傀儡の挽歌
[太字]神様の子孫だからって調子乗ってんじゃねぇよ![/太字]
?「…あいつの言う通りだわ」
え……っ?
調子なんか…乗ってないよ………?
[太字]ピアノ習ってるのも、自分が特別だって自慢するからだろ![/太字]
いたい。いたいよ。
助けてよ、セオくん……。
繧ィ繝ォ繝ゥ「助けて…、ねぇ…………」
動けない。目の前で、エルラちゃんが虐められているのに。
エルラ「助けて…、ねぇ…………」
どうして助けてくれないの?
見えているよね?
…自意識過剰過ぎるかなぁ?
怖いの?
怖いなんて理由になんない。
自分が一番怖いんだから。
[太字]なぁ、先生近くにいる?[/太字]
[太字]そうか。ならいいな。[/太字]
何?何するの?
[太字]お前の頭かち割ってやるよ!!![/太字]
お母さん………助けて―――。
その時確かに、頭にハサミが当たったはずだ。
怖くて喉にひゅっと空気が入った、そんなしょうもないことだって覚えている。
[太字]死ね!!!お前なんて要らないんだよ、不良品!!!![/太字]
だけど、これだけは覚えていない。
ガラ…ガラガラガラ……
教室の壁、窓、骨組み。
それが全て無くなったのか。
学校のモチーフである桜の木が折れ曲がり、校庭に砂埃が舞って。
四方八方に散らばる硝子の破片が風で少し動く。
雲外蒼天とはこの事かと思わせる程の快晴が広がって。
そこら中にある死体を踏みつけながら。
青空を、見上げて―――、
エルラ「ゔッ……お゙ぇ゙………げぼッ…」
途端、手が吐瀉物に溺れた。
鼻を劈く血の臭い。
ぐるぐると胃が震え痙攣し、喉奥から迫り上がってくる。
エルラ「はッ…はッ………ゔぉ゙ぇ゙ッ…」
止まらない。給食で出たご飯やらサラダやら何やらは全部出たはずだ。
止まらない、のに。
[太字]なんでこんなに気持ちいいんだろ……[/太字]
エルラ「っはは…気持ち悪い、なんてよりも快感の方が先に来る……」
エルラ「何この感覚………。きもちー…………」
死体を踏み付ける時に出るあの音が、私は好きらしい。
他にもある。血の臭いとか、目の光が無くなって完全に死んだ時。
エルラ「お゙ぇ゙………はぁッ……はぁッ……」
取り敢えず逃げないと。またあの感覚を味わいたい………何処かに丁度いい[漢字]実験台[/漢字][ふりがな]やつ[/ふりがな]居ないかなぁ…。
汚れた手と、満面の笑みを浮かべ。
青空の下を歩き。
ようやっと理解った気がした。
私が神様の子孫である事。
人を殺す事への躊躇い、許される理由。
エルラ「お母さん、ようやっと理解った。」
エルラ「私が神の子孫で良かったぁ!」
[太字]鋒、それは向けられることが当たり前。
幸、それは人から奪う物。
歪、それは捻じ曲げられた証拠。
戦、それは自己防衛本能。
楽、それは『 。』
愛、それは『 。』
正、それは誤りと捉えられる。
望、それは期待。
擬物、それはこの世の全てであること。[/太字]
「ただの思い付きだよ。君には理解らないと思うけどね。」
「………理解る」
「そう?君は理解るんだ。意外。」
「意外か。まぁそうではあるな」
「自覚してるのね。―――、そんなこと話しているうちに着いたよ。」
「[太字]寒くなるから、注意して。[/太字]」
?「…あいつの言う通りだわ」
え……っ?
調子なんか…乗ってないよ………?
[太字]ピアノ習ってるのも、自分が特別だって自慢するからだろ![/太字]
いたい。いたいよ。
助けてよ、セオくん……。
繧ィ繝ォ繝ゥ「助けて…、ねぇ…………」
動けない。目の前で、エルラちゃんが虐められているのに。
エルラ「助けて…、ねぇ…………」
どうして助けてくれないの?
見えているよね?
…自意識過剰過ぎるかなぁ?
怖いの?
怖いなんて理由になんない。
自分が一番怖いんだから。
[太字]なぁ、先生近くにいる?[/太字]
[太字]そうか。ならいいな。[/太字]
何?何するの?
[太字]お前の頭かち割ってやるよ!!![/太字]
お母さん………助けて―――。
その時確かに、頭にハサミが当たったはずだ。
怖くて喉にひゅっと空気が入った、そんなしょうもないことだって覚えている。
[太字]死ね!!!お前なんて要らないんだよ、不良品!!!![/太字]
だけど、これだけは覚えていない。
ガラ…ガラガラガラ……
教室の壁、窓、骨組み。
それが全て無くなったのか。
学校のモチーフである桜の木が折れ曲がり、校庭に砂埃が舞って。
四方八方に散らばる硝子の破片が風で少し動く。
雲外蒼天とはこの事かと思わせる程の快晴が広がって。
そこら中にある死体を踏みつけながら。
青空を、見上げて―――、
エルラ「ゔッ……お゙ぇ゙………げぼッ…」
途端、手が吐瀉物に溺れた。
鼻を劈く血の臭い。
ぐるぐると胃が震え痙攣し、喉奥から迫り上がってくる。
エルラ「はッ…はッ………ゔぉ゙ぇ゙ッ…」
止まらない。給食で出たご飯やらサラダやら何やらは全部出たはずだ。
止まらない、のに。
[太字]なんでこんなに気持ちいいんだろ……[/太字]
エルラ「っはは…気持ち悪い、なんてよりも快感の方が先に来る……」
エルラ「何この感覚………。きもちー…………」
死体を踏み付ける時に出るあの音が、私は好きらしい。
他にもある。血の臭いとか、目の光が無くなって完全に死んだ時。
エルラ「お゙ぇ゙………はぁッ……はぁッ……」
取り敢えず逃げないと。またあの感覚を味わいたい………何処かに丁度いい[漢字]実験台[/漢字][ふりがな]やつ[/ふりがな]居ないかなぁ…。
汚れた手と、満面の笑みを浮かべ。
青空の下を歩き。
ようやっと理解った気がした。
私が神様の子孫である事。
人を殺す事への躊躇い、許される理由。
エルラ「お母さん、ようやっと理解った。」
エルラ「私が神の子孫で良かったぁ!」
[太字]鋒、それは向けられることが当たり前。
幸、それは人から奪う物。
歪、それは捻じ曲げられた証拠。
戦、それは自己防衛本能。
楽、それは『 。』
愛、それは『 。』
正、それは誤りと捉えられる。
望、それは期待。
擬物、それはこの世の全てであること。[/太字]
「ただの思い付きだよ。君には理解らないと思うけどね。」
「………理解る」
「そう?君は理解るんだ。意外。」
「意外か。まぁそうではあるな」
「自覚してるのね。―――、そんなこと話しているうちに着いたよ。」
「[太字]寒くなるから、注意して。[/太字]」
この小説はコメントオフに設定されています