天の神様の言う通り
霙「俺はここ。ここが一番人が集まる場所だ。」
スクリーンに映し出されたマップを見ながら配置場所を考える。
花火大会は神が来る可能性が高い。
楸の読みでは、打ち上げ途中、一番盛り上がる時に来るらしい。
真実かどうかは楸しか知らないが、花火は最近見れていないし丁度いい。
「楸さん。………こんなこと言うのはおかしいと思いますけど、現に俺たちは一度負けているんです。それに、俺が入る前にも―――」
楸「陰陽師。…分かってる」
陰陽師に顔も向けずに、スクリーンの方を向いたままの楸。
楸「被害者が出ないのが一番なんだ。そんなこと、お前が一番分かっているはずだろ」
楸がそう諭すと陰陽師は「分かってます」と短く応え、スクリーンを見た。
「花火は火薬を使う。だとしたら、火、炎の神が来るはず…。」
盃「来るとしたら軻遇突智か。相当厄介だぞ」
「知ってるんですか?…もしかして戦って、」
霙「御名答。俺たちは軻遇突智に負けた。」
「[太字]……でしょうね。[/太字]」
[水平線]
澪「太一!あと二日だな!」
太一「おう!いよいよって感じだ…うわ、めっちゃ緊張してきたー!!!」
太一と電話中、イメージ用紙をチラチラ見ながら。
見たいのに、見ると緊張してきて少ししか見れない。
澪「…あと、柚月さんも来るからさ。―――柚月さん、花火見るの久しぶりらしいし、成功させような」
太一「澪……。…、そうだな、成功させよう」
俺は電話で太一と約束を交わし、またなと言って電話を切る。
大丈夫だ、俺は守れる。
無理をさせたら一生心の傷になる。だから、
音だけで、振動だけでいい―――。
花火師が、こんなこと言っていいか俺には分からないけど。
スクリーンに映し出されたマップを見ながら配置場所を考える。
花火大会は神が来る可能性が高い。
楸の読みでは、打ち上げ途中、一番盛り上がる時に来るらしい。
真実かどうかは楸しか知らないが、花火は最近見れていないし丁度いい。
「楸さん。………こんなこと言うのはおかしいと思いますけど、現に俺たちは一度負けているんです。それに、俺が入る前にも―――」
楸「陰陽師。…分かってる」
陰陽師に顔も向けずに、スクリーンの方を向いたままの楸。
楸「被害者が出ないのが一番なんだ。そんなこと、お前が一番分かっているはずだろ」
楸がそう諭すと陰陽師は「分かってます」と短く応え、スクリーンを見た。
「花火は火薬を使う。だとしたら、火、炎の神が来るはず…。」
盃「来るとしたら軻遇突智か。相当厄介だぞ」
「知ってるんですか?…もしかして戦って、」
霙「御名答。俺たちは軻遇突智に負けた。」
「[太字]……でしょうね。[/太字]」
[水平線]
澪「太一!あと二日だな!」
太一「おう!いよいよって感じだ…うわ、めっちゃ緊張してきたー!!!」
太一と電話中、イメージ用紙をチラチラ見ながら。
見たいのに、見ると緊張してきて少ししか見れない。
澪「…あと、柚月さんも来るからさ。―――柚月さん、花火見るの久しぶりらしいし、成功させような」
太一「澪……。…、そうだな、成功させよう」
俺は電話で太一と約束を交わし、またなと言って電話を切る。
大丈夫だ、俺は守れる。
無理をさせたら一生心の傷になる。だから、
音だけで、振動だけでいい―――。
花火師が、こんなこと言っていいか俺には分からないけど。
この小説はコメントオフに設定されています