心を失った少女2 〜年明けのニューイヤーゲーム編〜
瑠璃と混じって、ワイワイガヤガヤおしゃべりしていると、雅が突然『ソマウマ』を発動させた。
「……『ソマウマ』」
「ん? どうした雅。突然役職使って」
「ん……嫌な予感がして……! 今すぐ逃げたほうがいい……!」
「あぁ? いきなり過ぎてわけわかんねぇよ。一体どうしたんだ?」
蘭はわけが分からなくて雅に質問する。そんな蘭とは対象的に雅は脂汗をかいていて、とても焦っているように見えた。ただ事ではないと判断した瑠璃と闇男は、即座に移動を決断する。
「ミヤビちゃん、『ソマウマ』だったんだ? よくその役職引いてるよねー、なんかコツでもあんの? 私も『ソマウマ』やりたいんだけど。ま、それは置いといて、……やばいんっしょ? どっちに逃げたほうがいの?」
瑠璃は、完全に茶化したあとで、本気モードにはいる。
『ソマウマ』の情報は絶対だ。間違うことはない。『ソマウマ』持ちの雅が、逃げたほうがいいと言ったからには、それなりの危機が迫っているということ。
何度もゲームを体験している彼女だからこそ、何度も雅たちと共闘したことがあるからこそ、『嘘』がないことを知っている。
生き残るために何でもする。誰よりも早く決断し、誰よりも早く決行する。そういう生き方を、彼女はしてきた。
(……いつからだったっけな。私が、効率主義のサイコパスになっちゃったのって……)
「んと……、外に行くより、奥に進んだほうがいいかも……」
「了解、ほらっいくよ!」
「お、おい! 後でちゃんと状況説明しろよ!?」
「あ、ちょっとまってください!! いきなり移動するって あ、ちょっと!!」
「……『ソマウマ』」
「ん? どうした雅。突然役職使って」
「ん……嫌な予感がして……! 今すぐ逃げたほうがいい……!」
「あぁ? いきなり過ぎてわけわかんねぇよ。一体どうしたんだ?」
蘭はわけが分からなくて雅に質問する。そんな蘭とは対象的に雅は脂汗をかいていて、とても焦っているように見えた。ただ事ではないと判断した瑠璃と闇男は、即座に移動を決断する。
「ミヤビちゃん、『ソマウマ』だったんだ? よくその役職引いてるよねー、なんかコツでもあんの? 私も『ソマウマ』やりたいんだけど。ま、それは置いといて、……やばいんっしょ? どっちに逃げたほうがいの?」
瑠璃は、完全に茶化したあとで、本気モードにはいる。
『ソマウマ』の情報は絶対だ。間違うことはない。『ソマウマ』持ちの雅が、逃げたほうがいいと言ったからには、それなりの危機が迫っているということ。
何度もゲームを体験している彼女だからこそ、何度も雅たちと共闘したことがあるからこそ、『嘘』がないことを知っている。
生き残るために何でもする。誰よりも早く決断し、誰よりも早く決行する。そういう生き方を、彼女はしてきた。
(……いつからだったっけな。私が、効率主義のサイコパスになっちゃったのって……)
「んと……、外に行くより、奥に進んだほうがいいかも……」
「了解、ほらっいくよ!」
「お、おい! 後でちゃんと状況説明しろよ!?」
「あ、ちょっとまってください!! いきなり移動するって あ、ちょっと!!」