心を失った少女2 〜年明けのニューイヤーゲーム編〜
[大文字]プロローグ[/大文字]
[中央寄せ] これは、心を失った少女にまつわる、数多のデスゲームと、
──希望を描いた物語。[/中央寄せ]
[太字]このデスゲーム、『ニューイヤーゲーム』のルール[/太字]
・狼に触れられると、人知を超えたなにかによってガラスが割れるような音と共に消えてしまう。
・制限時間は十時間。
・生き残り続ければ勝利となる。
・脱落=死 ゲームが終わろうが、還ってくることはない。
・役職については、スマホに入れられたアプリから確認ができる。
・役職には固有のスキルがついてるものがあり、回数制限がついていなければ何回でも使用可能。また、常時発動しているものは解除不可となる。
・『イベント』というものが行われているときは狼は行動しない。
・役職について ( 役職 ):スキルの詳細
・凡人 :何のスキルもなし、身体能力が平凡になる。【解除不可】
・コオモリ :三回だけ空を飛べる。【宣言型】【回数制限付き】
・コウモリ :イベントでのみ習得可能。無限に空を飛べる。【宣言型】
・ソマウマ :三分だけ索敵が可能。クールタイムは五分。このスキルによって得た情報を口に出すと脱落(死ぬ)。【宣言型】【クールタイム付き】
・キツナ :三分だけ他の参加者に変身ができる。クールタイムは五分。【宣言型】【クールタイム付き】
・キツネ :イベントでのみ習得可能。いくらでも参加者に化けることができる。クールタイムなし。【宣言型】
・狩人 :役職、『人狼』を皆殺しにすると、ゲームを終了させられ、残った参加者全員が『ゲーム』に勝利する。
・人狼 :同じ役職のもの以外を皆殺しにするとゲームが終了し、残った『人狼』全員が勝利する。
(見づらくてごめん!!)
________________________________
イベントが終わって、紅月 雅たちは新たな仲間、夜里 美空とともに、モール内のちょっとした広場を歩いていた。
「ねぇねぇ、雅ちゃん! 最近、『目が冷めたらワールドトラベラーになってました!?』ってゆう本が流行ってるの知ってる!? 最近の話だと──」
美空は心を失っている雅と、なんとか仲良くなろうといろんな話題を振っていた。そのおかげでつねに騒がしく、恐山 蘭、火水度 闇男は半分呆れていた。
「……。興味ない……」
対して雅は、喋るようになったのが今さっきというのもあり、心底興味がなさそうだった。ほんの少し、怪訝そうに顔をしかめている。そんな様子を見て、美空はから笑いをする。
だが、まぁ『怪訝そうに顔をしかめる』という行為もまた、心を取り戻しかけていることの現れ。
美空は、何事もポジティブに捉えようと努力するのであった。
「おい、もうイベント自体は終わってるんだぞ、もうちっと緊張感持てよ」
その様子を見て、とうとう呆れた蘭が話しかける。闇男は苦笑しながら二人に話しかけた。
「ハハッ、騒がしくって、ゲームの緊張感は吹っ飛ぶけどなw でも、気は抜けねぇってことは覚えとけよ?」
二人の指摘に思わず顔を赤らめる美空。か細い声で「すみません……」と呟いたのも仕方がなかったが、雅に、クイクイと服の裾を引っ張られ、「……お話、してほしい」と呟かれてからは、怒られたことも忘れて、会話に没頭するのだった。
[中央寄せ] これは、心を失った少女にまつわる、数多のデスゲームと、
──希望を描いた物語。[/中央寄せ]
[太字]このデスゲーム、『ニューイヤーゲーム』のルール[/太字]
・狼に触れられると、人知を超えたなにかによってガラスが割れるような音と共に消えてしまう。
・制限時間は十時間。
・生き残り続ければ勝利となる。
・脱落=死 ゲームが終わろうが、還ってくることはない。
・役職については、スマホに入れられたアプリから確認ができる。
・役職には固有のスキルがついてるものがあり、回数制限がついていなければ何回でも使用可能。また、常時発動しているものは解除不可となる。
・『イベント』というものが行われているときは狼は行動しない。
・役職について ( 役職 ):スキルの詳細
・凡人 :何のスキルもなし、身体能力が平凡になる。【解除不可】
・コオモリ :三回だけ空を飛べる。【宣言型】【回数制限付き】
・コウモリ :イベントでのみ習得可能。無限に空を飛べる。【宣言型】
・ソマウマ :三分だけ索敵が可能。クールタイムは五分。このスキルによって得た情報を口に出すと脱落(死ぬ)。【宣言型】【クールタイム付き】
・キツナ :三分だけ他の参加者に変身ができる。クールタイムは五分。【宣言型】【クールタイム付き】
・キツネ :イベントでのみ習得可能。いくらでも参加者に化けることができる。クールタイムなし。【宣言型】
・狩人 :役職、『人狼』を皆殺しにすると、ゲームを終了させられ、残った参加者全員が『ゲーム』に勝利する。
・人狼 :同じ役職のもの以外を皆殺しにするとゲームが終了し、残った『人狼』全員が勝利する。
(見づらくてごめん!!)
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イベントが終わって、紅月 雅たちは新たな仲間、夜里 美空とともに、モール内のちょっとした広場を歩いていた。
「ねぇねぇ、雅ちゃん! 最近、『目が冷めたらワールドトラベラーになってました!?』ってゆう本が流行ってるの知ってる!? 最近の話だと──」
美空は心を失っている雅と、なんとか仲良くなろうといろんな話題を振っていた。そのおかげでつねに騒がしく、恐山 蘭、火水度 闇男は半分呆れていた。
「……。興味ない……」
対して雅は、喋るようになったのが今さっきというのもあり、心底興味がなさそうだった。ほんの少し、怪訝そうに顔をしかめている。そんな様子を見て、美空はから笑いをする。
だが、まぁ『怪訝そうに顔をしかめる』という行為もまた、心を取り戻しかけていることの現れ。
美空は、何事もポジティブに捉えようと努力するのであった。
「おい、もうイベント自体は終わってるんだぞ、もうちっと緊張感持てよ」
その様子を見て、とうとう呆れた蘭が話しかける。闇男は苦笑しながら二人に話しかけた。
「ハハッ、騒がしくって、ゲームの緊張感は吹っ飛ぶけどなw でも、気は抜けねぇってことは覚えとけよ?」
二人の指摘に思わず顔を赤らめる美空。か細い声で「すみません……」と呟いたのも仕方がなかったが、雅に、クイクイと服の裾を引っ張られ、「……お話、してほしい」と呟かれてからは、怒られたことも忘れて、会話に没頭するのだった。