………」
?「何か言ってよー。何も思わない単調な人じゃないでしょ?」
堀跡を手でなぞりながら壁の冷たさを感じ取る。
槐「………なんで公開しないんだろうな」
言うと思った。皆同じこと言ってくるんだよね。
?「ふふっ……」
思わず口元が緩み笑いを零す。
槐「なんだ?笑うことはないだろ―――」
?「ははっ――これはね、私が見つけたの」
槐「見つけた……?どうやって?」
その事実が到底信じられないのか食い気味に聞いてくる。
これが興味心かぁ。魔者でもあるんだ。
?「ようやっと……ようやっと興味を持ってくれたんだね。良かった」
槐「興味?」
?「そう、そうだよ。興味を持ってくれたみたいで―――」
壁から手を離して槐の方へ振り返る。
槐「興味なんて持ってない。そもそも俺はこういう場所が――」
?「ふふふっ…………面白いね」
?「私は質問することを興味を持ったことだと思ってるの。それは、自分が物事に対して詳しく知ろうとするから。私はそれが好きなの」
少しだけ理解したのかな。
若干息が詰まってたし多分そうだろうね。
槐「精神操作攻撃じゃないよな?」
?「する理由ないでしょ?」
槐「確かに、そうだな」
[水平線]
?「ここは隙間から入ってくる太陽光に照らされている水溜まり。…実を言うとね、湖だったんだよ」
奥に進んで行くにつれ、空気が冷たくなる。
この感覚も大好き。
人間の体温が低くなり冷たくなったような感覚がしてね。
―――さ、聞いてみようか。
?「ねぇ槐。槐の夢ってある?」
?「………私分かるよ?」
?「残念だけど槐。」
?「君の願いは叶わないよ」
汚れた手なら、なんでもできる。
もっと汚して死なせてやろうと。
私は槐の肩をとんっと突き飛ばした。
エルラ「神秘の更に深くへ。お前は沈むべきだ」
………いやーほんっと、自分が言われるべき言葉なんだけどなぁ。
?「ようやっと、ですね」
?「[太字]槐[/太字]さん。[太字]肇[/太字]が先に行ってもよろしいでしょうか」
槐「お前が行きたいなら行け。どうなっても知らんが」
肇「生命を賭けて戦うのが貴方への証明。しっかりと心に刻んであります」
?「――じゃ、頑張れ」
[水平線]
?「―――おい」
?「何?」
?「俺連れ出してどこ行くんだよ」
まぁ、これが普通の反応だよね。
弄んでもいいけど、面倒臭いしなぁ。
?「んー。…まずは自己紹介から始めようか」
?「……なんでだよ」
なんでって…………。ふ、面白いなぁこの魔者…。
殺すのが楽しみ……。
?「私はいつもこうしてるの。………それから――」
?「寒くなるから、気を付けて」
少し面食らった顔をしながらも納得した表情に変わる。
?「…なるほどな」
私は少しだけ笑ったと思う。
だって、これからのこと考えたら笑えてくるでしょ?
[水平線]
?「凄いよね。これは昔の人が掘ってた跡。歴史を感じる。[太字]槐[/太字]もそう思うでしょ?」
堀跡を指差し槐に見せる。
正直私は地層とか堀跡とか興味無い。だけどこれも時間稼ぎの為。怠ってはいけない。
少し考え事をしても、あまり理解できてないのか返事は返ってこない。
槐「………」
?「何か言ってよー。何も思わない単調な人じゃないでしょ?」
堀跡を手でなぞりながら壁の冷たさを感じ取る。
槐「………なんで公開しないんだろうな」
言うと思った。皆同じこと言ってくるんだよね。
?「ふふっ……」
思わず口元が緩み笑いを零す。
槐「なんだ?笑うことはないだろ―――」
?「ははっ――これはね、私が見つけたの」
槐「見つけた……?どうやって?」
その事実が到底信じられないのか食い気味に聞いてくる。
これが興味心かぁ。魔者でもあるんだ。
?「ようやっと……ようやっと興味を持ってくれたんだね。良かった」
槐「興味?」
?「そう、そうだよ。興味を持ってくれたみたいで―――」
壁から手を離して槐の方へ振り返る。
槐「興味なんて持ってない。そもそも俺はこういう場所が――」
?「ふふふっ…………面白いね」
?「私は質問することを興味を持ったことだと思ってるの。それは、自分が物事に対して詳しく知ろうとするから。私はそれが好きなの」
少しだけ理解したのかな。
若干息が詰まってたし多分そうだろうね。
槐「精神操作攻撃じゃないよな?」
?「する理由ないでしょ?」
槐「確かに、そうだな」
[水平線]
?「ここは隙間から入ってくる太陽光に照らされている水溜まり。…実を言うとね、湖だったんだよ」
奥に進んで行くにつれ、空気が冷たくなる。
この感覚も大好き。
人間の体温が低くなり冷たくなったような感覚がしてね。
―――さ、聞いてみようか。
?「ねぇ槐。槐の夢ってある?」
?「………私分かるよ?」
?「残念だけど槐。」
?「君の願いは叶わないよ」
汚れた手なら、なんでもできる。
もっと汚して死なせてやろうと。
私は槐の肩をとんっと突き飛ばした。
エルラ「神秘の更に深くへ。お前は沈むべきだ」
………いやーほんっと、自分が言われるべき言葉なんだけどなぁ。
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