夢にも思っていなかった私の恋
(デート、デート、デート…デートって何すればいいんだ?なんか服もよく分からなくて、イマイチな服着ちゃったな〜)
ふと空を見上げると綺麗な夏の青空が広がっていた。
(今日は暑いから、半袖着たけど、あんまり可愛くないな…)
そう考えながら歩いていると、待ち合わせ場所に着いた。しかも…
(もう隼斗くんいるじゃん!待たせちゃったな…)
「ご、ごめん。ま、待った?」
「ううん。今来たとこだから安心して。ナイスタイミング!」
(やっぱ隼斗くんは優しいなぁ。)
「ん?今なんか言った?」
(しまった!心の声が漏れてしまった!)
「う、ううん、何も言ってないよ!」
「そっか。じゃあ行こうか!」
「うん」
(いよいよ初デートだ…ドキドキする…)
「キンチョーしてる?」
「へ?」
緊張してる時にいきなり話しかけられて、フニャッとした声が出てしまった。
「キンチョーしないで。リラックスリラックス〜」
(なんか心地いい〜)
「ありのままを見せてほしいな!」
「うん!」
(あれ?なんか今、戸惑わずに返事できたな…不思議だなぁ)
と、
カシャ
「…ん?なんか今シャッター音聞こえたような?」
「それ俺も思った。写真撮影…なんてしないもんな…」
カシャ
「またかよ!」
「なんか近くで聞こえる…」
カシャ
カシャ
カシャ
「な、何なの…」
(怖い…ずっと近くから聞こえる…しかも後ろ側…)
すると、
ギュッ
「…え?」
「だって、手震えてたから。怖い?」
「うん…怖い…」
「大丈夫。俺が守る。」
「ありがとう…」
カシャ
またシャッター音が聞こえたと思ったら、すれ違った人がスマホを見ていた。そのスマホの中が寧々には見えた。
(…!私の太もも‥?)
「と…盗撮…!」
「え?」
「今すれ違った人のスマホが見えたの。そしたら、」
「うん」
「わ…私の…太ももが…写ってたの…」
「え…」
「あのシャッター音、あの人のだ…!」
「ちょっと待ってて、話聞いてくる!」
と言った瞬間、
ドタッ
…え?
目の前の盗撮犯が倒れていた。しかもその上に…
(人?え?なんで?)
「お前、盗撮してただろ。見てたぞ。おい、そこのお前。」
「は、はい…」
「写真消しとけ。」
ポイッ
「うわぁぁぁ、、、よっとよしキャッチできた。」
(うわ…この人のスマホめちゃくちゃ女の子の太ももの写真ばっかじゃん…常習犯なのかな…気持ち悪い…)
「削除 削除っと、よし完了。」
「おい、お前、できたか?」
「あ、は、はい。できました…」
「そうか。あいつは俺が係員に突きつけといたから。」
「あ、ありごとうございます。」
「ありごとう?まあいい。それより、俺のこと忘れたのか?」
「はぇ?」
また急に話しかけられてフニャッとした声が出てしまった。
「あなた、誰ですか…?」
「ほんとに忘れたんだな」
「は、はい…」
「じゃあ、これ言ったら思い出すか?」
「“俺の猫”」
「…え?」
「“俺の猫” で?思い出したか?」
「もしかして、ちーくん…?」
「やっと思い出したか。寧々。」
「ちーくん!」
盗撮犯繋がりで、まさかの再会をした寧々だった。
〜次回に続く〜
ふと空を見上げると綺麗な夏の青空が広がっていた。
(今日は暑いから、半袖着たけど、あんまり可愛くないな…)
そう考えながら歩いていると、待ち合わせ場所に着いた。しかも…
(もう隼斗くんいるじゃん!待たせちゃったな…)
「ご、ごめん。ま、待った?」
「ううん。今来たとこだから安心して。ナイスタイミング!」
(やっぱ隼斗くんは優しいなぁ。)
「ん?今なんか言った?」
(しまった!心の声が漏れてしまった!)
「う、ううん、何も言ってないよ!」
「そっか。じゃあ行こうか!」
「うん」
(いよいよ初デートだ…ドキドキする…)
「キンチョーしてる?」
「へ?」
緊張してる時にいきなり話しかけられて、フニャッとした声が出てしまった。
「キンチョーしないで。リラックスリラックス〜」
(なんか心地いい〜)
「ありのままを見せてほしいな!」
「うん!」
(あれ?なんか今、戸惑わずに返事できたな…不思議だなぁ)
と、
カシャ
「…ん?なんか今シャッター音聞こえたような?」
「それ俺も思った。写真撮影…なんてしないもんな…」
カシャ
「またかよ!」
「なんか近くで聞こえる…」
カシャ
カシャ
カシャ
「な、何なの…」
(怖い…ずっと近くから聞こえる…しかも後ろ側…)
すると、
ギュッ
「…え?」
「だって、手震えてたから。怖い?」
「うん…怖い…」
「大丈夫。俺が守る。」
「ありがとう…」
カシャ
またシャッター音が聞こえたと思ったら、すれ違った人がスマホを見ていた。そのスマホの中が寧々には見えた。
(…!私の太もも‥?)
「と…盗撮…!」
「え?」
「今すれ違った人のスマホが見えたの。そしたら、」
「うん」
「わ…私の…太ももが…写ってたの…」
「え…」
「あのシャッター音、あの人のだ…!」
「ちょっと待ってて、話聞いてくる!」
と言った瞬間、
ドタッ
…え?
目の前の盗撮犯が倒れていた。しかもその上に…
(人?え?なんで?)
「お前、盗撮してただろ。見てたぞ。おい、そこのお前。」
「は、はい…」
「写真消しとけ。」
ポイッ
「うわぁぁぁ、、、よっとよしキャッチできた。」
(うわ…この人のスマホめちゃくちゃ女の子の太ももの写真ばっかじゃん…常習犯なのかな…気持ち悪い…)
「削除 削除っと、よし完了。」
「おい、お前、できたか?」
「あ、は、はい。できました…」
「そうか。あいつは俺が係員に突きつけといたから。」
「あ、ありごとうございます。」
「ありごとう?まあいい。それより、俺のこと忘れたのか?」
「はぇ?」
また急に話しかけられてフニャッとした声が出てしまった。
「あなた、誰ですか…?」
「ほんとに忘れたんだな」
「は、はい…」
「じゃあ、これ言ったら思い出すか?」
「“俺の猫”」
「…え?」
「“俺の猫” で?思い出したか?」
「もしかして、ちーくん…?」
「やっと思い出したか。寧々。」
「ちーくん!」
盗撮犯繋がりで、まさかの再会をした寧々だった。
〜次回に続く〜