心を失った少女2 〜年明けのニューイヤーゲーム編〜
4人はその後も、楽しくおしゃべりしている美空達をなだめながらも、ショピングモールの屋内へと入っていった。中は静寂に保たれており、一歩歩くと、大きく足音が響く。
流石に怖くなってきたのか、美空もおしゃべりを止めた。
「あ、あの、本当にここ進むんですか?」
静まり返った空気が怖くて、美空が話しかけた。
「あぁ、こうも静かだと、俺達の足音も響くが、他の連中の足音も響く。誰かが接近してきたらすぐに分かるんだ」
メリットとデメリット、その2つを吟味して、次のイベントが始まる前に、身を守りやすい場所へと移動を続けていた。
動くなら、今しかない。
「おい、あの服屋さんとか身を潜めるのに最適じゃないか?」
「たしかにな、次のイベントまで、対し時間もない、急いで隠れるぞ!」
現在時刻4:10。あと10分程で、次のイベントが執り行われる。
彼らの勘が言っているのだ。蘇生イベントなんて甘いことをやったあとは、必ず極悪非道なイベントが次に来る。
上げて落とす。それが彼らのやり口だ。
「あと、10分……」
「こういう、来てほしくない時間だけは短く感じるんだよな」
「あぁ、まったくだ」
[大文字][中央寄せ][太字][明朝体][斜体]次回 第三章 人狼、再び[/斜体][/明朝体][/太字][/中央寄せ][/大文字]
流石に怖くなってきたのか、美空もおしゃべりを止めた。
「あ、あの、本当にここ進むんですか?」
静まり返った空気が怖くて、美空が話しかけた。
「あぁ、こうも静かだと、俺達の足音も響くが、他の連中の足音も響く。誰かが接近してきたらすぐに分かるんだ」
メリットとデメリット、その2つを吟味して、次のイベントが始まる前に、身を守りやすい場所へと移動を続けていた。
動くなら、今しかない。
「おい、あの服屋さんとか身を潜めるのに最適じゃないか?」
「たしかにな、次のイベントまで、対し時間もない、急いで隠れるぞ!」
現在時刻4:10。あと10分程で、次のイベントが執り行われる。
彼らの勘が言っているのだ。蘇生イベントなんて甘いことをやったあとは、必ず極悪非道なイベントが次に来る。
上げて落とす。それが彼らのやり口だ。
「あと、10分……」
「こういう、来てほしくない時間だけは短く感じるんだよな」
「あぁ、まったくだ」
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