ほらね、明日がある。
#1
2学期
2学期になった。長い長いようで短かったような夏休みを経て、1年間の中で最も長い学期、2学期だ。夏休みを過ごして、身長が変わっていたり、皆成長している。2学期には様々な行事がある。文化祭・体育祭、合唱祭、生徒会選挙などたくさんだ。
でもまずは普通の日常を過ごそう。そう思いながら2学期になって初めて自分の席に座った。懐かしいようなふわふわした感覚がするような気がする。久しぶりです、と、心で挨拶をしてみる。もちろん返ってくるのは沈黙だが、また、1学期お世話になるのだ。人それぞれに心があるように、物にもあるのだ。
よし、長いようで短い2学期の開始だ。
いつも通りのメンバーと話しているのがいつも思うが楽しい。雪さん、龍とよく話して馬鹿話を最近している。馬鹿だなと思いつつも、面白くて仕方がない。
そんなこんなで過ごして、確か9月頃、龍から1つの噂が耳に入ってきた。
「雪さんと、春って両思いらしいよ〜。」
春っていうのは隣のクラスの赤木春のことだ。まさかの展開にその時は比喩ではなく、目が飛び出るかと思った。なぜなら、春は5年のとき転校してきて以来、5,6年と一緒に過ごしてきたが、よく泣いていて、理由もちょっと周りからはよく思われないようなものだった。僕は、泣く理由は人それぞれだと思っていて人の個性と感じ受け入れていたため、大丈夫だったが、性格的に、女性には興味がなさそうだと思っていたから(失礼だが)凄く驚いた。でも、経緯を聞いてみると以外にしっかりしていたりしていて、春は成長したな。と思った。思えば、中学生になってから泣いているところを見たことがない。それに比べて僕は自分の感情に蓋をしたまま、一人ぼっちのような心で過ごしていた。その感情の中、自分は抜け殻のように過ごしていた気がする。文化祭のときだって、体育祭のときだって殆ど覚えていない。でも、1つずっと強く願っていたのは、「もし両思いだったら裏で支えてあげたい」と言うこと。それだけは心に強く残っていた。だから、できるだけ自分の中で気を使っていた。それこそが自分の今後の行動に影響が出たのかもしれないな。気づけば12月となり、雪も降りそうな季節となっていた。寒くてまるで自分の心のようで。自分の中に暖かい火を灯してくれないか。そんな気持ちで2学期も過ぎていく。いつの間にそんなに経ったのか。そんな気持ちのまま、感情に蓋をしたまま、仮面を被ったまま。そんな自分が嫌いになりそうな学期だった。
こうして、2学期は幕を閉じていった。
まるで、自分のバッドエンドを書いたような気持ちだが、グッドエンドではあるのだろうか?
でもまずは普通の日常を過ごそう。そう思いながら2学期になって初めて自分の席に座った。懐かしいようなふわふわした感覚がするような気がする。久しぶりです、と、心で挨拶をしてみる。もちろん返ってくるのは沈黙だが、また、1学期お世話になるのだ。人それぞれに心があるように、物にもあるのだ。
よし、長いようで短い2学期の開始だ。
いつも通りのメンバーと話しているのがいつも思うが楽しい。雪さん、龍とよく話して馬鹿話を最近している。馬鹿だなと思いつつも、面白くて仕方がない。
そんなこんなで過ごして、確か9月頃、龍から1つの噂が耳に入ってきた。
「雪さんと、春って両思いらしいよ〜。」
春っていうのは隣のクラスの赤木春のことだ。まさかの展開にその時は比喩ではなく、目が飛び出るかと思った。なぜなら、春は5年のとき転校してきて以来、5,6年と一緒に過ごしてきたが、よく泣いていて、理由もちょっと周りからはよく思われないようなものだった。僕は、泣く理由は人それぞれだと思っていて人の個性と感じ受け入れていたため、大丈夫だったが、性格的に、女性には興味がなさそうだと思っていたから(失礼だが)凄く驚いた。でも、経緯を聞いてみると以外にしっかりしていたりしていて、春は成長したな。と思った。思えば、中学生になってから泣いているところを見たことがない。それに比べて僕は自分の感情に蓋をしたまま、一人ぼっちのような心で過ごしていた。その感情の中、自分は抜け殻のように過ごしていた気がする。文化祭のときだって、体育祭のときだって殆ど覚えていない。でも、1つずっと強く願っていたのは、「もし両思いだったら裏で支えてあげたい」と言うこと。それだけは心に強く残っていた。だから、できるだけ自分の中で気を使っていた。それこそが自分の今後の行動に影響が出たのかもしれないな。気づけば12月となり、雪も降りそうな季節となっていた。寒くてまるで自分の心のようで。自分の中に暖かい火を灯してくれないか。そんな気持ちで2学期も過ぎていく。いつの間にそんなに経ったのか。そんな気持ちのまま、感情に蓋をしたまま、仮面を被ったまま。そんな自分が嫌いになりそうな学期だった。
こうして、2学期は幕を閉じていった。
まるで、自分のバッドエンドを書いたような気持ちだが、グッドエンドではあるのだろうか?
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